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怪獣映画について(私の映画遍歴 No.1)

「怪獣大戦争」を観たのは、1965年小学生の時でした。年がばれてしまいますが、確か若大将シリーズの中の一作と二本立て、当時は入れ替え制ではなく一度映画館に入ってしまえば何回でも観る事ができました。東宝映画の全盛期で、映画館は熱気に溢れ立ち見は当たり前、通り道に新聞紙を敷いて観ている人達も大勢いました。今では考えられない光景です。

怪獣映画を堪能した後、「エレキの若大将」を観て、もう一度モスラを観て、せっかくだから、もう一度若大将…と思っていたら、弟と二人で座っていた私たちの顔に突然懐中電灯のライトがあたり、私たちが帰ってこないのを心配して迎えに来た父親に急き立てられて、泣く泣く映画館を後にしたのでした。

次回作「マタンゴ」もポスターで観て行きたかったのですが、かないませんでした。最近、テレビで観れる機会があって初めて観てみましたが、ちゃちでどうしようもない映画でしたね。怪獣映画も今観れば着ぐるみの安っぽいおもちゃのような怪獣たちが出てくる、CGの怪獣たちには敵わない映画なんでしょうけど私にとっては、それから始まる長い映画遍歴の始まりとなる血脇き肉踊る体験だったのです。

その頃、友達はオードリー・ヘプバーンの「お洒落泥棒」を観ていたそうで…何だかレベルの差を感じていました。でもそれに追いつけ追い越せと中学生時代の外国映画遍歴が始まります。次回に続く。斯う御期待ください。


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