見出し画像

下町そぞろ歩き 2023 #20  蔵前みどり薬局さんについて

「街の健康相談所」
蔵前みどり薬局さんは1947年開設、76年の歴史を持つ地域に密着した薬局です。蔵前みどり薬局さんは次の明確な理念を掲げ、薬局運営を行っています。         

みどり薬局さんの経営理念

この理念に基づく蔵前みどり薬局さんの特長を見ていきましょう。
2016年9月16日に「かかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能に加え、国民による主体的な健康の保持増進を積極的に支援する(健康サポート)機能を備えた薬局」と定義された「健康サポート薬局」に、2021年8月1日に「医療機関との情報連携」や「在宅医療時の薬局との連携」、「安心して薬物療法を受けられる体制づくり」などの役割がある「地域連携薬局」に認定されました。このように積極的に地域の方々に貢献する姿勢を明確にしています。 

適正な調剤業務
適正な調剤業務対応として、処方箋調剤については、全国の医療機関からの処方箋を受け付けています。オンラインでの服薬指導の実施、また、災害協力薬局として、大規模災害時に発生後48時間以内に患者さんが薬を持たずに避難した場合、台東区で指定された慢性疾患の医薬品を無償で渡すなど、地域に協力しています。
在宅(居宅)療養患者さんへの支援
在宅(居宅)療養患者さんへの支援としては在宅の患者さんを訪問して薬剤の管理、薬の説明などを行っています。また、台東区の紙おむつ券の利用、自宅への配送などを行っています。
健康支援
 健康支援として、患者さんが自ら健康に責任を持ち、軽度な体の不調は自分で手当てするセルフメディケーションの支援も行います。患者さんに適したOTC医薬品(一般薬品)を選択、情報提供し販売しています。
検体測定室を設置し、糖尿病や脂質異常症の指標である血液検査が1滴の血液で検査できます。
さらに薬局内で製剤を行っています。これは厚労省の指針に基づき一定の設備などを備え、承認許可を得て実施しています。医師の処方箋が不要で、医療用の医薬品と同じ成分で処方薬と同等の効果が期待できるものが多数あります。
地域医療への貢献
 地域の皆さんへの貢献として薬局とはどんなところか知ってもらい、気軽に参加できるイベントを開催しています。
薬局カフェは毎回例えば「安心・安全にお薬を使うには?などテーマに合わせて、病気のある人もそうでない人も一緒に対話することで健康な生活のためにプラスになる学びを得る場となっています。 
みどりの保健室は看護師と薬剤による育児・保険の無料相談会です。そのほかに、漢方ワークショップ、小学生の理科実験教室なども行い、毎回多数の参加者がいらっしゃいます。


様々なイベントの告知など

薬学生への教育
蔵前みどり薬局さんでは、薬学生への教育実習も積極的に受け入れています。
代表者と薬剤師さん
代表者の坂口眞弓管理薬剤師は、東京都蔵前生まれ。慶應義塾大学薬学部卒業後、千葉大学大学院医学薬学府卒業。薬学博士を取得され、東京大学医学部付属病院薬剤部に勤務しました。薬剤師、臨床検査技師、実務実習指導薬剤師、公認スポーツファーマシストの肩書を持っています。
また東京薬科大学客員教授、日本アプライド・セラピューティクス(実践薬物治療)学会理事、(社)日本薬学会代議員、(社)日本社会薬学会代議員、(社)東京生薬協会監事、(社)浅草薬剤師会監事など幅広い活動をしています。

店主の坂口管理薬剤師さん

蔵前みどり薬局さんでは坂口さん以外にも日本薬剤師研修センターの認定を受けた薬剤師さん4名をはじめとする7名の薬剤師の皆さん、そして調理師資格を持つ2名をはじめとする3名の医療事務スタッフの方々が勤務し,日々地域の皆さんに貢献しています。
 
SDGsへの取り組み
このような多彩な取り組みを行っている蔵前みどり薬局さんですが、SDGsにも積極的に取り組まれています。
みどりの保健室は看護師と薬剤師による育児・健康無料相談です。このイベントは厚労省の「健やか健康21」の切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策」として承認されています。参加者からは日常のちょっとした悩みを話せて気が楽になった。今度は子連れで来ようと思う、などの声が寄せられています。
 
また、リフィル(繰り返し)処方箋に対応し、医師が可能と判断された場合に3回まで繰り返し利用することにより、無駄をなくし患者さんの負担を減らすことに貢献しています。
 
針刺し事故を無くし、適正で安全な廃棄処理のため患者さんが使用した注射針を回収する事業においては、インスリンなどの自己注射に用いられた注射針を回収し、適正に廃棄する浅草薬剤師会の事業に参加しています。
 
蔵前みどり薬局さんの理念の一つである薬学生教育では、2010年から6年制の薬学生の実習を積極的に受け入れています。
たくさんの患者さん、来局者さん、医師、介護者の方々と接し、対話することを実習のかなめとしています。
調剤業務だけでなく、健康サポート薬局として地域に出ていく様々な事業に、積極的に実習生を参加できるよう配慮しています。

薬学生の実習風景
薬学生の実習風景


このように蔵前みどり薬局さんは、地域に生活する、患者さんだけでなく皆さんにやさしい、SDGsを 実践する薬局です。
     蔵前みどり薬局さんのホームページです。
蔵前みどり薬局 (sakaguchimayumi.com)

蔵前みどり薬局さんのSDGs宣言書です。
様々な取り組みの中から経済、社会、環境の3側面からの取り組みを蔵前みどり薬局さんにのSDGs宣言書として表明いただき、SDGs経営支援チームTOKYOの中小企業診断士が内容を確認いたしました。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?