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[15周年第1弾]ガンバライドとディケイド、真の関係性

並行して語ろうとしたら字数が多くなりすぎたので分割になります。
次弾↓(12/25公開予定)
https://note.com/harutya12p/n/n0317856f3d2c

明日、2023年12月25日はガンバライド15周年!
1弾稼働時は物心がつく前後だったので何一つ覚えていません(ファンブックは3号から持っていたようです)
 普段ならYoutubeでBGM動画を出すところなんですが、3月のBGMパック以降更新できるものがほぼないので、文章に専念します他のものを作ってるはず
→こうなりました

少しだけ今年起きたことを振り返ります(推奨BGM:OOO弾EXステージ)

今年のここまでの3つの出来事!

1つ!海外でのゲキレツな目撃情報!

月末にはライジング最終弾、3月にはガンバシリーズが新しくなる転換期に投稿されたまさかの稼働報告。数年前から流れていた"タイに筐体がある"という噂が本当だった、というお祭り騒ぎに我々は心が躍る胸が高鳴った。ッヘーイ

─が、9月に現地へ足を入れた特派員のブログによれば、筐体が(店ごと)撤去されていたという報告も。惜しい

2つ!つかみとったグレートなカード!

ライジング最終弾の稼働数日前に発表されたバインダーセットに、ガンバレジェンズで使用できるサポートカードとしてガンバライドメモリアルが収録。
スキル内容が汎用的で強く、流通量が少ないので中古価格大高騰中。買取価格が17,000円前後らしいです

ライジングナンバーからレジェンズナンバーに変わったライドカード(12年前のフォーゼと同じ番号)

そして3つ! 新たな情報の出現!─とある動画がアップロードされる

2023年4月上半期、この時期はアウトサイダーズep3の予告が公開され、カメンライドのカードを(0m0)が研究しているシーンで盛り上がっていました。
そんな中12日に"ガンバライド"で検索をかけていると1本の動画が丁度公開されていまして。

突如上がったこの動画、ウラ話と言っても軽めの話だよな〜と興味半分で投稿直後に見に行ったら、ガンバライド創世期に納まるどころか仮面ライダー史を変えた開発者の秘話が語られていたため、動画内容が拡散されるとDCD界隈内外問わずお祭り状態になった、今年1番の衝撃的な出来事。
 というわけで今回は、この動画に出てきた西浦和也氏が語る「ガンバライドができるまで」を深掘りしていく。

動画内容の要約

大まかにまとめたものは↓を見てもらうとして、これをもとに詳細に語っていく。
(他のツイも合わせて合計で700いいねをもらいました ありがとうございます!)


余談:西浦和也(にしうらわ)はオカルト界隈で有名なホラー作家・怪談師。様々な職種に就いていたらしく、その中でもバンダイにプランナーとして在籍していた時期があり、連携してオリジナルのライダーゲームを企画したという。動画の基本構成が[日常雑談:怪談2本]になっており、この動画では当時公開中だったシン・仮面ライダーを取り上げ、自身が見に行った50年前のヒーローショーの話に触れた後、「昔仮面ライダーに仕事で関わっていた」というところから話はスタートした。

「不遇な1号2号を活躍させたい」が発端

電王が放送されていた頃は昭和ライダーが冷遇されていたといい、ゲームで彼らが動く姿を見たい!と言うのが企画の発端らしい。
特に西氏は1号2号がお気に入りで、ダブルライダーキックとショッカーの復活は外せなかったそうだ。
こうした一連のプロットに現行作である平成ライダーが交わって戦う方向性で企画書やビデオを提出したという。
 1年かかって版権関係の許可が降り、ライダーバトルを主軸としたライダーゲーの開発に取り掛かった。テレビ放送とは関わらない独自の世界観を強調するために、ゲームオリジナルの仮面ライダーを考案することになった。
そこで生まれたのが、あの仮面ライダーディケイドである。

平成ライダー?10年早ぇよ!(クラヒボイス)

番組への融合と破壊者の誕生

ゲーム内で披露する必殺技やデザインもこの時考案されていたらしい。(筐体中央のベルトボタンやFARのDJ風音声等もこの時期にでたとか)
 ─そこにTVライダーの放送期間が半年開くと言う情報が入り込み、埋め合わせのためゲーム側のディケイドが採用された。

