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アニサマ2023総括

はじめに

我々の業界では本来のものとは別にもう1回年越しが来る。
次回のアニサマ開催発表会の日である。

気がつけばその発表会が直前ということで今更だけどアニサマ2023の総括をしようかと。いや普通に各日の感想と一緒にやれよって話だが。
総括と言ってもざっくりと全体的に見て思った事と次回への要望をだらだらと書いていくだけなので適当に流し読みしていただければ。

各日の感想はこちら



VIP席について

諸々の感想や要望に関して何かしら関わってくるので先にこの話題から。
初のVIP導入に関してはコロナの影響で数年赤字続きという話を聞いていたので、個人的には支援の意味も含めてどんな特典内容でもVIPで申し込むつもりではあった。事前に発表されていた席数の割合的にそんなに多くは無さそうだったのでちょっと心配だったけど、値段が値段なせいか余裕で3日間VIP確保。
ちなみにVIP席のおかげかはわからんが2023年は黒字で終わったとのこと。

そんなVIP席の事前に公式から発表されていた特典内容と席の範囲がこちら

・アリーナ中央前方席より抽選
・専用入場レーンにてご案内
・特製パンフレット(各日限定仕様)
・特製Tシャツ(各日特別カラー/フリーサイズ)
・ご希望の応援ネームをアニサマ公式サイト、Blu-rayのエンドロールに掲載

https://anisama.tv/2023/tickets/
2023VIP席範囲

まず当たった席に関してはありがたいことに二日目に最前どセンターという幸運を引き当て「これがVIPの景色…」とはなったので文句はあまり言えないが、事前に想像できてはいたがVIP内での当たり外れ…外れというかVIP感の差はやはりあったなぁと。まぁその外れを感じる席でも会場全席の中では当たりの方ではあるが。

次に専用入場レーンに関してだが、会場導線の関係とかで仕方がないのかもしれんが入口が会場裏側ってのはちょっと遠すぎた。いやこれまでも何度も経験してる入口ではあるが。開催前のイメージとしては関係者入口横とかに作られるものだとばかり…
左右の正面出入り口から入れたら席までの距離も短く済むのだが、入場確認のレーン数の問題とスタンドからアリーナへ降りる際の確認が大変なので、今回の裏から入場の形がベストという事なんだろう。

それと事前に発表されていたのが入場に関してだけだったので、初日の規制退場時にVIP席から退場開始というアナウンスがあった時には思わず拍手。「優先入場は別にいいから優先退場させてくれよ」という願いが届いた。
初日はなぜか出入り口が一緒で遠回りさせられたおかげで全然優先退場の意味が無かったが、二日目から改善されていたのでヨシ。

特製パンフ特製Tシャツに関しては、複数日VIPだった身としてはもう少し何か違う感じにしてほしいかなぁという気持ち。
特製パンフはその日の出演者のサインと一言コメントが書かれたページがある限定仕様とはいえ、それ以外の内容が同じパンフを複数冊は正直いらないなぁと…1日だけVIPって人には問題ないが複数日VIPの人にはこの部分が一番うーんとなったんじゃないかなぁと。
逆に特製Tシャツは何着あっても問題ないしデザイン的にも誰でも着れるシンプルな感じで良かったとは思うが、パンフにあった演者のサインが背中にプリントされてるとかでもう少しレアリティあってもよかったかなぁ感。
今回みたいな出演者の名前一覧はそれはそれでほしいがw

最後の応援ネームはまぁ記念。古参勢としては地味に嬉しい。

ちなみに現段階で発表されている次回のVIP特典と範囲がこちら

・アリーナ前方中央席
・特製グッズ
・優先入退場
・応援ネーム掲載

https://anisama.tv/2023/news/article_2024012601.html
2024VIP範囲

なんと数年ぶりの中央花道復活によりVIP席の範囲が拡大
これについて「VIPなのにアリーナCが入るのかよ…」という意見を目にしたが、イメージ図くらいの中央花道の長さだとしたらそれほど気にならない可能性もあるのではと思っている。ただ中央花道を使わずにメインステージから微動だにしないアーティストのファンからしたら文句しか出ないだろうけど。

