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『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』第5話感想 世界線の変動を予感させる激動の1999年


◆これまでの感想

◆禁断のエロゲ猿空間送り"二度打ち"

第5話時点
第3話時点

またもやエロゲが消失してしまった。
今度は『千恋*万花』と『RIDDLE JOKER』。どちらともゆずソフト作品である。黒幕はゆずソフトに一体何の恨みがあるというんだ。
一体何故この2本なのかは本当に分からない。ちなみに『千恋*万花』は何故かニンスイでDL専用ゲームとしてCS移植されているのだが、16bit世界でもざっくりその移植ごとなかったことにされたのだろうか?

コノハちゃんは原因追及すべきな気がするのだが、エロゲ専門の空き巣の仕業だと思い込むのがアホの子らしい発想である。エロゲ盗む奴っているんだろうか。どちらかというと割れ厨だと思うのだが…仮に警察に通報するなら「私のエロゲ数本盗まれたんです~!!」と伝える必要があるのだろうか。いやそこはPCゲームという括りでも良い気がするが。

◆黒幕

やはりタイムリープの仕組みは開封した対象のエロゲが発売された年に飛ぶようだ。

というわけで、前回感想でのぼくの予想通り、1999年発売の『Kanon』に手を付けることとなった。
勿論、このパッケージを飾るヒロイン・月宮あゆの口癖「うぐぅ」をコノハちゃんが言うのはおやくそくである。アトリエシリーズの「たーる」、ポケモンのきんのたまくらい重要である。せめてたいやきも欲しかったが、これ以上望むのは流石に贅沢か。

1999年。
MMRがノストラダムスで一番はしゃいでいた時代なのは言うまでもない。その他、ポケモン金銀が発売されたり、ジョジョ4部の時代だったり、現在連載中の『チェンソーマン』の2部における舞台時代だったりする。結局恐怖の大王は馬鹿げた空想の存在に過ぎなかったわけだが、当時は変なカルト本が多く出回っていたのだろうか?

◆この女は…?

第3話より

緑髪女の正体みたり!!
ミスドでドーナツ食ってる緑髪女の本性は血も涙もない鬼畜のような女だったのかあっ!!

…というのはまだ断言できないのだが、タイムリープの元凶と思われるこの少女が普通にミスドにいてびっくりした。えっ、じゃあ現代人…?なんか制服もそんなに古臭くないし。ううんどういうことだ。

◆1999年のアルコールソフト

現在のブルーベルのビルまんまだ。
やはりアルコールソフトとは繋がりがあるのは確定だろうか。そも本来いつ潰れたか不明なのだが、こうして以前より大きな会社で仕事できるようになったのは喜ぶべきか。

前回から3年経過というわけで、新キャラがたくさん登場した。
その中でもキーパーソンとなるだろう、小山千里(キキ子)小山万里(ララ子)である。EDに映っていたあの双子ちゃんかあ。11月5日時点では公式HPには追加掲載されていないが、公式Twitterには紹介されている…のだが、どちらがキキでララなのかちょっと把握するのが大変かもしれない。
とりあえず今確実に言えることは『ミギとダリ』みたいに前髪の向きで判別できるってことだな。

マモルくんはどこぞの神にーさまみたいになっていました。彼女とか…いらっしゃらないんですか?

◆10万売れたエロゲ

10万本売れたアルコールソフトのエロゲ『ホロスコープ』。
いや10万ってすごすぎんだろ!?

当時のコンシューマーゲームと比べると微妙にピンとこない数字かもしれないが、そもそもエロゲ自体がアングラ世界の存在なのを検討したい。ソースは探しても見つからなかったので全く根拠が大変申し訳ないのだが、ぼくの聞いた話によればエロゲは5万売れたらヒット、10万売れたら大ヒットらしい。

因みに、先述した『千恋*万花』は2023年10月時点で全世界売上40万達成している。さすゆず。

そして、一番売れたエロゲとして知られている『ネコぱら』シリーズは2021年11月時点で500万本も売れている。控えめに言わなくてもバグみたいな数字である。野獣先輩が年間人気ランキングで毎年永遠の1位みたいな実績である。

◆コンシューマー移植

今回の議題となるのはアルコールソフトの『ホロスコープ』のコンシューマー移植。つまるところ、プレステやニンスイといった家庭用ゲーム機への全年齢対象ゲームとしての移植である。エロのないギャルゲーと言えばものすごく伝わると思う。コンシューマー移植、略してCS移植として表現されるケースが多い。
『Kanon』が今年ニンスイに発売されたのが分かり易い例だろう。この1999年当時なら、プレステかドリキャスへの移植となるはず。

見るからに胡散臭い新キャラの市ヶ谷さんというプロデューサーが属する会社・ダイヤモンドスタジオによる提案。
エロゲの移植自体はそう珍しい話ではないし、ぼくとしては全然大歓迎だ。なんといっても、18さいになっていない子たちにもプレイできる、プレイヤー層を広める手口としてのメリットはデカイ。それだとなんだかエロがおまけみたいな扱いだし、実際そんなおまけ程度の抜けないエロゲはわんさかあるのだが、別にそういうのでも構わない。
なお『Fate/stay night』はHシーン削除以外にも刻印虫のデザインが変更されている。変更前はどう見ても精子です、本当にありがとうございました

個人的には好きなゲームの新たな描き下ろし店舗特典が発表される楽しみに価値を見出している。新たなグッズ化とも言えるし、ちょっとえっちな描き下ろしという塩梅が良いのだ。あとは、解散したminoriの『トリノライン』がまさかのCS移植を果たしたとか、そういう再び陽の光を浴びれるワンチャンも良いものだ。

思い返してみれば、昔(00年代)はTVアニメ化と兼ねたCS移植が定番だったなあ。タイトルにサブタイっぽいものが追加されているのも定番だった。今はタイトルそのまんまでCS移植だな。
昔はバンバンエロゲアニメが毎クール必ず1本放送されていたのだが、今はエロゲ業界の縮小化に伴い、相当レアケースになってしまった。エロゲのCS移植の雄・エンターグラムが毎月エロゲ移植化を果たしてくれるが、アニメ化のハードルは高いのだろうか…

◆アルコールソフト倒産疑惑

阿部寛みてえなホームページしやがって

CS移植でやらかしてアルコールソフトが倒産してしまった予感しかしてこない。

いや単なるCS移植で倒産ってあんのかよとぼくも疑問なのだが、『重装機兵ヴァルケン』のスーファミからプレステ2へのリメイクがやらかしを超えたやらかしだったのを思い出す。未プレイのタイトルなので実際プレイしてみないと分からないのだが、そんな想定外すぎる案件が案外有り得るから油断できないのだ。

勿論移植でのトラブルだけが倒産のカギではないだろう。崩壊の序曲とも言えなくはないが。市ヶ谷さんは確かに胡散臭いが、あまり敵役に回すような根拠はないんだよなあ…キャバクラ経営のくだりもそこまで敵視するような判断材料ではないし。その辺ちょっと不安である。

とはいえ、有り得るならどんなクソ案件なんだろう。他ゲームのセーブデータごとデリートされるとか、一部キャラの音声が収録されていないとか、想定外のバグが仕込まれているとか?
なお当然のことだが、1999年当時はアップデートによる修正なんてのは存在していない。出来る範囲ならディスク交換だろうが、損失を増やすだけに過ぎないし、信頼低下を抑えられるほどの対応かどうかも微妙だ。

市ヶ谷さんは1999年当時は相当有名なプロデューサーだったそうだが、コノハちゃんは全く知らない様子だったのがターニングポイントかもしれない。つまり、2023年現在は干されている説。

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