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日々、想い事

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日々のあれこれ。 子育てのこと、庭のこと、自身のことなど、想うままに綴っていきます。 読んだ人がホッと出来るような空間にしたいです🍀
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記事一覧

閉じ込める

閉じ込める

深夜に暴れ回るカメムシの羽音は存外うるさい。温かい室内が恋しくて入ってきたのだろう。毒虫ではないと知ってはいるが、夜ごと暴れ狂う彼らと共に安眠するのは難しい。

室内に臭いが残るのを防ぐため、捕獲時には必ずガムテープを用いる。ガムテープに捕らえられたカメムシは、六本の足を必死にジタバタさせてもがく。その様を見下ろしながら、躊躇なくガムテープを二つ折りにして密閉する自分が、時折ひどく残酷な生き物に思

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【笑う風】#呑みながら書きました

【笑う風】#呑みながら書きました

久しぶりに呑み書き参加するぞー!!と意気込んでいたのに、仕事でいっぱいいっぱいで、結局野菜の、野生の呑み書きになっちゃった。
マリナさん、ピッカーの皆さん、いつもありがとうございます🙏

呑み書きでは、誤字を直さないのがルール。誤字はチャームポイントなので。でも、今夜はスマホで書いてるから誤字少なめかも。飲んでいるのは梅酒のロック。

トップ画像は先日パートナーと乾杯したときの写真。すごく嬉しい

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【想いを返すとき】

【想いを返すとき】

写真家の斉藤千陽さんが、個展開催とその後の活動を見据えてクラウドファンディングを実施しました。

本記事で、千陽さんのクラウドファンディングを応援するにあたり、まずは彼女と私の関係について明記したいと思います。

私と千陽さんは、noteを通して知り合いました。交流がはじまり、早いもので3年以上の月日が経ちます。現在はお仕事を通してのつながりもあり、実際にお会いした回数も複数回にわたります。食事や

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【紡がれた言葉を通して、新たな出会いが生まれる。『スローシャッター』が、私に与えてくれたもの】

【紡がれた言葉を通して、新たな出会いが生まれる。『スローシャッター』が、私に与えてくれたもの】

「旅」というものに、あまり馴染みがない。それにはおそらく、生育環境が大きく起因している。

私の実家は、自営業を営んでいた。365日、休みなしの自営業。子ども心に不思議に思い、「どうしてお休みを作らないの?」と尋ねたら、母の怒声が返ってきた。

「休んでる暇なんかないでしょう!お金がないんだから!!」

お金がない人は、休んじゃいけないんだ。

私がそう刷り込まれたのは、多分あの瞬間だったように思

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【“傷つきたくない”と蹲ってばかりの私は、じゃあ一体何人の人を傷つけてきたんだろう】

【“傷つきたくない”と蹲ってばかりの私は、じゃあ一体何人の人を傷つけてきたんだろう】

ただの日記を書こうと思う。日記というか、これはもはや懺悔に近い。

先日、やらかした。何をやらかしたかは、ここには書かない。“ただの日記”なのに、あまりにも重くなってしまうから。
とにかく、私がプツンときてやらかしたせいで、パートナーはすごく大変な思いをした。パートナーだけじゃなくて、私を大切に思ってくれているたくさんの人たちが、大変な思いをした。

強くなりたいなぁと、毎日思う。何があっても、何

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【効き目の長い絆創膏】

【効き目の長い絆創膏】

もう「此処ではエッセイを書かない」と、昨年の終わりに決めた。それなのに、どうしても書きたくなって、心の赴くままにこの文章を書いている。

此処で書いていなかっただけで、文章自体は毎日書いていた。ライターという職業柄、それはある意味当然といえよう。しかし、仕事以外の文章も、ひっそりと書いていた。脳内で常に手招きしてくる「書きたい欲」は、私を自由にもするし、不自由にもする。ただ、誰にも見られない場所で

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【有料マガジン廃刊のお知らせ】

【有料マガジン廃刊のお知らせ】

およそ2年半、noteで書き続けてきた有料マガジンを、このたび廃刊することにしました。

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【未来の自分への手紙~北欧、暮らしの道具店「3年日記」を購入して】

