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[15周年第2弾] ガンバライドの没データ

自分が発見したネタを自分の媒体で発信したいと考え纏めてみました。長くなりすぎたので分割して投稿。
第2弾では、プレスリリースや雑誌掲載のスナップショット・当時の情報等をもとに、製品版に受け継がれなかった要素を見ていきたい。

1弾の内容を踏まえている箇所もあります↓



没になった要素

・ライダーチェンジ

あまり知られていない?完全に没になったシステム。現行のガンバレジェンズに至るまで、プレイ中に配置を変える動作は採用されていない。
 1弾稼働前の雑誌に画像付きで紹介され、2弾稼働時の告知にも掲載されていたりと、直前まで練られていたが自然消滅したようだ。

1弾パーフェクトBOOK巻末

スナップショットより。いろいろと突っ込みどころがあるが各項目で後述する。

剣アイコンのキバフォーム(ザンバット?)はライジングでも未実装
正確には「ローテーション」が正式名称? 

ゼンエイとコウエイを入れ替わるだけに留まらず、サクセン次第ではライダーごと入れ替えることができたらしく、ある意味0○弾の3人チームを先駆けたシステムだった。ボツったけど。

・没カード柄(SPスキャン含む)

製品版(=ディケイド柄)に至るまでに紆余曲折あったことは周知の通りであるが、さらにマイナーなものを発見したので触れていこう。
合計でヒーローカードに3種、スペシャルカードに2種類没となったデザインがある。

一つ目はPVタイプ

筐体横POPにもいますが1弾には出ません

GETRIDEのPVに登場した9枚と、それらを基にしたプリキバゴー!配布のカードは、ご存知の通り構成が製品版と丸々違っており、バーコード2種とライダー名以外は全て無記載という特徴が挙げられる。

2つ目はプレスリリースタイプ

(てれびくんに高画質なやつがあります。サクセンが独自名称なのもポイント)

最初に公表されたプレスリリースや、それをもとに雑誌に掲載されたカードデザイン。製品版にグッと近づいたものの、ゾクセイの位置やライダースキルが表面に記載されているなど、細部では違いが見られる。
ステータスやスキルについては下記の別項目で。

プレス公表直後に掲載された魔界城の王パンフ(8/9公開)。ベルトボタンがない

3つ目はCMタイプ。ピンとこない人の方が多いかもしれないが、一度しか使われていないLRよりもレアなカードがこちらだ。

キバ放送中、東京ドームシティのCMにだけ使用された第3のカードデザイン。上記のプレスリリースタイプよりもさらに相違点が見られる。

単体且つテロップで隠れていないものでも。相違点としては
ベルト用バーコードが細い
・スロットが白枠で囲まれている
・左上部にクレストが配置されている
…など。
一番最後のはFFRにも継承されたと言えるが、果たしてデザインはどちらが先だったのか…

イラストの構図自体も製品化に至るまでに微修正されており、キバの角度違いやエフェクトの有無など数種類確認。

SPカードの方は比較的有名、ロケテスト用に作られたと思われるカードが2011年のオークションで29万円で落札されたという伝説─レジェンドを持つ。
(24年4月でも9万で落札されました。このカード何枚出回ったの!?)

キバっぽさあっていいですよね!

稼働前の雑誌に掲載されていたカードたち。右二つはテキストが製品版と違い、[ぜんえいがキバのときスキルポイント+20される]、[あいてチームの後衛[こうえい]ルーレットをとめにくくする。]というどちらも使われていない名称や効果が。完全ランダムは後のG電王っぽい

プレスリリースから存在するイラスト

密かにだが効果画面も複数存在。左上が実機、右側二つは複数の雑誌で確認できたもの。左下はなんとディケイドライバー付属のブックレット限定。細かいUIの違いではあるが数々の痕跡を体感できる。

一弾の回想録でも触れられている表面FINAL RIDE。戦闘員以外の5種類存在し、デネブのみATTACKが付与されている。

・コウエイの概念とは

先述のライダーチェンジ機能を踏まえ、コウエイの存在が今と全く異なったのでは?という考察をしたい。
というわけで、地球の本棚に入ります

一つ目のキーワードは「稼働前CM」
ヒュンヒュンヒュンヒュン

借りました

キバ42話(11/27放送)から稼働開始まで放送されたCMでは没UIのプレイ画面が映っていた。(スロットの速度やSE、必殺時にゾクセイアイコンが上書きされる仕様など。ガルルはR、V3はSRのステータスと一致)
タイリョク欄がゼンエイ分しか記載されていない。コウエイ分は!?
残念ながらこれ以上同時期の画像は発見できなかったため、さらなる研究には発展できない…もう少しないかい?