ディケイドのモチーフはバーコードであるが、彼のカラーであるピンクマゼンタは白色を埋めるためだったと言う。白黒のカラーリングを子供向けの物には採用しにくいという西氏の意向から、他の色を載せようとしたが使用機材が古く、CMYの色しか使えなかったらしい。
黄黒のライダーの場合ブルース・リーや虎にしか見えないとして却下、青黒のライダーの場合主役ライダーの色には不向きと判断し、2号ライダーの方へスライドしたため、残った桃黒を選ばざるをえなかった…とのこと。
(青黒はのちのディエンドである。黄黒の彼については別記事で)

黄黒のカラーリングは最近になって公式が遂にお出ししましたね(本人通りすがった)

新しい夜明けへと続く

こうしてTV放送がスタートしたディケイドは我々の知る通り平成仮面ライダー10周年プロジェクトとして展開がさらに拡大し、本編でもアマゾンやBLACK等昭和ライダーを取り扱うようになり、大ショッカーの結成、夏映画でのダブルライダーキックなどゲームの枠を超えて昭和ライダーが大活躍。西氏は「すごい嬉しかった」と語っている。

最新の稲田1号はTTFC産直シアターで見れます
葛城のカードの方が寄せてた説あるのに鎧武❗️

DCDライダー最新作ガンバレジェンズが発表された際、ティザービジュアルにはガンバライドを代表して登場。ライジング部引き継ぎCPではプロモカードとして選ばれるなど、現在でもディケイド=ガンバライドのイメージは強い。
 …キバじゃないの!?と騒いだヒトもチラホラ。真実を知って納得しました
メモリアルでの扱いも中途半端、復活BOXはCSM寄りの構成なので…


どこまでが本当なの?


あくまでも元プランナーの個人話、という意味においては信憑性がやや薄めなので、東映やバンダイ等公式から出された情報も掲載していく。(ほぼWikipedia引用です)
・突然半年放送期間が空いた話、ディケイドとライドが合流した話

「仮面ライダーの魅力を子どもたちにどう伝えよう」(略)と、とにかく稼働前の企画段階では、そればかりを考えておった。テレビでは当時仮面ラ〜イダ・キバが放映されていたころであるな。(略)よく考えた結果、魅力を伝えるには「オールラ〜イダ全員集合」しかありえん!と思ったのだ(略)。
 そんなタイミングで朗報も届いた。キバの次はそれぞれの世界を旅する平成ラ〜イダ10周年記念番組というのである。吾輩のベルトの風車に追い風が吹いてきたと思ったものだ。

ファンブック最終号、ドクトルOのインタビューより
ライド→ディケイドの構図が一致

2009年、平成仮面ライダーシリーズが10周年を迎えるにあたり、東映は歴代仮面ライダーが全員登場する「お祭り」である『仮面ライダーディケイド』を企画した。テレビ放映中のキャラクター商品の販売成績が好調であっても、放映終了したキャラクターの売り上げは振るわなかったため、この機に過去作品の認知度を高めようとしたのである。しかし、スタッフたちはすでに進行中だった『仮面ライダーW』の企画をいったん棚上げして取りかからなければならなかったため、時間的な余裕のない状況下での作業を求められることとなった。
一方そのころ、バンダイのカード事業部は新たなデータカードダスの企画を立ち上げようとしていた。当初はオリジナル製品のラインであり、仮面ライダーシリーズが絡むことはあるとしても番組との連動までは想定されていなかったが、『ディケイド』と連携したほうが面白いのではないかという意見が出て、『仮面ライダーバトル ガンバライド』となった。この合流案は急ピッチで作業中だった『ディケイド』側にも利点があり、ゼロからキャラクターを考えるのではなく『ガンバライド』に関連づけることにより、「主人公はカードを使う」というアイディアが得られた。

フィギュア王、特写でのインタビュー要約(wiki)

『ディケイド』のテーマは、「平成ライダー」というブランドの再構築にあります。
それでその企画時には、大きな流れが2つあったんです。1つは「平成ライダー」10周年を記念した映画を作らないかという話で、もう1つは10周年とは無関係なんですが、「ガンバライド」でした。この2つは別個にきた企画だったんですが、どちらの根っ子にも同じ思いがあったんです。それは、「平成ライダー」の現状からの脱皮です。「平成ライダー」はそれまでの「ライダー」と違い、一つ一つのシリーズが完全に独立しています。毎回新シリーズを立ち上げるたびにリセットしていくため、「平成ライダー」はどんなに人気があっても、作品はどんどん過去のものになっていくんです。(中略)「平成ライダー」のイメージとはなにか?人によって『クウガ』『アギト』かもしれないし、「電王』『キバ』かもしれない。つまり、バラバラなんです。ならば、「平成ライダー」とはこういうものだ、というかたまりをどこかで作らねばいけない。おそらく、「映画」も「ガンバライド」も、その底流にはこんな思いがあったに違いないんです。それぞれの企画が、私が抱いていた危機感に合致したんです。そこで、10周年というアニバーサリーイヤーを利用させていただき、各方面の方々の思いを糾合して1個にしちゃえ、ってことになったんです。

