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#78 風景をつくるごはん【亀岡】

#実践
3月半ばに京都に行ってきました。と言っても京都市内ではなくお隣の亀岡市です。トップ画は一瞬の晴れ間に車内から撮った亀岡の風景です。

丹波の国

京都市の西隣りに位置する亀岡市は京都駅から車で30〜40分、桂を通り抜け、山道をくねくねと走ると亀岡市に着く。

亀岡市の全体マップ

亀岡は霧の町としても知られており、私たちが直売所をまわっている2,3時間で晴れたり、急に強い雨が降ったりと分単位で変わる天気に驚いた。この霧は晩秋~春にかけてよく発生するもので、旧国名の「丹波国(たんばのくに)」にちなみ「丹波霧(たんばぎり)」と呼ばれるそうだ。

亀岡盆地は良質な「丹波米」の産地で、京都府の穀倉地といわれている。栽培面積では米が7割(2010年)を占めるが、京野菜の産地として、京都大納言小豆や馬路大納 言小豆、賀茂なす、みず菜、紫ずきん、聖護院 かぶ、聖護院だいこん、えびいも等の伝統的な 京野菜を生産している。他にも特産物として、丹波松茸、 犬甘野そば、丹波くり、亀岡牛などがある。

旅先の直売所で何買う?

旅行に行った時はできればその地域にお金を落としていきたい。しかし荷物が増えてしまうのも困る。そこで私がよくっ買っているのは乾物とジュースなどその場で食べられる加工品だ。

・乾し野菜
切り干し大根をはじめとした干し野菜、豆など。カバンに詰めても潰れないし、軽い。

直売所とスーパーで購入した食材

・200mlくらいまでのジュース、その場で食べられるもの
ドライブ中やホテルで気軽に食べられるものなら多少重くても、なまものでも買う。亀岡に行った時はジュースとプリンを買い、休憩がてら車内で食べた。

 京たんご梨と亀岡産にんじんのジュース・美山牛乳たまごプリン

風景をつくるごはん「切り干し大根」

亀岡の切り干し大根と味比べ
聖護院大根の切り干し(京丹後市産)を無印良品京都山科店で購入した。こちらも太めのカット。水で戻した状態で亀岡のものと味を比べてみた。亀岡の切り干し大根の品種は不明だが、聖護院大根の方は大根の辛みが少し残っている感じ。

極太切り干し大根のサラダ

★材料
・切り干し大根
・きゅうり
・ハム
調味料
・すりゴマ
・マヨネーズ
・醤油

★作り方
①極太の切り干し大根はさっと洗ってからぬるま湯で戻す。太いので20〜30分くらい(お好みの硬さでOK)
②きゅうりとハムを千切りにする。
※使う切り干し大根の太さに合わせて調整する。今回は切り干しが太かったので粗めの千切りにした。
③切り干しと切った材料を調味料と混ぜ合わせて完成。

戻しただけの切り干し大根はコリっとした食感と大根の甘味で十分なくらいおいしい!(つまみ食いしていたら写真撮り忘れた…)

切り干し大根の煮物
こちらはサラダではなく煮物に。少し辛かったのでみりんを多めにして煮た。しいたけは、亀岡の干ししいたけ(クルベジの認証ラベル付き)を使いました。

切り干し大根の煮物は定番メニューなので作り方は省略。他にも切り干し大根を使ったレシピはたくさんあるようです↓

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その地域では当たり前のようにたくさん売られている野菜や加工品。安くて地味だけど、びっくりするくらいおいしくてそのギャップに驚くこともしばしば。化学肥料・農薬を使わないで育てられた野菜、手作業で天日干しされた大根…私がこのような農産物を積極的に購入するのは、環境に負荷をかけない農業や、山間部など条件不利地と言われる場所の農家を応援しようと思っているから。味がほかのものより優れているからというのが理由ではない。しかし、実際に様々な場所で買った野菜を食べていると、普段東京のスーパーで手に入る野菜よりおいしいことの方が多いと感じるようになった。

自然の循環の中で無理なく作られた野菜は、その土地の土や水、太陽のエネルギー吸収して成長し、味と共に私たちに届けてくれているのではないだろうか。

参考文献

亀岡市の概要


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