見出し画像

ポケモンSVシーズン2シングル使用構築 襷ガブリアス中心グッドスタッフ 最終380位 R2076

<自己紹介> 

 みなさん初めまして。ルサンチマンちゃんです。遥か昔は「はるや」とかいう名前でポケモンをプレイしていました。
 ポケモンSV発売に際して復帰中です。S2にて3桁前半順位となりましたので、記事を公開させて頂こうと思います。
サブロム:380位 TN:あ
メインロム:780位 TN:haruya

<構築を組む経緯>

 シーズン序盤は「眼鏡ウルガモス+襷セグレイブ」に「飛行テラスタルカイリュー」を軸とした構築を使用し、動かし辛くなってきた中盤からは「初手でフェアリーテラスする鉢巻ガブリアス」を中心とした構築を使用していた。しかし、鉢巻ガブリアスは一致技の2つがどちらも無効タイプがあるため隙を見せやすく、更に初手からフェアリーテラスタルを切るとリソースを消費するだけではなく相手側に確実な勝ち筋を作られやすくなってしまう可能性も高まってしまう。その割に安定してアドバンテージを作れるわけではないのでかなり使いづらかった。
 クエスパトラ入りやパーモット入りも試していたが、どちらも構築を綺麗に組み上げるのが困難で挫折した。
 そのため、シーズン最後の土日からは軸を一新して襷ガブリアスを中心に、勝ちへの道筋が逆算しやすい構築を組んで安定した順位上げを目指した。

<構築概要>

 初手に出すと大半の相手に対して突っ張りながら眼鏡による高火力を押し付けていける水テラスタルサーフゴー+このサーフゴーが隙を見せる相手に対して安全に投げて削りつつ終盤は自身もスイーパーになれるカイリューを採用。この2体+1(基本はガブリアス)で選出するパターンに加え、出す相手を選べばステルスロックを撒いた際の抜き性能が抜群の岩テラスタルウルガモス・炎テラスタルドラパルトを入れた積み選出のパターン、ここまでで苦手なセグレイブ入りへの対応力を高めつつ、ガブリアスのステロと合わせてあくびループもできるヘイラッシャを採用した。
 それぞれのポケモンに役割はあれど、基本スペックが高いポケモンばかりなので、本来の役割以外の仕事をする場合でも決して悪くない出力で運用できる。

<個別解説>

ガブリアス

持ち物:きあいのタスキ 
性格補正:S↑C↓
特性:さめはだ 
テラスタル:フェアリー
実数値:184(4)-182(252)-115-*-105-169(252)
技:ドラゴンテール じしん がんせきふうじ ステルスロック

 サイクルを回す上でも積みポケモンの抜き性能を高める上でも重要なステルスロックを撒く、本パーティの基盤となるポケモン。
 耐久に振って襷以外を持たせる選択もあるが、サーフゴー等が起点にされた場合の流しの安定感を確保したり、抜群特殊技に対してがんせきふうじでSを下げつつステロを撒くことができる襷が最優先と考えた。そもそもパーティ単位できあいのタスキという激強アイテムが余っている状態は構築に使えるリソースをうまく使えていないのではと感じてしまう。
 ステロ撒きとはいえ対面有利な相手には積極的に動きたいので、持ち前のこうげきとすばやさを発揮して欲しい場面はかなり多く、下手に耐久に割かずASで問題なかった。
 技構成も、ほえるを没収されている現状ではこの4つで完結している。
 初手でクエスパトラと対面することに苦手意識があったが、一手目からドラゴンテールで流せば良いことに気が付いてからはかなり強気に出していけるようになった。
 テラスタルを切った記憶が一度もないが、唯一使う可能性がありそうなフェアリーにしている。
 1/8の定数ダメージが23になるが、この子を使っていて毒ダメに対して場持ちを良くしたいと思った場面が皆無なので端数は総合耐久が上がるHで問題なし・・・と思ったがより確実に2耐えしたいと思った攻撃はサーフゴーやゲンガーのシャドーボールだったのでおそらくD4がベスト。

カイリュー

持ち物:ゴツゴツメット 
性格補正B↑C↓
特性:マルチスケイル 
テラスタル:ノーマル
実数値:197(244)-164(76)-137(76)-*-121(4)-114(108)
技:しんそく じしん はねやすめ りゅうのまい

