『やっぱりどうにもならなかったけれど、やってみてよかったこと』
というわけでご報告です。
三月に音声投稿した『私が「世々と海くんの図書館デート」の応援アカウントを開設したわけ、の中で語らせていただいたように、できるかぎりのことをやってみました。
よようみは当時五巻まで書き上がっていて、それ以上続けるためには売り上げのupが必須でした。長年の経験からこの状態から挽回するのは困難なことも、本が出てしまったあとに作家がじたばたしてもどうにもならないことも、わかりすぎるほどわかっていました。
作家本人がSNSで訴えたり宣伝活動をして売り上げが上向くことなんて、奇跡が起こる確率と同じです。まずありません。絶対ありえませんと言い換えてもよいかもしれません。
なので、あのとき語ったように、これまでシリーズを続けるためにあがいたことはありませんでした。
きっとダメだろうな。
音声を配信したときも、静かにそう思いました。
それでもこの作品が私にとって特別で、本当に大好きだったので、はじめてあがいてみました。
イラストレーターさんもデザイナーさんも担当さんも、素晴らしいお仕事をしてくださいました。
だからこそ、こんなに素敵な本が売れないなら、私自身にもう需要がないということなのだろう、これが最後のお仕事になるかもしれないと、思っていたのです。
結果はやっぱりダメでした。
けれど気持ちはとても晴れやかで、やってよかったです。
今までツイッターで読者のかたにお返事をしたり、感想をリツイートしたり、自分の作品やキャラクターについて延々と語ることを避けていました。
なんだかおおやけの場で我が子の自慢話をするようで恥ずかしかったからです。
それを全部解禁して、この数ヶ月、楽しいことがたくさんありました。
胸がぽかぽかあたたかくなるような素敵な感想を、いっぱいいただきました。
その言葉をくださったかたたちに、お礼を言うことができました。
好きな作品のことを、思い切りのろけることができたのも心が浮き立つことでした。
世々と海くんのお話は、当初の予定通り五巻で終わります。
最高のイラストを描いてくださったU35さんや、世界観にぴったりの可愛いデザインしてくださったデザイナーさんや、いつも絶妙なコピーやあらすじを考えてくださり全力でこの作品を盛り立ててくださった担当さんや、この作品に関わってくださったすべてのかたには、感謝しかありません。
ありがとうございました。
この十月は、よようみを含めて三冊の本を出していただきました。
以降の予定はありません。
この先自分になにができるのかを考えながら、ゆっくり過ごしたいと思います。
noteはゆるゆると更新してゆく予定です。
そして、もしまたどこかで私の本を読んでいただく機会がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
※どうか転載はなさらないでください🙇♀️