惑星のかけらのかけらnote  001

この物語を書こうと思ったのは、沖縄で海を眺めているときでした。
17歳の頃から考えつづけてきたことがあって、それを文字にしてみようと波を見ながら思いました。浮かんでくる言葉や絵をスケッチブックに書き殴っているうちに大きな枠は出来上がっていました。

「この世界の壊れた扉の鍵はどこにあるのだろう?」
それが、このお話を書きはじめたときの大きな大きな問いでした。

わたしは18歳から27歳までを沖縄で過ごしました。
辺野古の基地問題は、わたしがそこにいるときに浮上し、以来ずっと。。。
1995年に米兵による少女の暴行事件が起こり、たくさんのひとが米軍基地に対してNOという声を上げました。ですが、その想いは歪められて、既存基地を返還するかわりに新規に基地を造るという話しになっていき、基地NOの声は分断されて、島の中で争うように仕向けられていってしまった。そのようにわたしは受け取っています。
わたしはそれらと無関係でいることはできませんでした。

龍神様の美しい海。

わたしはあの海が大好きです。

ひとはなぜ争うのか。
ひとはなぜ島を切り崩し、海を埋め立て、毒をまき散らすのか。それを止めることは、ひとにはできないのか。

なぜ? なぜ? 

永遠に答えの出ない問いかけのように思えます。

 *

「世界が滅びる夢」を幼い頃からイヤと言うほど見つづけてきて、それから逃げるためか、それと向き合うためか、自分でもわからないままに龍宮城があると言われる南の島へ旅立つ少女。
教祖の名を受けて「新しい天と地の創造」を夢見て飛行機に乗る徹也。
名前のない彼女からのメッセージを受け取った芳明。

彼らの歩みはどこへ向かうのでしょうか。
そして、わたしたちはどこへ向かうのでしょうか、ね。。。

「惑星のかけら」


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