 S+1でガブリアス抜き抜き、H-Bはマリルリのじゃれつくに対して出せる調整。
 誰が作るキャラランクでも必ず最上位に位置していたポケモンだが、この構築に入るカイリューはただの補完枠。
 型としても、単体としてはあまり評価していないタイプの構成だが、サイクル選出におけるサーフゴーの補完役として入れる以上この型以外は採用できなかった。
 単体として評価していないと書いたが、ゴツゴツメットはカイリューには完全に持たせ得アイテムで、これを持っているだけでドドゲザンやマリルリを完封でき、ミラー含め他多くの物理アタッカーとの打ち合いに大きく有利になる。
 サーフゴーが苦手なポケモンを確実に受けて、サーフゴーが殴る回数をできる限り稼ぎ、相手が受けきれない状況を作りたい。
 サーフゴーがスカーフではない分こちらにスイーパー性能を持たせる必要があるので、りゅうまいしんそく型にしている。一定の仕事量が保証されているポケモンなので出したときは基本的には頼りになった。
 覚悟していたことだが、風船サーフゴーで完封されるため、こちらが裏からサーフゴーを投げて上からシャドーボールを打つぐらいしかできない。そのためサーフゴーミラーですばやさ負けすると試合が終わる。
 じしん→ほのおのパンチも考えたが、打ちたい場面の数を比べて考えると流石にその選択はできなかった。

サーフゴー

持ち物:こだわりメガネ 
性格補正C↑A↓
特性:おうごんのからだ 
テラスタル:みず
実数値:175(100)-58-116(4)-198(212)-115(28)-125(164) A個体値0-1
技:シャドーボール ゴールドラッシュ テラバースト トリック

  スペック高すぎポケモン。耐久に振っていないポケモンは基本的に等倍眼鏡ゴールドラッシュや抜群シャドーボールでワンパンできるので、積極的に初手から出して相手の匹数を減らしたい。相手の匹数が3→2になるだけで先の見通しが一気によくなり、試合が安定する。
 テラスタルは水にしている。対面で大半の相手を殴る事ができて、更に水タイプになることでラウドボーンやヘイラッシャに繰り出ししやすくなる。また、Dにある程度すると眼鏡ゴールドラッシュを耐えるバンバドロをワンパンできたり、ウルガモス・ヒートロトム・炎ケンタロス・ウインディのような鬼火を考えると裏に引きたくないポケモンを対面で楽々処理できるのが非常に強い。また、水技は無効タイプのない技の1つで、意外と一貫する場面が生じることもある。他にもいくつかテラスタルを検討したので記載しておく。

→ガブと初手対面時に地震で乙
格闘→最有力だが、交換読みのテラフェアリーと噛み合ってしまうと死ぬ
→ウルガモスに耐性つくのはいいけど地震抜群が変わらないので論外。
ノーマル→無難
飛行→無難。ガブだけではなくトリックも合わせてカイリューへの耐性も〇。ドドゲザンと対面時の打点はない。
→ウルガモスをカモれるだけ。地震抜群
→初手で抜群を受ける可能性はかなり低いので打ち勝ちやすい。更に多少HPが残る程度でも水タイプならラウドボーンやヘイラッシャに安定的に後投げできる。ラウドボーンとのテラスタルジャンケンが無くなるかと思いきや水を考えるとそうでもない。
 
 一番上の技がシャドーボールになっているが、個人的には火力の高いゴールドラッシュを上に持って来たかった。(流石に直す時間が勿体なかった)
 努力値振りは前期11位のくろもちさんのブログのものをそのまま採用した。C204振りの実数値は196だが、そこから8振ってC212振りで実数値198となり効率が良い。
 前期のブログ等を見る限りSぶっぱの個体以外のほとんどはこのラインまでSを上げておらず、更に相手のサーフゴーのシャドボは耐える調整のためミラーの心配は一切していなかったが、当たり前のように相手の風船サーフゴーに抜かれる時が数回あった。
 最大火力で負担をかけるゴールドラッシュ、範囲の広いシャドーボール、テラスタルと合わせて無効の無い特殊鋼火力を打てるテラバースト、技固定が何かと便利なトリックで技は完結。トリックを使う場面は意外と少な目。

ドラパルト

持ち物:いのちのたま 
性格補正:A↑C↓
特性:すりぬけ 
テラスタル:ほのお
実数値:163-189(252)-96(4)-*-95-194(252)
技:ドラゴンアロー テラバースト りゅうのまい みがわり

 元々はデカヌチャンを"ついでに"対策できるポケモンとして高く評価して採用していた。(デカヌチャンのようなポケモンはその対策のために大きなリソースを割くべきではないため。)
 しかし、マリルリの数が少ないこともあって非常に運用し易く、デカヌチャンが目に見えて減少したり、あつぞこブーツウルガモスの採用でステルスロックを撒かれても強気で居られる状態になっても使い続けていた。
 通りが良い時はガブリアス+ドラパルト+1(ヘイラッシャが多い)で選出して安定的に勝つことができる。
 Sの圧倒的な高さのおかげでAに補正を掛けても同族以外には上から動くことができる。そしてAに補正を掛けるとようきガブリアス以上の数値になる。
 後述するウルガモスと同じくテラスタル前提ポケモンに思えるが、ドラゴン技の通りさえよくなれば基本的に1ウェポンでも事足りるため、ウルガモスとの同時選出も時々していた。
 耐久に割くのもありだが、個人的にはマスカ―ニャをギリギリ抜けるSを捨ててまで割くものではないという考えでAS極振り。
 明確な役割は一番薄いポケモンだが、積みエースとしても、サイクルを回した際の環境最速のスイーパーとしても、さらに(ほとんどの)1舞したしんそくカイリューを上から殴れるストッパーとしても活躍できる優秀なポケモン。

