見出し画像

2022年マイベスト漫画『ぬきたし-抜きゲーみたいな島に住んでるわたしはどうすりゃいいですか?-』

2022年12月19(イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!)日に紙版ぬきたし3巻が無事発売されました!!
紙・電子累計19(イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウんほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!)マン部突破おめでとうございます!

2022年もそろそろ去勢(おわ)るので、マン〇版ぬきたしのPR記事ハメじます。

◆ぬきたしとは…?

正式タイトル『ぬきたし-抜きゲーみたいな島に住んでるわたしはどうすりゃいいですか?-』

Qruppoのエロゲ『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか?』を原作とした所謂コミカライズ作品。なお『ぬきたし』とは「抜き」「(わ)たし」から搾精(と)った公式略称である。いつ見てもすげえな。なお原作とは微妙にタイトルが異なっているが、ごま塩程度に覚えておくといい。

エロゲ原作。タイトルに堂々と「抜きゲー」って書いてある時点で大体お察しな内容である。名は体を表す如く、大体察せられる内容を大雑把に言ってしまうと、

愛のあるセックスを求める連中
(反交尾勢力・秘密結社NLNS)
VS
孕めオラァの精神で挑む連中
(風紀委員会たちSS(SHO Student))

による性死をかけたバトルロワイヤルである。前者は愛の過程を育みやがて交わる純愛エロゲ。後者は開始数分で即ハメ抜きゲーと言えば分かりやすいだろう。
分かりやすいと言っておきながら伝わってる自信/Zeroなんだけども。この記事を見ている人全員がエロゲや抜きゲーを理解しているとは限らないだろうし。ぼくだってヤだよ抜きゲーが常識になるだなんて。だからって抜きゲー等を語ろうとすると今の銀河の状況を理解する必要があるくらい少し長くなるので割愛させていただく。

◆面白いの?

わざわざこんな誇張タイトルにする自信があるくらいドチャクソ面白い。勘弁してくれと言いたくなるくらい笑いまくった。原作エロゲも衝動買いするほどのパワーを秘めている。大好きすぎて紙版も電子版も揃えたほど大好き。

わざわざ画像貼るあたり紙でも電子でもシコってそう。

もうこればかりは上に貼った第1話リンクから読んでほしいのだが、ドチャクソ笑えるパワーワードが乱れ撃ちされて腹筋崩壊されるので、良い意味でなかなか読み進まない。同じように読み終わるのに時間がかかる銀魂ギャグ回をアダルトにしたらこうなるようなものだろうか。

貼っても問題ないコマがこれしかなかった

パワーワードが目立つが、真面目に一番関心したのは構成力だ。
この性戦の舞台となる「青藍島」の性に満ち溢れた異常な日常が1話から濃厚に描かれている。性のディストピアといってもいいくらいやべー島だ。抜きゲーみたいな島とはいうが、ここまでヤりすぎな抜きゲーの舞台なんて見たことがない。抜きゲーが島クラスに領域展開されたとも言っていいだろう。だが真面目な話、1話からこの漫画が如何にヤバいのか表現力が凄まじい。

内訳してみると、1~3ページ目がドスケベ導入という暗殺教室みたいなインパクト。4~8ページ目で青藍島紹介。射精(デ)オチながら開始数ページでどんな漫画なのか把握できるくらい漫画が巧い。読者の心を掴むうえでは大正解だと思っている。故に、原作未プレイでもひとつの作品として楽しめる完成度がマジのガチで高い。

そして、原作プレイ済では異なる導入からスタートなので、処女厨が喜べるような新鮮味があり、「おっ!」となるのを通り越して「おほぉ!」ってなれる。

だから貼っても問題ないスクショこれしかねえんだって!!

というのは、原作では主人公の淳之介くんが数年ぶりに青藍島へやってくれば性のディストピアを刮目する、ADVならではのねっとりじっくり丁寧に描写されるのだが、そのままコミカライズしたら判断が遅いくらい遅漏確定である。まるで未知の人類と邂逅するような客観的に書かれたテキストは読みごたえがあって面白いのだが、他媒体だとテンポが悪くなる恐れがあるかもしれない。

ヒロイン・畔 美岬

だから、本コミカライズでは青藍島を熟知しているヒロインの美岬視点で単純明快に描くインパクト大の早漏スタイルになっている。これはとても面白い改変だなと改心した。

あとパワーワードは原作にはないコミカライズオリジナルのものも含まれている。コミカライズ担当のまめおじたん先生によるものなのか、Qruppo監修・協力かはわからないが、実にぬきたしの世界に浸れる気分になれる解像度が高すぎる。ちんぽの解像度は高くないどころか、一般漫画扱いなので出せないが。

◆出オチなんじゃないの?