特製グッズはまだ詳細が書かれていないので何か進化があるのを期待。
あとは最初から「優先入退場」になってるのはえらい。

VIP席のまとめとしては、特製グッズの詳細が同じだとしたら次回は1日だけでいいかなぁという気持ちが今のところ正直強いが、中央花道復活の魅力と新たにできたS席スタンドの抽選倍率を考えると結構迷う。この辺の情報が発表会で出てくれると助かる。


曲数と組数について

2023年の内容の特色の一つとして「過去最多曲数」という点があがるのではないだろうか。
事前に告知されていたので終了時間も含めてどうなるのかと気になっていたのだが、現地で見ててもやはり例年よりは各アーティストのMCは短めに感じた(一部除く)のでその辺を詰めて頑張ってた印象。

しかし全体の曲数を増やすことに成功していても、曲数だけではなく組数も多かった(おそらく歴代最多タイ)ため、結果的に各出演者の曲数バランスに不満を感じる部分があったのは否めない。

ちなみにアニサマ的には「持ち時間内であれば何曲でも」という考えらしく「◯曲枠」というものは無いと否定しているのだが、結局のところその「持ち時間」が「◯曲やれる時間」なわけで意味合い的には同じなんだよなぁと。

話を戻して毎年言われる曲数バランス問題だが、手っ取り早く解決する方法としては「開演時間を早くする」「組数を減らす」だと思っていて、どちらもかなり昔からファンの間では言われているものである。

前者に関してはどうしても「ゲネリハ時間」の関係で難しい、というのは前々から言われているのだが、1時間とは言わないので30分くらいはなんとか早くできないものだろうかと。30分なら単純計算で5曲くらいは増やせるわけでそれだけでもかなりでかい。

後者に関しても個人的には昔から希望していて、2022年の2日目(サプライズ込みで16組)が近年の中ではいい例で、個人的には歴代上位に入るくらい満足度が高かった(終わるのが遅かった事に関してはほぼほぼMCの長さが原因だったので目を瞑る)。
サプライズ込みの16~17組くらいであれば組数的にも納得できて曲数バランスも取れて満足度を高くできるのではと思っている。
組数が多いと色々見れて「豪華」には感じるのだが、必ずしもそれが「満足度」に繋がるとは個人的には思わない。

デパ地下の試食会ではなくレストランのフルコースが食べたい。


バンド系アーティストについて

組数の話にも関係してくるのだが、ここ数年度々話題にあがる所謂「ブシロード関連多くない?」問題。
個人的には「ブシロード枠が多い」というよりも「1作品で枠取りすぎじゃない?」という気持ちのほうが大きくて、更に言うなら「1作品だけでバンド枠取り過ぎじゃない?」という気持ちがここ数年は大きい。

アニサマの出演者の中にはバンド形式の出演者以外にも自前のバンドを連れてくる出演者も少なくなく、その日の出演者によっては楽器の準備時間が全体の曲数や演出に影響が出てくる可能性もある。あくまでも可能性の話でアニサマ的には「そんな影響は無い」と言ってきそうだが、ドラムセットの設置可能数を考えると間違いなく1日での限界値はある。

そんな限られた中で2023年は「バンドリからバンドが全日1組ずつ」という状態になっており、各バンドとてもいい仕事をしたとはいえ全体的に見るとどうなのかなぁと。

昨今一般アーティストが話題作品のアニタイを取りまくっているおかげで、アニサマへの出演を期待する声が大きくなっているが、その一般アーティストというのがほぼほぼバンド形式だったり、もしくは自前のバンドを連れてくるだろうなぁというアーティストだったりする。
一般アーティストだけに限らずアニソンアーティストの中にも出てほしいバンドがいくつもいる中で、1作品でバンド枠を複数消化してしまうというのはなんとも勿体ないなぁと。
オファーの順番が最後の方だというならなるほどと言うしか無いが。

2024年はすでに開催発表会の出演者から2組のバンドリバンドの出演がわかっておりやや不安を感じるのだが、2024年は数年ぶりに中央花道ができるので、前後のアーティストがセンターステージでパフォーマンスしている間にメインステージでバンドの準備や撤収、というコロナ前の動きを取れるため、ここ数年よりはバンド系のアーティストを数組増やせるのではという可能性に期待したい。


