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元高校教員。現在は教育系のシステム開発のお仕事をしながら、MBAを取るべく、ビジネススクールに通っています。

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  • 企業と学校の違い

  • 元高校教師のMBA体験記

最近の記事

教育界と産業界

私は都内私立中高一貫校の教員です。 もともと教員をしていて、一旦退職し、企業で働いて、その間ビジネススクールに通いMBAを取得して、現在また教員をしている。 教育界と産業界を行き来していて思うことはいくつかあるが、今日はその違いについて考えてみた。 そもそも非営利団体と営利団体(一般企業を想定)なので、構造的に違うことが多すぎる。 私が教育界を一回はなれ、企業で働いていたとき、周囲の人と話をしてもなんだか違和感があったとき、この人たちとはなんとなく話のスタンスが似てい

    • コロナ渦中の学校についてのあれこれ

      コロナの渦中、色んな人がいろんなことを言っているので、頭が混乱しているので、その整理のために思いついたことを羅列しよう。 (あくまでも外野の妄想なので、ご了承いただければm(_ _)m) 1.オンライン授業ができるできないは、結局はリーダーシップと組織力。 この混乱の中、企業だって、政府だって、臨時対応が求められていて、どこも同じ状態という認識はあります。 この状態の中で、企業だってやっぱりテレワーク導入できるところとできないところがあるように、学校もやはりオンライン学

      • Edutechの無償開放に思うこと

        いや、なんか荒れてますね‥ Edutech業界はいま無償提供の嵐です。 https://www.learning-innovation.go.jp/covid_19/?fbclid=IwAR3FsXLqtJvCmkldMOt0KYflCN42bewTltyuGFkJUZqHztI-MFEQL1Qqu80 私が仕事を頂いているのもEdutech業界なので、なんとも言えませんが、そもそも、なぜこのときでないと無償提供できないのか、と思うのです。 教育を受ける権利や良いツールを

        • MBAの授業は学校組織に役に立てるのか

          学校の先生がビジネススクールに行って学校組織の役に立つのか、という疑問が私の中で常にありました。 もちろん、役に立つという前提の元、通っていたわけではありますが、有効であるということが言い切れるのか、というのはどこかで引っかかっていたように思います。 自分の頭の中を整理する事も含めて、書いてみようかと思います。 ■役に立ったこと。 1.自分の考えをロジカルに説明するというトレーニングができたこと 2.人や組織をどう組み立てて、どうモチベートするのか、というのは学校も企業

        教育界と産業界

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        • 企業と学校の違い
          3本
        • 元高校教師のMBA体験記
          9本

        記事

          大学院のゼミ選び

          私の通っている大学院のコースは、入ったときからゼミが決まっているコースと、1年間はゼミに入らず、2年生になってからゼミに入るコースがあります。 私はその2年生からゼミに入るコースだったので、1年の終わりにゼミ選びというのがあるのです。 ゼミ訪問に行って、いろんな先生とお話して、最終的に私は2名の先生に志望を固めました。 一人は私とは全く専門分野も違いますし、そのゼミに入ってくる人たちも私の環境とは違う。でも、先生は実務で大企業のトップまで上り詰めたすごい人。お人柄を

          大学院のゼミ選び

          教育改革のソフトとハードの違い

          学校を取り巻く改革はいよいよカオス化してきました。 - 学習指導要領改訂 - 高大接続改革 - アクティブラーニング - 教員の変形労働制  など 一体どこから手をつけるべきなのか、何をすればよいのか迷っている学校が大半だと思います。(そう言う私もよくわかってませんw) 改革の話をする前に前提として学校の環境をご説明します。 先日、私が学校の先生のコミュニケーションについて話す機会があり、そのときに作ったスライドですが、右側の生徒(保護者)と先生のコミュニケーションと

          教育改革のソフトとハードの違い

          「関係の質」

          最近、世間を騒がせているこちらニュース。 [教員4人による後輩いじめ問題 激辛カレーを強要する動画に別の人物も]https://news.livedoor.com/article/detail/17215276/ 色々と思うところはありますが、問題は、学校の先生のコミュニケーションにあるのだと思いました。 私が企業に入って一番最初に感じたことは、社員の中の良さでした。 そして、仲良くするための仕組みがたくさんある。 年に何回か、研修という名のお遊びがあるし、なにかあると

          「関係の質」

          「10月から衣替えって誰が決めたの?」

          久々なのに今日はちょっと愚痴めいたことを書きます。 あるフェイスブックの投稿がありました。 「10月から衣替えって誰が決めたの?」 という趣旨の投稿。 10月になっても暑いのに子供が冬服で登校を義務化されているのが納得がいかないという親御さんの話。 そこに並んでいたコメントとしては - 教員は前例主義だから - ルールを決めて一律にさせたが楽だから。先生たち怠慢 - そもそも制服なんていらない などの数々。 私がそれを見て思ったのは 「なんかこの学校の先生たち、全然

