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『バンオウ-盤王-』第60話「ハーフタイム」感想 2日目に備えて頭を休めろ!バカになるんだ!


◆封じ手

3月29日(金)に『バンオウ-盤王-』の最新第60話が配信された。

前回仮面を砕いた一転攻勢は効果覿面、一同も盛り返しに興奮だ。だからといって恍惚の表情なハゲのおっさんはなんかやばない?2日目はもっとやばくなるんじゃないか?

ラストバトルの最中ではあるが、新要素・封じ手について解説された。紙に次の手を書いて封筒に入れて秘匿、というもの。これは面白い心理戦と駆け引きだなあ。いやもう棋士にとっては知っててアタリマエだろうけど、将棋詳しくない勢のぼくとしてはまたゲーム脳をくすぐる新要素になった。

こちらの解説ページに実際の紙と封筒が紹介されているので興味あるかは参考にどうぞ。ここで今日は終わりということで休みをつけられるのはいいが、相手からすればどう打つんだと一晩中ヤキモチさせられそうだなあ。対策を練れる対局外の長考の機会とはいえ、それに囚われるべきか。苦渋の決断である。

◆伊津家

伊津先生の奥様ちょっとウエメセっぽくないか?と思ってしまった。「頑張りましたわね」って、まだ終わってないよ!

余計なこと言いすぎですよ!!月山さんのグラサンと長髪かっけーじゃん!ぼくは月山さんの顔の良さから本作を読み始めたまでもあるんですよ!

既にプロ入りしてても同然なくらい月山さんを評価してくれる伊津先生。逆に言えば今まで何故プロの世界に入らなかったのか疑問だったのだろうか。

本当のことを言うなら将棋教室を救うための竜王戦参戦。スケールは非常に小さい目標であるが、月山さんからすれば幾十年もお世話になった理想郷なのだからこそ、人生のすべてを賭けるのは全く以て大袈裟ではない。

ところで伊津先生が「その姿は花火の様に美しく、そして儚い」と言いただしたときはポエミーやなーと思ったら奥さんも鋭いメスの如くポエマー認定してきてだめだった。背筋がゾッとしたって言いすぎだろ!つーか伊津先生は一体どのような出会いがあって結ばれたのか気になるよ!

◆今は休むんだ

2日目に備えて今は体を休めるのは御尤もな正しい判断である。だが月山さんは例によってずっと将棋のことしか考えていない将棋ジャンキーなので、封じ手がなんなのか気になって仕方ないのは非常に解釈通り。

うわあ!自ら理性的になった!
月山さんは将棋スイッチの入りすぎにはちゃんと自意識できるんだな!セーブできるんだな!

これが将棋のことを考えようとしないバカの姿…!
月山さんは将棋バカだからやっぱり頭から離れられるわけないんだなあってのがすごぶる分かるおもしれー絵面だった。メシ食ったり風呂入ってる時も確実にこうなんだろうな。メシが将棋のコマに見えてきそう。

◆2日目開幕

ラストのナレーションが「この日決着するこの戦いは将棋界の歴史に刻まれる、奇蹟の一局となった」。ラストバトルなんだから寧ろそうならずあっさり終わるほうが変な話なので、こうした予告で煽るのは正しい判断。でも予想以上にやべえ展開になってくれるのかもしれない。
新堂竜王の仮面が完全に剥がれ落ちれば界隈騒然なのは今から想像できる。

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