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思いついたことを滔々と垂れ流します。 文字を溜め込むためのメモだと考えていただけると幸いです。(モンキー・チャッターより長い)
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ギリギリの正気

 高速を走っている時、ドアを開けたい衝動に駆られる。風圧でいろいろ飛んでいくこととか、転がり落ちちゃったらとかよく考える。開けたらヤバイのは完璧に分かっているが開けそうになる。いや、開けないんだけど。でも怖いからなるべくドアのロックはかけている。急に自分が好奇心に負けた時の保険に。

 こういう風に絶対やっちゃいけないことをやりたくなったりすることが割とある。すごく静かなところで大声を出したくなっ

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穴を開けて隙間を埋める

先日ピアスが増えました
増やしたというより増えたに近い

痛みも傷も伴うものだが事は案外あっけなく進むもので、「開けよかな」と言った2日後には診察台で血を拭き取られながら看護師さんの悪口を聞いていた。左耳が脈を打つのを感じながらぼーっと病院向けのポスターを眺めていた。金属臭に加えて首筋を伝う生温さが不快だ。今回は毛細血管が多いところだったようでなかなか出血が止まらなかった。

ピアスが開くのは手持

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お小言AI

マゾヒストではないけど誰かに叱ってほしいと常々思っています。あまりにもダラダラしている時間が長いから。いや、正確に言うと怠ける時間そのものが長いと言うよりはやることがあるくせに無為に時間を過ごすことが多すぎる。

加えてそのことにガッカリして、もう今日はいいや〜とかなって全部投げ出しちゃうから余計にタチが悪いんです。

こうならないように期限付きリマインダーとかを使うのですが、リマインドの回数が増

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帰省終わり

帰省終わり

金曜の夜に大阪を発ち日曜の16時すぎに地元を発って、たった今新快速に揺られている。

帰省する前は実家に行っても行かなくてもいいなとか思うが、帰路につくと寂しくてしょうがない。

大阪での生活には平均的な一人暮らしの人より満足している気でいる。幸い料理も洗濯もそれなりにできるし、家事は好きなので実家にいるときと比べてガクリと生活水準が落ちたというわけでもない。

一人でいることが嫌いなわけでもない

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遠くの雷鳴、橙の日差し

遠くの雷鳴、橙の日差し

風が強く吹いてきた。自分自身には風は当たらないが、木々は激しく音を立て始める。

強く差すオレンジの日が私のものともわからぬくらい、影を細く長く伸ばす。

遠くの雷鳴がくぐもった音で聞こえてくる。
だんだんと薄暗くなって、グレーとオレンジが混ざって濁る。

雨の匂いがし始める。水を含んだ重い空気が肌にまとわりついて、皆の帰路の足を速める。

この瞬間がとても好きだ。
晴れも雨も心底嫌いだが、晴れと

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ネギの香りと小堺一機

ネギの香りと小堺一機

昨日の夜はおそうめんを食べました。今年に入って初めてです。ネギたっぷりのおつゆにくぐらせて啜った瞬間、脳裏に浮かんだ映像がありました。

小堺一機とパステルカラーのサイコロです。

正直自分でもよく理解できなかったのですが、おそうめんを食べるのって大体夏のお昼じゃないですか。

で、ごきげんようを見てたのも、長期休みのお昼なんですよ。

夏のお昼フォルダにまとめてそれらが入っちゃってたんですねきっ

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セルフ・ドレスコード

朝の支度で一番時間がかかるのは服を選ぶ時間だ。

特別おしゃれというわけではないのに、その日着ていく服を決めるのに時間がかかってしまう。

着たい服がたくさんあって迷う!!

...というわけではない。

ただ、その日行く予定の場に合わせた身なりを整えなければという意識だけが、ハンガーにかかった服を手にとっては床に打ち捨てさせるのだ。

例えば、サークルのある日はなるべく落ち着いた無難な服を着よう

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っぽいもの

っぽいもの

布に自由に描けるクレヨンなるものを見つけました。

なんでも、布に描いた後、上からアイロンがけをするだけで染色が完了するんだとか。

自分で彩色するとか、自分で造形するとかそういうのが好きなので、見つけたその日のうちに無地のトートバッグと一緒にAmazonで購入しました。

どんなトートバッグにしようかと思ったとき、真っ先に浮かんだのはレジ袋風の布かばん。

意味がわからない方が多いと思うんですけ

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マジックミラー

マジックミラー

駅構内のカフェとかによくある、外の通路に向かってガラス張りになってるおひとりさま用カウンター。

きっと外の足音とか話し声が、カフェの感じのいいジャズでかき消されてるからなんだと思うのですが、

座ってコーヒーを啜ってると、目の前のガラスはマジックミラーで、行き交う人たちは画面の中のエキストラで。相手からは見えてないんだろうという気もちになります。

そんな時にこっちを見た通行人とふと目が合うとな

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