2つ目のキーワードは「なかまのタイリョク」

レジェンズ参戦期待(紫が先に出た)

「コウエイのとき、なかまのコウゲキとボウギョ+100」(電王RF)など、自分に加算がされないという意味で「なかまの」表記が各種スキルに使われたが、1~3弾のカード(+それらの再録分)に限り、タイリョクにもこの表現が使われていた。大幅にゲームシステムが変化した4弾以降は名称がチームタイリョクに統一。
 やっぱりコウエイのタイリョクは加算されないステータスだった…?

補足として先駆者のツイートを丸投げ
「たいりょく」や「なかまのチームタイリョク」など、表現揺れがそこそこ存在する厄介モノだが、先述の初期カードにはHPという表記があったり。

キバのスキル?は[おなじぞくせいのライダーとタッグをくむと、HPが+500される。]このプラス値はネガ電王リュウガ、クウガUFの3人とそこそこいた。
新一号は[前衛[ぜんえい]にいるかぎり、1ターンごとにコウゲキとボウギョがすこしずつアップする。]レジェンズの表記に近い
前述のチェンジ機能を踏まえると、ゼンエイのときボウギョUPのスキル持ちを後ろに置き、必殺を受けるときだけチェンジして耐久する、同調スキルを外すために有利ゾクセイのライダーと交代して逆転を狙う…のような、その都度"○○のとき"を発動させたり、相性有利にチェンジする構想があったのかなと、多分。後の害悪SPカード
 ただ上記のプロトカードは稼働当時から見ても古いものであるため、いまいち決定打にならない。何か掴んでるね?

3つ目のキーワードは…「世界」

所謂「○○の世界」の連中です

仲間配置指定という厳しい条件なのに効果が薄く、レアリティが低いため相性にも期待できない。挙句の果てにはがっかりレアの誕生などいろいろとかわいそうなディケイドが持つ通りすがるスキル群。
初心者やクロスオーバーを楽しむライト層にとっても分かりにくいかもしれないが、これを補う目的でも役立ったのではないだろうか。大会での運用が気になるところ

似たスキルは10弾のFJにも(コウエイW指定)

単にルールを覚えてもらうためのカードだった、と言われるとそれに尽きる。
こちらは自分自身をゼンエイに置くと発動。(CFや激情態を後衛に置いても可)チェンジする意味がない…

・名称(ライダーパワー、スタンAP、レジェンドレアなど)

ライダーチェンジ以外にも、製品版で採用されなかった名称が多数存在する。

・コウエイスロット関連

製品版
銃イクサBMもカード化されずに終わりました

先述の画像ではあるが改めて掲載。これをもとに2つ解説する。

①略称
アタックポイント~とスペシャル~の部分がアルファベットに置き換えられ、後者はスキャンが付記されている。よく見るとレベル表記も…?
 ここでピンとくるガンバライダーはかなりの熟練者。

製品版・SUPERBEST版はカタカナ表記

ロケテストで排出されたガルルと新1号、ディケイドライバー付属のカブト、ディケイドにはAPという名称ががそのまま使われていた。テキスト欄にそのまま載せると長くなるため省略するはずが、何らかの理由でそのままつかうことになった…というよりは開発中の呼称の可能性もアリ?

まだインフレ未到達のスピードレベル5(レザブカブト+ファイズSC新1号)

ガンバライジングに移行した際は上記のように併用され、BM弾まで使われ続けた(RT弾からAPに統一、リバイバルの際も現行フォーマットに合わせるため打ち直されている)

②パワーチャージ
名称とアイコンから、ライドパワーアップの前身だと推測できる。

1弾ファンブック掲載のコウエイスロット表にもこの名称が誤って使われており、カタメロは実際の並び(EX動画のBLACK)と一致していた。画像のサクセンとは一致していないけど…

非選択のアイコンがモノクロ

上記と似て非なる画像がこちら。ここでは3つ見ていこう。

①ライダーパワー
ある程度共通したレベルと配置のため、先述のライドパワーアップ→パワーチャージのさらに前進の存在で間違いない。
没名称ではあるが、この言葉に聞き覚えがあるガンバライダーは大勢いるだろう。

まずここを爆破だ

その正体はネガタロス。ゲーム内の効果表記で()付で訂正しないといけない程度には修正が間に合わず、ゲーム側でどうにかする形で世に出回ったのだろうか。先述のCMに出てきたUIの時点でライドパワーだったことから、かなり古くにボツになった名称の模様。