早漏読者の為に率直に言うと、1巻からずっと面白いが本筋が面白くなるのは2巻からになる。もっと言うならハメるほどハマる。
1巻分はパワーワード・エロギャグで淫クパァイクゥトを残しつつ、世界観の説明、二大勢力の存在・これからの目的が提示されていく。前戯のようなものだと思えば分かりやすいだろう。正直こんなことを言うのは解釈違いな気がしなくもないが、本筋のほうはまだ勃起してないほう。他は全部ビンビンです。

2巻の中盤から体イク祭編に突入するのだが、それに挑む前のラブコメ回純粋なラブコメとしてすごく良かった。淳之介くんと美岬、お互い持つコンプレックスを知り、お互い似ているというエモシチュにブッ刺さった。こういう丁寧な距離感の縮め方は好きだ。その後勃ちつつ一緒に寝るのもドキドキラブコメやっててニヤニヤさせられる。
なおそのコンプレックスが美岬が腹が出ていることで淳之介くんが巨根インポなのが実にぬきたし。巨根インポとは清楚系AV女優みたいな矛盾ワードだが、そのまんまの意味だと捉えると良い。勃ちづらいが実際勃つとデカアァァァァァイッ説明不用!!

体イク祭は玉がどれだけ入るか、二人三脚で誰が早く射精せるか、ふたりのうちどちらがイカせられるかを競い合う等、期待通りのエロバトルが繰り広げられるのだが、その裏面でこの機会に生徒会室に侵入しキーアイテムを狙うミッション:インポッシブルが描かれて緊張感が提供されていたのが面白かった。
もろちん一筋縄でイくはずがなく、性のモンスターとの遭遇があるし、時には目には目を、性には性をぶつけ合うように、人痴を超える必要もあるのだ。ゲーム原作コミカライズなのに、ひとつの作品として十分面白く読める。

勝利の汗ですよ汗

体イク祭は美岬との性行為が避けられず性の果てに至ったが(中出ししていないが)、まだ完全に愛を育んていない状態だから互いに素直に喜べる状態ではないのが絶妙だ。けれどその後のイクちゃんと乱交(ま)じえての射精争奪戦(パイズリバトル)も今ヤらざるを得ないからこそ美岬の勝利に至ったのは、少しずつ愛を理解していくような満足できる読後感を得られた。無理矢理なシチュではあるが、そこに愛はあったのだ。

かっこいいバトル!!

3巻分では表紙を飾る重要ヒロイン・琴寄文乃を巡る展開になり、1巻序盤で登場した公益社団法人SHOやヤクザといった勢力が新たに加わる、バトル漫画としての色が一気に強まっていき、メチャメチャ面白くなっていく。
パワーワードは相変わらず健在だし、ここで使う道具もアダルトグッズばかりなのだが、まるで能力バトル漫画のような巧みの使い方であり、特に3巻の帯にもあるおほぉ陣のカタルシスが素晴らしかった。
あと単純にバトル漫画としても質が高い。躍動感が無駄にめっちゃあるし、エロ可愛いイクちゃんがかっこいいんですよ敵役なのに。元々顔が良いので一番推せる子なのだが、

一番笑ったのはサドル付きバイブをアナル挿入して全速力でチャリ漕ぐムチャクチャな謎覚醒展開です。ここもスピード感めちゃくちゃすごくて、理屈とかヌいて笑える。

◆結局抜けるの?

抜けますねえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

元々エロ漫画家であるまめおじたん先生の美麗作画によるコミカライズなので、余裕のUR(ウルトラドスケベライジング)である。原作エロゲはエロいというよりもかわいい寄り(だからこそ背徳感がある)って印象なので、発売当時はちょっと気になるも「う~んホントに抜けるのかなあ?」と絵買いしなかった。評判を聞いてやっぱり買えばよかったなあと後悔しているが、このコミカライズに出会い、ぬきたしを愛せるようになったことに大変顔射、もとい感謝している。ドスケベバフかけまくりだもん。

一番好きなシーン。
ぼくは毎日DLsiteで耳舐め音声作品を聴いているくらい耳舐めが好きなので、このページ開いた瞬間んほぉお♡ってなったし、イクちゃん推そうと確信した。体イク祭も大変ドスケベで良かったです。良かっただけにあの顛末は慰めたくなったな…

御覧の通り、イクちゃんはドスケベの権限みたいだが、

マジ顔になるとメッチャ顔が良い!!
紙版2巻表紙もホント顔が良いよ~~~~~!!