          「10月から衣替えって誰が決めたの?」

          春学期終了

          大学院は夏休みに入っております。 自分が知識がないなりにも春学期をなんとか終了して(といってももう1本レポート書かなきゃ!)、次の秋学期に向けて少しお休みになります。 大学院が始まる前は、本当にやっていけるのか不安で心配で、でもやってみたい、という気持ちが勝っただけの勢いで始めてた学生生活でしたが、今思うと生活も安定してきたし、忙しくないと言ったら嘘になりますが、思ったほど辛い生活ではありませんでした。 (あれ、私が適当にやってたからかな?) 学校の先生をやっていたときの

          春学期終了

          だめな自分を認識する

          (写真はうちの猫。羨ましい。来世は絶対に猫に生まれたい。) 課題をやることも増えてきて、思うこと。 うまくいかないと、なんとなく「あの人が動いてくれない」と思ってしまう自分がいて、「あー、そんなこと思っている間に自分がやれよ」と自分で突っ込むことが多々あります。 自分がやろうとすると、なかなかうまくできなくて、人の責任にしてた自分を「ほんと、しょーもない。」と振り返ることもしょっちゅう。 でも、苦手なことをやることがシンドいと思ったり、やりたくないと回避したりするのは

          だめな自分を認識する

          3ヶ月経ちました

          大学院に通い始めて、3ヶ月が過ぎました。 あっという間。 友人知人も増え、今までよりもディスカッションやグループワークが多くなってきて、なんかそれっぽくなってきましたw MBA受験を考えている教員の皆さま向けに、3ヶ月経っての心境を書いてみることにします。 ■ 企業に務めた経験の価値 やっぱり1回企業に出ていた経験は大きいなと思います。 もし、企業で働いていなかったら、やはり伝わらない部分や、理解できない部分が多かったんじゃないかなと。 例えば、技術オペレーションマネー

          3ヶ月経ちました

          企業と学校の違いシリーズ開始

          MBAも学校の教員としてはキャリアは珍しいですが、学校の教員から企業もあまり多くなく、ここもいろいろと思うことがあるので、シリーズ化して書いていこうかなと思います。 企業と学校の違い。 前提として私が今いる企業は企業の中でも「変わっている」企業なので 全然他の企業では当てはまらない可能性があります。 また、私がいた学校は私立学校なので、やはり公立とはまーったく違うので、諸々ご容赦ください。 さらに、そもそも、学校と企業では、資本構造が全く違うので、その存在の意義も達成目標

          企業と学校の違いシリーズ開始

          今必要なのは成人の教育だというお話

          『日本人の勝算』を書いた、デービット・アトキンソンの記事。 とても感動。とても嬉しい記事でした。 *** https://toyokeizai.net/articles/-/273079 [抜粋1] それは私自身、日本の教育制度が日本経済の衰退の主因であるという考えには、疑問を持っているからです。 理由は2つあります。1つは、そもそも言われるほど日本の教育が悪いのか、悪者に見えるだけではないのかという疑問です。もう1つは、そもそも日本の教育の問題点は、子どもの教育ではな

          今必要なのは成人の教育だというお話

          仕事と大学院とプライベートの両立

          (写真は私のあこがれの猫オセロ君) 働きながら大学院に通うことについて、私もずいぶん迷いました。 なにせ、生活が見えてこないので、本当にやりきれるのであろうかと、ずいぶん迷っていました。 なので、院に行こうか迷っている人たちに、私が今見えている範囲での大変さや面白さをお伝えしようと思います。 [アジェンダ] - 生活のイメージ - 仕事と大学院の両立は可能か - それでも大学院に通うのは楽しい - 生活のイメージ 私は基本、猫のような生活が理想なので、家が大好き。

          仕事と大学院とプライベートの両立

          教員の専門性とは

          私が入学する前に、入学者説明会というのがあって、そこでお話をしてくれた先生から以下のような話がありました。 —— MBAホルダーとして以下の3つを意識してください。 - Professionalism - Problem solving - Purposefulness 特にProfessionalismに関しては、以下に定義しています。 - クライアントの利益のためにはたらく人 - 高度な専門知識を持っている人 - 高度な倫理観を持っている人 そして経営者も本来であ

          教員の専門性とは

          授業を受ける体験

          22歳で大学を卒業してから、約20年ぶりに授業を受ける体験をしております。 平日は3日 18:50~22:00、土曜日は9:00~16:10(休憩を含む)。 土曜日においては6時間授業を受けているんですが、久々に受ける授業は、脳にも体にも堪えますw これを毎日やる中高生はすごいな、と改めて思う今日このごろです。 授業を受けてみて、思った3つのことを書きます。 2,3については、自分の授業の戒めを込めて、備忘録的に書こうと思います。 - 社会人になってからの授業は面白い -

          授業を受ける体験