【未来の自分への手紙~北欧、暮らしの道具店「3年日記」を購入して】

「自分のためだけのものを買う」行為に、わりと抵抗がある。

食品や生活用品は、「なくては生きていけないもの」、いわゆる「不要不急」のもので、さほど罪悪感なく買える。果物やデザートなども、頻度さえ決めてしまえば、“たまにだしいいよね”と思えるようになった。本は、仕事に直結しているので、「仕事のため」「文章力向上のため」との建前が使える。実際には「ただ読みたいから読む」のだけど、自分に対する言い訳がき

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【己の物差しは、黙って懐にしまっておくがよろし #呑みながら書きました】

【己の物差しは、黙って懐にしまっておくがよろし #呑みながら書きました】

さっきマガジン記事を公開したばかりなんだけど、呑み書き高野菜、ちがうよ、おいしそうだけど。後夜祭にぎりぎり滑り込みたくて、これを書いてる。お供は焼酎のお湯割り。お湯割りがおいしい季節になったよね。夏の終わりってちょっと寂しいけど、暑いの苦手だから個人的には嬉しい季節。

しかしまぁ、生きてると色々ありますなぁ。最近、とあるタスクにごりごりに削られていて、いつも電池切れそうな状態で、無理やり頭と体を

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【あなたのがんばりを誰よりも知っているのは、あなた自身だ】

【あなたのがんばりを誰よりも知っているのは、あなた自身だ】

謙遜が美徳とされるこの国では、自分のがんばりを口にすると、こんな言葉が返ってくる。

「それくらいみんなやってる」
「それくらいできて当たり前」
「自分で『がんばってる』とか言っちゃう時点で半人前」

このように言われると、せっかく膨らんでいた自信や意欲が、みるみるうちに萎んでしまう。例え言われたのが自分自身じゃなかったとしても、他の人が言われているのを耳にすれば、「がんばった」と口に出すことは愚

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【受けた傷には敏感で、与えた傷には無頓着で、そんなことばかりの世界でも書いていくと決めた。】

【受けた傷には敏感で、与えた傷には無頓着で、そんなことばかりの世界でも書いていくと決めた。】

誰のことも傷つけない文章なんてない。そのことを踏まえた上で、でき得る限り他者を傷つけない配慮を怠るべきではないと、ずっとそう思っていた。あらゆる角度から自身の言葉を見渡し、この表現は適切か、この内容は表に出していいものか、様々な憶測を脳内で戦わせながら、数々の文章を下書きに眠らせてきた。

不用意に人を傷つけたくない。その思いが、「自分が傷つきたくない」にすり替わったのは、いつだったろう。おそらく

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【生きて朝を迎えたすべての人へ】

【生きて朝を迎えたすべての人へ】

毎晩、叫んでいる。追いかけてくる悪夢が、私を過去へ引きずり戻す。逃げたい。そう思うのに、体が動かない。金縛りにあったみたいに、指一本動かせない。脳内で鳴り響く警笛アラームを、体がキャッチしてくれない。その矛盾に、ただひとり、絶望する。

言葉にならない声を喚き散らすたび、耳元で声がする。

「大丈夫、大丈夫だから。聞こえてるでしょ?」

その声を認識して初めて、金縛りが溶ける。馴染みの声を頼りに、

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【時々どうしようもなく許されたくなってしまう】#呑みながら書きました

【時々どうしようもなく許されたくなってしまう】#呑みながら書きました

呑み書き後夜祭、参加します。
今夜は、ここ最近ずっともやもやしていることにうついて。
チューハイの後に焼酎飲んでます。お湯割り、おいしいね。まだ朝晩は冷えますよね。



いきなり本題に入ります。だいぶ酔っ払っているので、巻きでいきます。

悪意は怖いけれど、ある意味わかりやすくていいなっておもたりもするんです。捻れた好意ほど、怖いものはない。最近、そう思うことが増えました。

私には、越えてほ

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【そんな人だと思わなかった】

【そんな人だと思わなかった】

なるべく言葉を選び、丁寧に人と接したい。基本的には、そう思っている。でも、常にそうできるわけじゃない。24時間、誰に対しても「いい人」でなんかいられないし、嫌なことをされたらムッとするし、理不尽に叩かれたら血管がキレそうになる。喜怒哀楽ぜんぶ、それなりに持っている。アイコンの奥にいるのは、常に一定の動きをするロボットじゃない。生身の人間で、感情にもホルモンにも波があって、余裕のあるときもあれば今に

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