②じゃくてんこうげき

こちらは言葉の意味合いからゲキレツアップを連想するが、実はゲキレツという概念そのものが存在していなかった説が浮上している。断言できる証拠はないものの、興味深い情報があったので検証していこう。

フィギュア王掲載

それがこちら。ゲキレツアイコンがスタンアタックポイントという名称で紹介されていたのだ。1弾のナレーションに「スタンの効果だ…動けない!」というものがあったが、"ゲキレツ"のワードは使用されていないので、収録の段階では生まれていない可能性が高い。上の画像なんて双方ゲキレツ状態なのにチャンスの文字すら出てないですからね。

1弾稼働後に掲載された画像でも、SP表記が消え、こうげきがカタカナに変更になっているなどほぼ完成した状態であるにもかかわらず、この名称が使われているのも説を裏付ける理由と言えるだろう。

ドクトルOの正体開発スタッフのおはやしゆきとのTwitterには、開発経緯を呟いたものがあった。

このような開発経緯があったことから、LR以外にもライド独自の単語はギリギリになって決まることが多かったのかもしれない。

がんがんじいで揉めたこともあったそうです
悪魔にサイン(自分のRTを見て反応した模様)

③追い打ちこうげき

ゲーム内にしては珍しく漢字が使われていた名称だが、これは10年以上使われていたオイウチコウゲキの原型ととっていいだろう。ゼンエイが3回攻撃していた可能性が

名称ではないものの、未使用のまま終わった仕様もいくつか発見したのでまとめて掲載。

タイリョクバーが表示されたまま勝敗に移行、筐体の帯にも使われていた
コロコロ本誌のイチバン広告で発見
Wキックの画面でもバー有り、キックのアングルが違う、筐体内のカードが大怪獣のものだったり。

・ストーリーモード、メディアミックスについて

ディケイド融合前の段階でも少し話が出ていてプレスリリースでも触れられた要素といえば、ストーリーモード。

本作品は、東映株式会社の監修によるオリジナルの世界観と壮大な物語をベースに、ライダーバトルが展開されると共に、今まで競演したことの無かった仮面ライダーたちが、タッグを組み、世代を超えて戦うドリームマッチを実現しました。

今回、新たに「仮面ライダー」の象徴とも言える「変身ベルト」をイメージしたボタンをデータカードダス箇体中央部分に設置します。7色に光るボタンは、ゲーム中の必技攻撃などに使用するだけでなく、「仮面ライダーバトルガンバライド」の世界観の鍵を握っており、ゲーム内でのストーリーモードで徐々にその移密が明かされていく予定です。

プレスリリースから

昭和と平成が共闘する世界観。彼がstrongerなら俺は𝓢𝓽𝓻𝓸𝓷𝓰𝓮𝓼𝓽─
当時はディケイド未公表のため、変身ベルトとは言わずあくまで『イメージした』という扱いだったベルトボタン。その後続報はなく完全に途絶えた構想…だったのだが

てれびくん1月号(11/28発売) DVD右上に注目

11月末に発売されたてれびくんにはファンブックの没表紙が掲載されており、"ストーリーモード体験版"がDVDに収録される予定だったらしく。

【「データカードダス 仮面ライダーバトルガンバライドファンブック(仮)」(小学館)稼働と同時期に発売決定!
データカードダスのメインターゲットである未就学児から小学生低学年に向け、「データカードダス仮面ライダーバトル ガンバライド」のすべてがわかる情報誌を、データカードダスの各新弾稼働のタイミングとあわせ発行予定。データカードダスの記事はもちろん、グッズやイベント情報、などすべて網羅した一冊です。

プレスリリースから

発表時点で発売告知がされていたが、実際の1弾ファンブックの発売は2弾稼働10日前に発売という大幅なズレが生じていた。ファンブック1号は上記以外の没情報はほぼ未掲載なので、開発の遅延に伴って出版が遅くなった、と捉えるのが自然だろうか。

非公式の視点からも触れていこう。
西氏の動画のコメントに回答した返信に興味深いものがあったので、一部を抜粋して紹介する。(4月のスクショから期間が空いていたので、若干消えたものもあります、ご了承を)

初めはカードスロットを腰につけて男の子たちが、仮面ライダーを憑依して戦うといったストーリーでした(笑) そのためカメンライドという言葉が生まれたのです。

大怪獣バトルもうちの会社で企画開発していました。
なのでもちろんその影響はありましたが、実はナムコさんのアニマルカイザーの方が遊び方としては影響を受けてたんですよ (笑)

