体調がなかなか回復しません。季節の変わり目つらい
よって今回は短めです

ニッチな分野で一番になりたい

ニッチな分野とは、言わずもがな人口に膾炙していない、特殊な性癖な分野のことである。（そうなのか？）
手軽に読める、結末のわかっているような小説の分野が流行っている今日において、私の書いているものはニッチということになるのだろう。

正直、あまり嬉しくない。手軽に読める短編や感動できるテンプレを踏んだ王道モノが嫌いというわけではない。しかし、あまりにそれ以外が埋もれてはいないだろうか。
日本最大級の小説投稿サイト、「小説家になろう」では特にそれが顕著であると思う。

Twitterで #RTした人の小説を読みに行く 　というハッシュタグを使って自分の好きな分野の小説を募ることがある。残念ながら合わない小説もあるのだが、性癖ドストライクな小説があったりする。
読ませる物語、魅力的なキャラ、細やかな描写――どれをとっても申し分ないのに、テンプレで溢れかえっているサイトでは日の目をみないのか、大した評価を得られていないものも多い。

ぶっちゃけ、それではいけないと思う。
いいものを書いているのに報われない作家がいなくなってほしい。しかし、現代の読者は潜在的に疲れているのか、王道の物語を求めがちだ。二三度読んでからわかるなんて深い文学性のある作品や、あまりメジャーではない分野の作品などに挑戦する気力がないのだろう。
読んでみて、それでもテンプレが好きだというのならそれはその人の性癖である。しかし、潜在的に他の分野が好きな人がテンプレしか目に入らず、小説なんてこんなものかと思ってしまうのはとてももったいない。

世の中には五万と作家がいる。その作家すべてに固定のファンがつくくらいがちょうどいいと思う。
そんな社会の先がけとして、日本のどこかに性癖ドストライクな人がきっといるに違いない私の作品がヒットし、ネット小説の固定概念を変えられたらうれしい。

ニッチな分野なんてものはこの世からなくなればいいと思うのである。

春瀬由衣

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