帰省終わり
金曜の夜に大阪を発ち日曜の16時すぎに地元を発って、たった今新快速に揺られている。
帰省する前は実家に行っても行かなくてもいいなとか思うが、帰路につくと寂しくてしょうがない。
大阪での生活には平均的な一人暮らしの人より満足している気でいる。幸い料理も洗濯もそれなりにできるし、家事は好きなので実家にいるときと比べてガクリと生活水準が落ちたというわけでもない。
一人でいることが嫌いなわけでもない。むしろ一人が好きだ。なんなら、実家で家族と過ごすことも正直ちょっとストレスだ。
両親とはLINEや電話ですぐに連絡できる。父の返信は驚くほど早い。
それなのにとても寂しい。それともすぐに頼れる人がいないという心細さだろうか。なんにせよ心が寒いのだ。
この寒さがポジティブなものだと錯覚させるために窓の外の水たまりをみながらフランク・シナトラを聞いき続けている。可能な限り寒さを味わおうと努力している。
気がつくと、窓の外は廃墟と新築の入り混じるリゾート地から高めの建物が立ち並ぶ都市へと移り変わっていた。そろそろ乗り換えの時間だ。
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