当初は少年たちが遊戯王のようにカードを使って仮面ライダーになって戦うという設定もありました。
実際キャラクター草案もできていましたが、テレビ放送に合わせオリジナルライダー(後のディケイド)の設定が作られました。ほかのオリジナルライダーも何回か作られましたがほとんどが没になり、一部は仮面ライダーオーズで流用されていたりもします。

表紙に作られているモデルは全て、ゲーム上で平成ライダー対昭和ライダーを許可してもらうために電王の放送時に、私が発注したプロモーションビデオ用のモデルになります。

ガンバライド自体は、仮面ライダーがライド(憑依)するという設定で進めたデータカードダスの(バンダイカード事業部の)企画であり、テレビ化されたのはあくまでも、仮面ライダーの放送時期が改変され、仮面ライダーWまでの期間の穴埋めとして急遽ゲーム上で作っていた仮面ライダーの設定が流用され、ディケイドが生まれました。なので、ディケイドのロゴのところにデータカードダスを表す「DCD」の文字が入っています。

少年がライダーをまとってバトルするというのが初期構想だったらしく(ヒーローバンクが近い?)電王期の発注だから前番組枠としてカブトがいることに納得できるのではないだろうか。オーズに転用されたのはバンダイ色の強いガチャポン要素…?


データカードダス上での話はこれ以上広げられないが、折角なのでストーリー化されたメディアミックス作品について触れていこう。

ガンバライドマスターと呼ばれる者たちが、腕につけたガンバライドドライバーでバトルを制す!

<仮面ライダーバトル列伝 ガンバライド雷太>
コロコロイチバンで連載、稼働開始からフォーゼ期まで続いた犬木栄治の漫画。
最後に残った勝者が一つだけどんな望みもかなえられる─主人公鐘戸雷太(べると らいた)が偶然手に入れたガンバライドドライバーで召喚した1号は3頭身⁉そこにマスターを目指すライバルとライダーたちが現れる…

1~10話を収録した単行本。描き下ろしは洗脳母ちゃん

ファンブックにも不定期に掲載されていたので、ガンバライドのコミカライズといえばこれ!となる人も少なからずいるだろう。
中盤まではイチバンの発売が2ヶ月毎だったため新弾のライダーが高頻度で登場していた。Wが登場しないままOOO編に突入し、現行ライダーが相棒になった関係で1号がフェードアウトしたのが大人の事情すぎて…

2012年6月号。ギリギリバトリオの時代

唯一カードの枠を超えて本編玩具と連動した作品でもあり、クリアマジックハンドスイッチが付録になったことも。No.1~9のスイッチはガチャポンやイベント等でクリアVerが出ていましたね。40名限定のフルセットは忘れろ
当時このスイッチ欲しさに買ってもらったのがイチバンとの出会いでした。サモンライドを境に掲載されなくなったのがタイミング悪いような…

友達はみんな 夢でも見たんだと笑った
もちろん夢じゃない いや たとえ夢だとしても
そんなことはどうでもよかった
大事なのはその人を心からカッコイイと感じたこと
そして強く思った


いつかボクも仮面ライダーに なりたい

1話冒頭より

<ガンバライドバトル ライドマスターズ>
テレマガやボンボンから派生した[テレまんがヒーローズ]にて連載された出月こーじの漫画。全2話•3部構成で、単行本が発売(初回特典にテレマガロゴのCJ付属。

主人公来人(ライド)は10年前に川原で溺れていた所をクウガに救われ、以来仮面ライダーに憧れる。
ある日来人が遊んでいた筐体から排出された無地のカード。それはガンバライドを通して仮面ライダーを召喚できる"マスターライドカード"だった。その力を悪用しようとするダークライド、彼の正体とは─?

ギルスやデルタ等、未参戦でも取り上げられてたり

ある意味で西氏の構想するストーリーモードと一番近い世界観かもしれない作品。召喚やバトルコマンドはゲームを通して行うので筐体を運ぶシーンがシュール。
 カードの持ち主であるライドマスターがサクセンを選択、(主人公のみだが)変身やアクションにシンクロ動作を伴うなど、Zわざ今のガンバレジェンズを予言していた…?

