◆ネタバレ：GEN＝月山元

4月12日（金）に『バンオウ-盤王-』の最新第62話が配信された。

化けの皮が剥がれ始めたと同時に、新堂竜王視点での過去が次々と明かされる。こういう過去が明かされるといよいよこの決勝も折り返しなのだろうか。今回は月山さんとのリアルでの邂逅だ。
因みに先週発売された6巻は43話～51話を収録。次巻以降もジャンプコミックス定番の9話収録パティーンなら、7巻は52～60話、8巻は61～69話＋αと考えられる。そうなると全8巻で終了なのだろうか…

GEN＝月山元と確信。まあ「元」は「はじめ」と読むのだが、新堂竜王がうっかり「ゲン…？」と誤読したのかなと思うとほっこりする。ここから注目し始めて、まさかこうして今本当に戦うことになろうとは、本人は心底びっくりだったでしょうねえ。

月山さんと指してみたいという好奇心。これまで多くの月山さんのファンボーイが登場してきたが、やがて新堂竜王もそのひとりになってくれるのだろうか。

◆将棋狂い

どちらの狂気が勝っているのかという表現をされるとまるで福本漫画のようなエグいものを期待したくなるが、まあ月山さんも新堂竜王もイカれている棋士だしなあ。将棋ジャンキーVSポーカーフェイスの強者。とても甲乙つけがたい。どちらが勝ってもおかしくない。
しかしこういう戦いには是非にも藤井くんをぶつけたくなるなあ。コラボはまず無理だろうけど、あってほしいなあ。

指せる機会は何度もないからこその真剣勝負、絶対勝利への執着。
といっても仮にハピエンEND（月山さんのような吸血鬼と共存可END）なら新堂竜王も将棋教室に来ればいいんじゃね？それを許さない人はいるかもしれないが、この有限というジンクスはぶち払ってほしいなあ。そして「すげえ…新堂竜王がめっちゃ表情爆発して指してる…」と観戦者を感慨深くさせてしまえばいいんだ。

あと勝ち逃げされる可能性に着目していたのも地味に興味深かった。現状月山さんが表舞台に立てるのがこれが最後かもしれない。同じくそれを予感した新堂竜王には勝ち逃げに見えてしまう、月山さんに対しては一生0-1のままでいるわけだ。
そう言われるとこの勝負における勝利は逃すわけにはいかないよなあと納得できてしまった。

分かりやすい一転攻勢開幕。勝負を仕掛けてきたということは、いよいよ余裕を失ったといえるかもしれない。攻撃バフ防御デバフみたいな？でもその攻撃バフが猛攻、みたいな？我ながらふわふわな気分で読んでいる。
そして七島名人曰く本来の将棋が出てきたのだという。ここまでは前哨戦だった、ここからが本番だと言えるのかもしれない。

口元がわずかに開いた！
表情はあまり変わらないとはいえ、この機敏な変化だけでも有益な情報だ。でも本来指したいのびのびとした将棋を指すと言われると、感情が見られて追い込まれているって気が全然してこない！
うーんこれは分かりやすい第二形態だなあ。防御形態（プレッシャー）が崩されると攻撃が猛攻になるのってアクションゲームのボス戦あるあるだよね。大抵そこで初見殺しされるやつ。当然リセットボタンはないので月山さんにはきびしい戦いだ。

◆もうひとつの顔

前回のやまたのおろちみたいな龍ってやっぱりもうひとつの顔かあ。それが陰陽のマークみたいに能面と入り混じっていたわけね。

七島名人がBSSみたいになっとるやんけ！！
ここ数週はガチのラスバトなだけにギャグは皆無ではないが控えめになってきたし、お兄ちゃんの霊圧も消失してきたのは悲しいが懸命な判断を射ざるを得ない。だけど今週「こういうのは俺との対局以外で見せるなよ」と独占欲アッピルしている七島名人があまりにも面白可笑しかった。
まあこうやって傲慢になるのはこの人らしいよな。一度新堂竜王に勝ったことがあるからな。あれ？そう考えるとファンボーイも同然じゃないか？かつては敵対心があったのに。

七島名人もうこれじゃね？？？？

地味に引っかかった「久々」とはいったいいつぶりなのだろうか？まあ前回の小学生以来…といっても現在29さいだから、約20年前のことは久々とは言わないな。うーん地味に気になる。

うわあああああああああああ竜王ですわこれは！！！！

クッソ凶悪な笑みはもう正体現したね。というフレーズがしっくりきていましたよ！やーでもこれまでずっと無表情で戦ってきたのが、月山さんのおかげで勝利第一とはいえ笑いながら戦えるようになったってことでしょう？そんなんハッピーハッピーやんケ。

ラストページは本当にぞっとさせられたなあ。
表情変化が来るのは分かっていたことなのに、こんなツラするんだろうと想像ついていたのに、それでも恐ろしいものを見た気分ですわ。このラスバトまで溜めていたから全くあっさりじゃないしな。新堂竜王の変化がとても見ていて楽しい。奇声を上げてきそう。