◆なんで野田クリスタル?

恐らく読者の中には野田クリスタルのご尊顔が気になってクリックした人も多そうで、「なんだこの記事は!ふざけるな!」「子供が見ちゃったじゃないか!謝罪しろ!」「代わりにオマエをハメドリくんにしてやる!」というクレームが飛び掛かってきそうでこちらも大変申し訳ない気分なのだが、マジのガチで野田クリスタルさんはこのぬきたしを絶賛している。
過去にテレ東(地上波)で放送された「勇者ああああ」という深夜番組で大絶賛プレゼンしていたくらいにだ。

野田クリスタルさんはM-1グランプリ優勝者になるくらい有名だし、最近はアメトーークのチェンソーマン芸人や『ヘブンバーンズレッド』のCMに出演するくらい元々サブカルに特化しているのだが、ぼくの中では未来永劫ぬきたし芸人になっている。というか、ぬきたしの件で野田クリスタルさんを初めて知った。

なんで泣けるゲームなのかは分からない。実はまだぼくはクリアーしていないので。きっと下半身から出した量くらい、目から涙が溢れ出るのだろう。バカみたいな話だが、ぼくは野田クリスタルさんへの信頼度が高いのできっとそうだと信じている。野田クリスタルさんイケメンだけに好感度高い。

◆ウルトラジャンプにてディレイ連載中

元々本作はまん〇が王国まんが王国にて毎月25日に配信連載。先行連載と言ってもいいかもしれない。なお2020年12月より連載開始なので2022年度の漫画じゃねーじゃねーかオメー孕めオラァ!と色んなものを突っ込んでくる人もいそうだが、

ウルトラジャンプ編集部の気の迷いなのか、Qruppoがハメイトをさらに増やしたいハメと全日本青藍島化計画でも企てているのか、2021年11月よりウルトラジャンプにて第1話から改めてディレイ連載開始された。

ジャンプの広告ページのひとつとして連載誌であるウルトラジャンプのソレがあるのだが、今週号もちゃんと「ぬきたし-抜きゲーみたいな島に住んでるわたしはどうすりゃいいですか?-」って記載されていて集英社マジで大丈夫なのかよと心配になっている。

ジョジョランズvs青藍島

何も知らないジャンプ読者は抜きゲーというのがなんなのか気になってググった人はいるのだろうか。知る前はいったいどんなゲームを想像していたのだろうか。というか今「抜きゲー」でググったら大抵本作についてのページばかり出てきてなんだか本作の専売特許ワードみたいになっている。

ここから賢者タイム突入を疑える真面目な余談で恐縮だが、ディレイ連載はなかなか面白い発想だなと感心した。
第一のメリットとして、続きが読みたければまんが王国(電子版)にすぐ手を付けられる。よく進撃の巨人とかの単行本帯に「H巻の続きが月刊ホニャララsex月号で読める!」という宣伝があるが、本作においては現時点で一巻分遅れて紙版が刊行されているので、早漏ハメイト読者に向けられた神対応になっているのがまじめに素敵だ。実際ぼくも早漏なので続きが待ちきれず結局電子版も買った。
第二のメリットは、万一まんが王国で休載してもウルジャン掲載ストックに余裕があることだ。別にこれはぼくが勝手に見出したメリットなのでスゲー発想だなと褒めなくてもいいのだが、万一を考えるなら余裕を持たせられる新世代の連載スタイルではないかなと思った。今後、本作のように何らかの雑誌媒体にディレイ連載する作品があるなら参考になるといいんじゃないだろうか。あったらぼくの発想をノーベル賞受賞してほしい。

***

そういうわけで、ぬきたしは今年単行本1巻が射精た漫画の中で一番面白いです。「いやこれより面白い漫画あるやろ」とツッコまれそうだし、全然あってもいいし、別にオススメしてもいいですが、ぼくは真っ先に孕めオラァ!の精神でいの一番にぬきたしをお勧めします。ギャグ漫画としてもエロ漫画としてもバトル漫画としてもマジのガチでハイクオリティだから。


この記事が参加している募集

マンガ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?