ウルガモス

持ち物:あつぞこブーツ 
性格補正:C↑A↓
特性:むしのしらせ 
テラスタル:いわ
実数値:161(4)-58-85-205(252)-125-152(252) A個体値0-1
技:かえんほうしゃ むしのさざめき テラバースト ちょうのまい

 環境終盤に飛行テラスカイリューが体感で増えていたこと、構築単位で重いセグレイブの対策としてヘイラッシャを採用したことに加え、元々カイリューやラウドボーンに打点があってドラパルトにも等倍で技が通せる岩テラスウルガモスを評価していたこともあり採用に踏み切った。カイリューや稀にいるウインディのしんそくも半減。
 カイリューとウルガモスの採用でステルスロックを誘ってしまっているので、あつぞこブーツで採用。ステルスロックだけでなくどくびしも無効にできるのが助かる試合が多々あった。相手がステルスロックを撒く1ターンを実質無駄にできるので、使えるターンが1ターン多く貰っているようなもの。
 正直言ってMVPといっても過言ではないレベルの活躍をくれた。ガブリアスでステルスロックを撒いてヘイラッシャであくびをしたりサーフゴーを誘った後で安全に積むことができると簡単に全抜きできる試合も多かった。
 使ってみると分かるが、岩テラスタルは主な仮想敵以外にも倒せる相手が多い。
 等倍で技を通していきたい時も多く、ミリ耐えされない火力を確保するために補正はC↑でCに全振り。1積みでドラパルトを抜こうと思うとほぼぶっぱなので、そこまで振るならSも全振り。
 無理なポケモンはマリルリとヘイラッシャ。
 ウルガモスは採用するテラスタルと技の組み合わせによって出せる構築が全く違うのが面白い。

ヘイラッシャ

持ち物:たべのこし 
性格補正:B↑C↓
特性:てんねん 
テラスタル:くさ
実数値:257(252)-120-183(252)-*-86(4)-55
技:ウェーブタックル じわれ まもる あくび

 構築単位でセグレイブが重すぎるので、そこを対策できて且つ構築にマッチして全体の出力向上に寄与できるポケモンとして採用。
 H252振りで食べ残しの回復量がギリギリ16になるのが美しすぎる。そして毎ターン体力が16回復するのは正直意味がわからないので、あくび採用の価値を上げるという理由を除いてもまもるは採用したいレベル。
 ウェーブタックルは反動が痛いようにも思えるが、ヘイラッシャの高いHPを思うとむしろ使い得な技と言って良い。
 じわれもミラーを含め打ちたい場面が非常に多い技なので個人的にはほぼ確定。火力に振っていないポケモンの1撃技は採用し得。
 他の技候補として上がるゆきなだれやじしんを欲しいと思った場面は正直ほとんど無かった。構築によると言ってしまえばそれまでだが、単体として見た食べ残しヘイラッシャの技はこの4つで完成されているように思う。
 このポケモンにもテラスタルを切った記憶は一度もないが、キノガッサ入りに対する勝率が損なわれる事を避けるため一応くさにしている。
 あくびループをする関係上、一番呼ぶポケモンはサーフゴーだが、耐久型には地割れを打つ機会が何度もある。更にスカーフやメガネだった場合はウルガモスの起点にすることができるのでむしろ呼び込んでほしいぐらいだった。
 単純な物理受けも積んだ相手の流しも起点作成もできる上に、振っていないAを補う高火力技と一撃技で高い圧力も兼ね備えたやばいポケモンでスイクンを彷彿させる。こんなのが群れを成して湖を泳いでるんだから、未来や古代からポケモンが放流されてもパルデアは安泰だ。

<基本選出>

①ガブリアス+ヘイラッシャ+ウルガモスorドラパルト
②サーフゴー+ガブリアス+カイリュー
基本選出としてはこの2種類だが、他にも
③ガブリアス+ウルガモス+1(カイリューやドラパルトが多い)
④サーフゴー+ガブリアス+ウルガモスorドラパルト
など多様な選出が可能。
 基本的にはウルガモスかドラパルトで抜いていけそうであれば積極的に積み選出をしていく方が安定するのでこちらが優先。
 ウルガモスもドラパルトも通らない構築も多数あるので、その場合はサイクル選出を行う。
 サイクル選出を行う場合はサーフゴーから投げていけるとよい。

<その他>

いろいろと考えながらS2の期間潜っていましたが、思考のログは別記事にまとめてみたので良ければ見てあげてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?