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いろは歌のむこう側に


「遊び歌」風のsentence。他愛ないものですが。


「あ」という音ではじまった言葉は
たどりついたときに 
どこまで進んでいるのだろうね

「ん」までなんていかなくていいから

「ら」行 でいったん止まって 
おりかえして

「か」行 「た」行 
そして 
「あ」行に 

かえってきてくれると うれしいのだけれど

それにしても だれがきめたんだろう
「五十音」なんて そんなになくても いいのにね

「た」行 と 「あ」行 「さ」行 
そして 「か」行 が
あれば 
それでぜんぶ そろうのに きみへの言葉は

そしてね ほんとうは
それだって いらないんだよ

ほんとうに きみのことを 思ったのならば 
心から

こころ と こころ 
それだけで
ぜんぶ つたわれば いいのにね

でも そんなことは できないから

50の音の 最後を こえて 
伝えようと 思うよ

浅い夢でも見ようと思う それを本物にするために

きみとなら酔うのだって恐くない 
醒めてなお消えない 思いがあるから

聞こえたかな
聞こえなくてもいい

だって そこに きみは いるんだから

「いろはうた」のむこう側に。


  ”色は匂えど散りぬるを、浅き夢見し酔ひもせず

いろは歌(漢字表記)先頭と末尾を組み合わせて。

拙稿をお心のどこかに置いて頂ければ、これ以上の喜びはありません。ありがとうございます。