サプライズについて

2023年のあまり目立たないけど人によっては大きかった特色の一つに、サプライズの組数を事前に公式サイトで公表していたというものがある。

これまではサプライズの存在だけを公表していただけで、その日に何組のサプライズがいるのかわからないというものだった。
普通にライブを楽しむ人には何も影響が無いものなのだが、事前に組数を公表するということはセットリストを予想して楽しむ勢にとってはかなりの制限だったりする。

それはそれで予想する時の別の楽しみ方として受け入れられなくもないのだが、問題は今回サプライズの中に歌唱アーティストではない演出用の出演者をサプライズ扱いしたことについて各所から「それってどうなん」という声が上がったという点である。

確かに過去にも歌唱アーティストではない演出用の出演者(わにさんとか)を「サプライズ」としてカウントしているような年もあったのだが、それはサプライズが何組なのか公表せずに終演後アーティスト一覧に追加され「あれってサプライズ扱いなんだw」という笑いに繋げられるものであった。
それが今回は「この日は◯組のサプライズがあります」と公式サイトのアーティスト一覧にて事前に公表しており、その場合ライブを見る側の意識としては「◯組の歌唱アーティストがサプライズで出るんだ」と思うのが普通じゃないだろうか。

そういう意識下でライブを見ていると、演出用の出演者含めて全てのサプライズが出た後でも「あれ、サプライズまだ残ってるんじゃないの?」という勘違いをしたままライブが終わり終演後に公式サイトを見て「演出用でサプライズ枠使ったのかよ…」という不満を抱いてしまう。
それと「サプライズは歌唱アーティストが1組だけ」という場合でも、早い段階で出番が来てしまうと「今日はもうサプライズ無いのか…」と落胆してしまうので、正直サプライズの組数を公表するメリットが見えない。

ちなみにサプライズの組数を公表しない場合のライブ中の意識としては、「今日は何組いるだろ」や「まだきっとなんかあるやろ」というワクワク感が強く、他のサプライズが無いまま終盤になっても「あー流石にもう無かったか残念」という感じで、不満に思ったり落胆するほどのガッカリ感は個人的には薄い。

それと他にも「日によってサプライズの差でかくね?」という声も多かった。これに対してアニサマ側の考えとしては「サプライズはあくまでおまけ」とのことだが、おまけだとしても日によってのバランスは取るべきなのではと個人的には思う。どうしても3日間の内容を比べられてしまうものなので。
年ごとに波があるのは逆にいいと思っていて、そうじゃないと年々ハードルが上がりまくって将来的にどうにもならなくなる。

いっそのことサプライズを無しにするというのも一つの手ではあるが、もはや目玉の一つになっているので賛否は分かれそう。

ついでなので要望として書いておくが、もう追加がサプライズしか無いタイミングになったら、公式サイトの「and more」を「and surprise」等に変更したほうがいいのではないだろうか。
確かにサプライズも「and more」ではあるから間違ってはいないのだが、8月に入っても「追加まだあるの?」という声を毎年目にしてどうにかならんのかと。
ある程度参加歴が長くなれば全体の組数でなんとなく打ち止めだろうなとわかってくるが、初心者はまずわからないので改善を求む。


リサイクル大閃光について

今回初めて「リサイクル大閃光」が配られたのだが、文字通りのリサイクル品だからしょうがないのはわかっているが、発光時間短かったなぁと。まさかあんなにすぐ沈黙するとは…
テーマソングで振る用としてだったのでステージ上でも演者が持ちながら歌っていたが、ラスサビあたりではもうほぼほぼ光が消えてて苦笑い。

途中で追い焚きする賢い演者を目にしてなるほどと3日目は追い焚き用に使ったが確かに丁度良かった。
イメージ的には2014年に歌ったONENESSの落ちサビでの一斉点火みたいな演出とかで使うのがベストかなぁとか思ったり。


まとめ

改めて思い返すと2023年は大きいのも小さいのも含めて色々と変化があった年だったなぁという印象。
2024年もまた変化があるとは思うが、それがいい方向への変化であることを期待したい。


あとがき

無駄に長文な駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
思っていたよりもだらだらと書きなぐってしまったので、「こいつ何が言いたいのかよくわかんねえな」という所もあったと思いますがご了承ください。求む語彙力。

いよいよ新年が来ます。
皆様よいお年を。



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