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変容の年2023年:手にとりやすいエントリーモデル「Nature Remo nano」の発売と「Nature Green」の有償サービス提供開始

変容の年2023年の既存製品の価格改定(2023年6月1日に実施)の次の一手として、Matterに対応しながらも、3980円という低価格を実現したエントリーモデル「Nature Remo nano」を2023年7月4日に発売した。

そして、満を持して今日、Natureのソフトウェアサービス「Nature Green」の有料オプション第一弾として「市場連動オートメーション」という有償のエネルギーマネジメントサービスをローンチした。


手に取りやすいエントリーモデル 「Nature Remo nano」


Natureは、「自然との共生をドライブする」というミッション達成のためにもより多くの方の手にNature製品を届けることが重要だと考えている。

初代「Nature Remo」を発表してから約6年が経過し、スマートリモコンというジャンルもようやく定着してきたが、エアコンなどの家電のスマート化がエネルギー課題の1つの解決策となりうるという認識は、まだまだ広がっていない。

「Nature Remo」がアクセスできる家電が増えると、電力需要のピークカットに寄与してバーチャルな発電所となって不要な火力発電所の稼働削減に貢献できる。その為に、2023年6月1日に価格改定を実施し、既存製品の値段を下げ、先月さらに安価なエントリーモデル「Nature Remo nano」を発売した。

また、「Nature Remo nano」はプロダクトチームの血の滲むような努力のおかげで世界初のMatterと赤外線通信とのブリッジデバイス、日本企業初のMatter対応デバイスとしてリリースすることができた。

ユーザーインタビューやアンケートを実施し、「オートメーションのトリガー」の中で利用頻度の高いものや「音声での操作」などの機能を残し、Nature製品のデザイン性や品質は落とさずに、エントリーモデルとしてスペックを検討してきた。とにかく今回は手にとってもらいやすいデバイスの実現に徹底的にこだわり、これまでのNature Remoの使い心地はそのままに、Matter(マター)にも対応しながら、3,980円(税込)という低価格での販売を実現した。

Matterの中でも、Amazonが開発するMatter Simple Setupへの対応を予定しており、これがあればWiFi設定を完全に自動化できる。これまでオンボーディングでの最大の課題が初期設定(WiFi設定)だったことを考えると、夢のような機能で、これによりユーザー体験が劇的に向上する。

Nature Green有料オプション第一弾 「市場連動オートメーション」


Nature Green 「市場連動オートメーション」は、市場連動の電気料金をご利用の方を対象に、何もしないでもNature Remoの自動制御で電気代の高い時間帯でエアコンを節電し、電気代を節約できるようにするものだ。

一般的に電気料金プランには、単価が固定されている従量制プランと、日本卸電力取引所(日本で電気の市場取引が行われている取引所)のエリアプライスと連動して単価が変動する市場連動型プランがある。

さらに、一部の電力会社が取り扱っている市場連動型プランの中には、市場価格に連動して30分ごとに電気料金単価が決まるプランが採用されている。市場連動型プランは、市場価格が安い時に利用すると電気料金が抑えられるメリットがある一方、電力需給のひっ迫時など市場価格が高騰した際には注意が必要だ。

すでに220万世帯が活用する市場連動型プラン


市場連動の料金体系というのは、Natureスマート電気でも採用していたもので、当時はマイナーなプランという位置付けだったのだが、最近だとソフトバンクのおうち電気やLooopでんきで大々的に採用されたことで一気に広がり、このプランを利用しているのは現状およそ220万世帯(Natureの推定)ほどだ。

この市場価格が高い時にエアコンの節電を行うことは、電気のひっ迫を緩和することにつながる。市場価格が高いというのは、まさにそのタイミングで電気が足りなくなりそうな状態を意味する。

これがまさにバーチャル発電所

仮に、日本の5,000万世帯の家庭でエアコンが2台稼働しているとして、全てのエアコンの温度を2度上げると、だいたい20GWの需要の削減効果が得られる(1GWの大型火力発電所20機分に相当する)。もちろん、日本全国のエアコンが同時に稼働していることは考えられないし、Nature Remoがそこに導入されている訳でもないが、チリツモでの効果の程は想像いただけたのではないか。

これがまさにNatureが自社のIoT製品群を普及させて生み出そうとしているバーチャル発電所で、これにより一部の火力が主体のピーク発電所を代替することもできる。

Natureでは、ユーザーに寄り添った快適な自動制御を実現しつつ、Nature Remoを普及させることで社会的にも意義のあるバーチャル発電所を創造することが重要だと考えており、Nature Greenはまさにそれを目指しているサービスだ。

これからもNature Greenとして、「自然との共生をドライブする」というミッションを具現化させるようなエネルギーマネジメントのサービスを増強していく予定なので、乞うご期待!




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