仮面ライダーマガジン2009春号の白倉Pインタビューより

10作目の『仮面ライダーディケイド』ではいろいろな仕掛けを出していこうとしたんです。私自身が、今後のテレビシリーズに深く携わることのできない立場になるにあたっての、後進への「置き土産」ですね。
まずは、ほぼ同じ時期に放送を開始していた「スーパー戦隊シリーズ」との「時期ずらし」をやろうと。それまで、ライダーが1月開始、戦隊は2月開始だったんですが、そうなると企画時期も同じになってきて、主人公の設定などに"被り"が出てくる難点があったんです。そうすると、互いに食い合い、つぶし合うみたいな可能性も出てきますから、『ディケイド」を約半年の放送にして、次の『仮面ライダーW(ダブル)』から秋スタートにしたんです。

語れ!平成仮面ライダーの白倉Pインタビュー
東映的には戦隊とのキャラ被りを懸念したというのも理由らしい

キバの後にWの話は自分はまったく知らないです。キバに続いて例年通りディケイドの準備に入りました。 キバで飛翔体のコンテ打ち合わせの頃、並行して準備に入りつつあったディケイドのFAR玩具の試験的な側面もあると伺いました。つまりキバの後番組としてディケイドが準備されていたということですね。
 同じくダブルもディケイドの後番組として例年通りに準備しています。映画「オールライダー対大ショッカー」でダブルも初登場しますが、ダブルの登場場面だけは、ダブルの準備が進んでから他の場面より結構後日に撮影していて、脚本でも名前未定の新ライダーの記述、最初から後日の別紙撮影扱いでした。 つまり約半年前のキバ終盤の頃にダブルは存在してないということですね。

番組絵コンテやライドの必殺演出を担当したなかの★陽のツイートより

東映側としてはマンネリ化の防止と次回作の惹きたて、バンダイ側は他作品と玩具催促をずらすための関係としてそれぞれ理由付けがされているので、特に間違ってない事実である。
キバ→Wだった話は五分五分だけど…

・デザイン関係

2008年春に依頼、9月ごろに決定稿が出たとされる。(特写要約)

主人公には共演する過去作品の仮面ライダーたちと並んでも埋没することのないデザインが必要とされた。メインカラーには平成シリーズで多用されてきた黒・赤・金・銀ではない新たな色が求められ、マゼンタに決まった。マゼンタ、もしくは近似色のピンクは女子向けという印象が強いが、2009年には父親世代も衣服に用いるようになっていたこともあり、採用された。ただし、かわいらしく見えないようにピンクを黒ではさむという配慮がなされている。ダークな雰囲気を好むデザイナーの小林大祐は、この2色で充分と考えていたが、野中剛が「子供たちのヒーローだからカッコいい中にも明るさを残そう」と述べ、最後に白のラインを付け加えた。

フィギュア王、特写でのインタビュー引用

一応番組成立後の話だと思われるので、ゲーム時代にどこまで完成していたかは不明。

この時の一部始終はネット版スピンオフやジオウ補完計画でも語られていて、どちらも塚田Pがピンクシャツを着ていたのが一押しとなったという理由付けがされている。

これからは男もピンクの時代です!


総括

いかがでしたか?
ガンバライドからかなり離れた話題しかしてませんが、今年を振り返るにあたって大変貴重なできごとだったのでまずは長めに書かせていただきました(要約が下手ともいう)
特撮知識系のハッシュタグでも「ディケイドはガンバライドのオリジナルライダーだった!」みたいなツイートを見かけるようになりましたが 結果として事実かどうかは不明なのであくまで噂半分として捉えるように。

当時の公式サイト「おやっさんの甘味処トーク」より、ガンバライドも主軸の一つでした

先述のとおり本題に入る準備段階としての投稿です。明日をお楽しみに!
ジングルベル星降る聖なる夜!

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