ディケイドの立ち位置はいつも通りの破壊者。最強のライダーを造る計画が頓挫し、その残存したプログラムが独自にダークライドとして稼働、ライダー達のカードを取り込んだ姿として登場する。

この状態でFFRも使用可能

ディケイドとの最終決戦で来人の声を受けたカードたちの心が一つとなった集合体が今作のコンプリートフォーム。ゼンエイ登場画面の謎の神々しさに上手い理由付けがされていてさらにかっこよく見える。

意外に高騰してるようで

<カードバトル大戦 決戦!ハイパードクトルO!!>
DS版超速公式ガイドブック掲載に読み切り掲載された難波孝の漫画。てれびくん本誌で雷太とのコラボ読み切りが発売当時にありましたよね
 ライト(DSデフォ名)がハイパードクトルOとバトルするパスワードにちなんだストーリー。リアル頭身で描かれたドクトルOがなかなかにイケオジ。
著者ブログにはラフ画がアップされていた。

大きな没要素については以上。ここからは重箱の隅をつつくような「ゲーム初期」の小ネタやトピックを紹介する。

#ガンバライドの小ネタ

・現存するプレイ動画

現在でも見ることのできる1弾の動画は2本。しかも片方は海外版。
ここまで調べてもEX関係の動画は発見できず。勝利画面が未だに不明!

2人対戦を収めた海外版の動画。音質こそ悪いものの、タイトル画面の演出や数少ないキバットのシステムボイスが聴けるという点において大変貴重な資料。

CPU戦を収録した国内の動画。画面アップで撮影されており、大画面で見ると当時の雰囲気を体験できるのではないだろうか。スロットがものを言わすというもやしの意見もよーくわかる。あとロードが長い

・2ちゃんねるで流行った噂

書いている現在、ガッチャード最強のリークがきています
真偽はともかくネタバレや噂が集まる2ch(現5ch)。2008年後半の過去ログを検索してガンバライド誕生には事欠かせないディケイドのスレを追ったところ、今では聞かないようなデタラメと事実が混在していたので、いくつか紹介する。前編で触れた裏話がこの段階で出ていたことに驚きました。

0804  2008/09/20(土) 20:44:51
データカードダスと完全連携したシステムで戦う、メカニカルライダー。
変身ベルトは、LED付いてて発光。
パカッと開くギミック?
左腰には、銃と剣に変形するアイテム。
刀身の真ん中辺りに、システム手帳みたいなギミック有り。
こいつが新ライダーの肝で、蓋を開けると、左右にカードホルダーがある。
左側には、歴代平成ライダーのカードを複数枚収納。
カードを使用すると、そのライダーのパワーを使えるっぽい。
姿まで、そのライダーに変わるかはまだ知らない。
右側のホルダーには、アイテム関係のカード?
戦闘補助的に使用するようで、飛行する『クワガタ型メカ』を呼び出して、その上に立ち上がり、メカもろとも敵に体当たり、みたいな事も出来る?
ボディカラーは、赤が強めのパープル。
名前はカタカナだったけど、まだ(仮称)だったかと。
マスクは、ダイヤ部分の突起をなくしたギャレンみたいな印象。

[2009年の新仮面ライダーを予想するスレ 第2話]より

0089  2008/09/24(水) 12:25:30
「ディケイド」情報
・まず、来年の平成ライダー10作目を秋始まりにしたいという企画ありき。
東映・テレ朝が言い出した説と、バンダイの提案という説あり
・10作目、秋始まりに決定。
空白の約半年をどうするのか、という話に。
・半年間、再放送というわけにはいかない。
また、スタッフを半年休ませるわけにはいかない。
そこで提案されたのが、新作と再放送の中間くらいのコストのもの。
当初は「平成ライダー大集合」的な企画だったが、途中からゲームとの連動で、カードを使って別のライダーに変身するという企画に。

第3話より


0525  2008/11/04(火) 17:13:49
今のところ分かっているのは(あくまで未確認情報)
・様々な事情により従来の1年ものライダーのシリーズは9月開始になる
・夏恒例の劇場版はその次の1年ものライダーのお披露目
・延期になったワンピースの代わりに春にガンバライドの劇場版が公開される
・テレビでは中の人は出ないが劇場版では未定(昭和ライダーもあり?)
・その間の半年は10作記念ということでお祭り的な番外編
・タイトルは「仮面ライダーディケイド」
・ただし主役ライダーの名はディケイドでない可能性がある
・データカードダス使用のガンバライドと連動
・変身ベルトもカードダスを使ったギミック内蔵

・過去の平成ライダーにフォームチェンジ(あるいは召還?) して戦う
・過去ライダーは新作映像と流用映像を併用

同スレより、スクショから文字起こししたのはいいものの
dat落ちして過去ログが見れない…

ある程度事実が載っていたレスを抜粋。特に目を引いたのは「ガンバライドの春映画」。ストーリーモードがあれば実現していたかもそれない。ウルトラ銀河伝説的な
 ワンピースについては「STRONG WORLD」のことで、当初2009年3月公開予定だったのがシナリオ修正で延期、その後12月12日に公開されたという話。(MOVIE大戦2010も同日)
該当レスより少し経った頃には「ゴーオンvsゲキレン」が諸事情で劇場上映になったため、"代替映画"というのもあり得なくはないケースではあった。
 実際に公開されたのは超・電王で、公開時期もGW中。結果的にガセになってしまったものの、噂が蔓延るぐらいには広まっていたことがわかった。
 その他の情報としては変形したクウガゴウラムがバイク、新撮と総集編を組み合わせるウルトラマン列伝の仕様を採用、夏映画は次作品の先行登場など。断片的に正解してますね。
尚西氏は映画化の噂を否定していた。(ゲーム内を超える契約はバンダイと結んでいなかったとされている)

追記:前弾にも記載したが、オーマ白倉Pが語る(東映側の)ディケイド構想の中に「10周年記念映画」という企画が存在した模様。あくまで平成に限った話なので、バンダイ側西氏の原案であった昭和ライダーがここに絡む想定はなかったようだ。

・キバ、イクサのモデリングについて

1弾PVの作成は電王放送中だったという件は前項で触れた通りだが、そこから派生した余談に触れよう。

ルパンの娘
平成vs昭和だとトドメ刺されてる


放送前と言われないと分からないほどの完成度だが、実物のスーツと違う箇所が2点存在する。まず一つが、フエッスルの形状がスロットに沿う形で作られていた点。

ベルト部分が比較的見えるホロキラCPと

PV内に出てきたカードにもこのモデルが使用されていた。取りにくそうな形だし、スロットの付け根もよく見たら下がってるしで物凄く不親切な設計だなこれ…装着変身の造形がこれに近いものだったという余談を付け加えておく。
2つ目はキバットのモデリングが簡略化されている点。上の画像で見てものっぺりした印象だが、PVにも使用された必殺演出だとより分かりやすい。

ライティングそのものも違いますね

・複眼のカラーリングが明るく、ややメタリック
・楕円を描かず、目の縁が黒くない
・歯とおでこの黒い部分(DXのスピーカー部分)がない
・羽の白ラインが細い
…などが挙げられる。一重だときもかわいい

これに付随した小ネタとして、「横POPのキバは10弾に流用されている」というものが存在するが、検証した結果微妙に違うことが判明した。

シンさんボロクソの夏映画特番より。
流用のライジングから。EGC名義なのが地味に謎

膝の黒い部分が無かったり、指先が鎖に被っていなかったり。

イクサの方はキバほど目立った差異はないが、誤用範囲が広いことで有名?である。注意:情報量が一気に増えます

イ・ラ・ッ・シ・ャ・イ・マ・セ

HPでは当初技名がシルバーバレットショットとして掲載されていたNセーブモード。去年あたり額にある謎の🔷に注目が集まり、さらにこの誤植版がトライアルデータタグとして商品化されていたことが判明していたが、今回更なるミスをこちらも二点発見した。

左が🔷、右が製品版

1つは分離したはずのナックルが分裂している現象。このカードのみに見られる。アクション用にしても相当薄いよ
もう1つがやや見ずらいが、フェイクフエッスルが独自の形状をしている点。左肘の上辺りに青いガルルのが見えるが、ハッピーターンみたいに押し潰されているのが分かるだろうか。
 後者のフエッスル問題は多岐にわたり、カードの枠を超えてまで誤用されていた。

上が謎笛、下が偽笛

1-015バーストモード。手前から4つ目の椅子の角が見えるようになっている。スロット自体の造形も何気に違いますね…

完全大図鑑

サイト等に掲載する立ち絵でも同様の現象を確認。上記の画像だと色まで判別できるが、そもそもフェイクのフェイクとは???

右上のバッシャーさんは平常運転です(1弾の時点でミスってたの⁉)

セーブモードのイクサカリバー持ちというレアな組み合わせだが、それより注目すべき点はやはりフエッスル。過去イクサを作るなら一つを除いて取っ払うわけなので疑問が残るが、前作放送中の2号ライダー作成というかなり初期なのでしか作成できなかったと思われるので仕方ないと割り切るしかないだろう。玩具カタログ上は仮面ライダーハンターでしたし。その横にフエッスルも掲載されてたけどな!

貴重なカリバーモード持ちの素材もよく見ると…
その後メダルスキャンで登場していました

・黒い影が見えたら君はどうする?

前弾からの引き要素として、黄黒のディケイドについて残していた。

お前は…邪魔だ…

ダークディケイド。その瞳は何を見る。
ディケイドの出生を見届けた西氏がコメント欄でこのように触れていた。

残念ながら違います。
当社の黄色い仮面ライダーの案はデザインも違いますし、全体が黄色で黒のストライプの仮面ライダーでした!ダークディケイドは後にクライマックスヒーローズ向けに作られた設定です。
 ダークディケイド自体は、ガンバライドとは別な開発会社とバンダイカード事業部とは別なチームで制作しているものなので、基本ガンバライドとは関係がありません。

普通に否定されてた…

ダークディケイドの設定についてですが、基本バンダイや開発会社が勝手に仮面ライダーを追加したり設定することはできません。東映・テレビ朝日・石ノ森プロ3社の許諾が必要です。

この理論だとジュダにも許諾が必要だったのかと思わされるし、ガンバライダーの誕生にもライジング社を超える企業が関与していたり…?レッドシャドームーンはアトラクスーツが作られる前提で動いてたっぽいけどどこが発案なんだろう…

「今やってる仮面ライダーのプロデューサーさん、ディケイドの著作権切れてると思ってるのかな笑」

・ゾクセイバグの真相

2.3弾で特定のカードをスキャンすると、表記と違うゾクセイで登場する不具合が発生していた。

ゲーム内では全て技←ここがヒント
(これらを元にした再録カードも含むので、超電王の特典カードも変化します)

3人のライダーでしか発生していないバグだが、これには明確な理由が存在する。

ファンブック2号より、ディケイドの場合勝利台詞が変化するのが芸コマ

3弾までは上記の通り、各ライダーとフォームで1つの属性しか持たない仕様だったが、これに加えて必殺技の種類・ベント別にも振り分けられていたのが原因。法則を無視し龍騎を力属性に搭載したが、ゲーム側の処理が追いつかずに技属性に置き換えられる…というものだった。

高レアがないのがたっくん、超属性がないのが桃の字

 当初はディケイド以外の9人が技or力に分類されていたが、それだと速にカメンライドできないことになるため4弾からは割り振りが見直され、新技と共に実装された電王を筆頭に高速系のファイズやカブトが相次いで速属性で参戦。最終的にシステムが廃止されるまでにクウガ以外が実装された。

・BLACKは平成ライダー?

元号が途中で変わったのはRXだろ!
DS版でBLACKの必殺を発動すると流れるBGMが平成曲になるという不思議なバグは周知の通り。
が、これが実機でもそうだったということはご存知だろうか?

海外版の2.3弾動画。3:16辺りからブラックキックを拝めるが、なんと平成仕様である。先述に記載した通り1弾動画でもきちんと昭和のBGMは実装されているので、これこそ正真正銘…

RXはBLACKのフォームチェンジ扱いらしくガルルが通ります
その頃にはBGMも修正されてた…よね?


・開発中のタイトル画面

去年あたりに投稿したはずが消えていたので、高画質にして再投稿。

DSの画面、筐体だとキバットがパタパタ動く
パーフェクトBOOKやハイパーホビーで確認

ゼロノスがいた。スタッフ達に忘れ去られてる…
それ以外にも各ライダーのサイズ調整、キバットと腕の配置が前後入れ替わる等の微修正あり。

フエッスルは偽偽状態でした

・筐体版PV


前述のとおり、GET-RIDEのPVに初期デザインのカードが使われている、というのはガンバライダーなら基本中の基本の知識と言えるだろう。

ゼインってサブライダーのカード使えるんですかね
(バイス1号判定)

ところでこちらの画像を見て欲しい。ユウスケ役の村井良大氏がアメブロに投稿した当時のブログの1枚である。

2009年1月28日「ガンバライド。」

お分かりいただけただろうか、なんとPVのカードが排出版に差し替えられているのだ。
(年末にはライアルのカードをバンダイから頂いたそうです。閑話休題)
さらにこちらもご覧いただこう。

台湾で稼働していた筐体でも確認できました

同じく1弾稼働当時の写真。他弾に見られるようなライドロゴが常駐する仕様も加味。
HPやDVDで視れたPVは修正前のものしか収録されていないので、実機でしか流れなかった全容を今から追うことは極めて困難…

あきらめるな!
ファンブック06収録のイメージムービー集に使われたものは文字だけだったタイトルロゴが完成していて、且つ左上に常駐する筐体仕様の映像が転用。僅かではあるものの、修正版を見ることができる唯一の媒体だった。

[比較]左が主題歌メドレー右が1弾PV

小ネタ終わり。新しく見つけたら追記します。

ラモンのプレイ報告

時系列

ライド2弾稼働までとディケイドにまつわる主な時系列を掲載。重要なものは太字
46億年前・地球が誕生する。
35億年前・生命が誕生する。

2007年・西浦和が企画書をバンダイに提出
2008年1月27日・キバ放送開始
上半期・許諾が降り制作開始
4月頃・東映が次作ライダーのデザイン依頼を注文
7/31(翌日?)・プレスリリース・PV・主題歌、仮HP公開
8/1・てれびくん9月号にて特報掲載
8/9・魔界城の王公開、パンフ掲載
8/10~20・プリキバゴー!、プロモカード配布
8/30・てれびくん10月号、DVDにPV収録
9月・ディケイド決定稿
9/21・ディケイドが商標登録される
10/4・さらば電王公開
10月10日前後?・声優収録(*1)
10/15・HPグランドオープン・ブログ開設
10/31 児童誌12月号発売、次作仮面ライダー特報
11月上旬・ネット上にディケイドの画像流出
11/15・マスカーワールド前売り券販売、プロモ付属
11/27・川崎ラゾーナでロケテスト実施
11/28・LRSソフビ発売、カード付属
同日・児童誌1月号、プロモ付属、ディケイド情報解禁
11/30・キバ42話、CM放映
12上旬・HP更新、レジェンドレア含む42種類掲載
12/12・ディケイド制作発表会見、バインダー発売
同日・ディエンドのデザイン決定稿(*2)
12/23~1/4・特撮英雄展・仮面ノ世界 試遊機設置
12/25・第1弾稼働開始
12/27・セブンイレブンスタンプラリー
2009/1/1・イオン限定カードケースCP
1/18・キバフィナーレ、WHF大阪(2弾試遊)
1/24・DXディケイドライバー発売
1/25・ディケイド第1話放送、なりきりフォト募集
2/1・ファンブック1号発売
2/12・第2弾稼働開始

*1 10/17日更新の公式ブログで、『そういえば先日。声優陣に集まっていただき、ガンバライドのアフレコを行った。』とった一文が書かれており、その後行われたゼロノス役中村優一のインタビューで『さらば電王が公開された1週間後ぐらいに録りがあった』と述べていることから。
一方でウラタロス役遊佐浩二のインタビューでは『キバ劇場版をやる前なので夏前の収録でした』とも言われているので全容は不明。
ブログによるとモモタロスとキバットの収録が示唆され、西氏はゼロノスとイマジン達の収録に立ち会ったとコメントで返信していた。

*2 10年冬映画頃に出版された読本に掲載されたデザイン画には、ベルト横のバックルが付与されるという追加案とこの日付が記載されていた。

お知らせ

普段宣伝する機会が殆どないのでこの場を借りていくつか広報をさせてください。

その答えを君が俺に教えてくれ

後発でもAP表記が修正されていない

国内版以上に謎の深い香港・台湾版。
公式媒体で告知されていないT・Jナンバーは特に謎が多く、クレストが金伯仕様のKR限定版、煎餅付属のキラJカード銀ピカのキバカードなどちょっと判明した存在だけでもなにこれ…となるものが多い。情報求む!

新生ガンバレジェンズwiki
 15日夜にseasaa版ライジングとレジェンズのwikiが突然閉鎖となり、復旧の目処が立っていない現状なので、自分が管理人となって新しく開設しました。

元々メンバーだったこともあり編集自体は出来るのですが、情報量が多くサルベージに時間がかかります。
今のところはID所持だけでも編集できるように設定していますので、協力をお願いします。

とりあえずSNSフォローを
日常的に更新しているTwitterと、気が向いたときに活動しているYoutubeのフォロー、チャンネル登録を是非!

ついった つべ


おまけ:ライジング最終弾の前夜祭で「ガンバライドのBGMをもっと使って!」みたいなツイをして反応が無かったのを慰めてくれたドクトルO

参考元・掲載出典
ハイパーホビー2008年12月号、09年2月号
フィギュア王No.129~131
仮面ライダーマガジン Winter '08~'09
パーフェクトBOOKvol.1
完全大図鑑1⃣
ファンブック第1号
コロコロコミック2008年12月
バンダイのプレスリリース

カード素材など
ガンガンセメローガンバライドアーカイブ


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