見出し画像

【Vtuber向け】シチュエーションボイスの撮り方、作り方、どこで録音する?マイクは?ノイズ除去の仕方

こんばんは、心裡はるです。

シチュエーションボイスを撮るにあたって意外と困るのがノイズを処理する編集ソフトや使用するマイク選び。Vtuberの方だと特にOBSで完結することが多いので何を使ったらいいかわからないという方が多いのではないでしょうか?

今回は実際に私が使っている機材を含めて紹介しながらなぜ必要なのか、どういう役割を果たすのかを解説していきます。


◇シチュエーションボイスを撮るのに必要な機材

1、オーディオインターフェイス

マイクやギターで撮った音などをパソコンに入力するために必要な機材です。弾き語りなどをされない方だとパソコンに接続するだけで使えるUSB接続マイクを使っている方も多いと思います。

そういった方からするとなぜわざわざオーディオインターフェイスが必要なのか?と思うのではないでしょうか。

そもそもUSBでPCに接続するマイクはどうしてもオーディオインターフェイス経由で接続するマイクに比べてノイズが多くなります。編集ソフトで後からノイズを消去すればいいじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、ノイズ消去にも限界はあります。シチュエーションボイスの音質を上げたいならオーディオインターフェイス+マイクは必須です。

その中でもおすすめのオーディオインターフェイスはNI社のkomplete audio2です。価格帯も安く性能もいいので私も愛用しています。

そして音楽を作成したり録音編集ができるソフト(DAW)のお試し版がついてくるのでシチュエーションボイスの録音編集もできるようになります。


スマホにも対応かつ、もう少し性能がいいものを使用したい場合はSteinbergのUR22Cがおすすめです。後述のSM7Bに関してもプリアンプなしで使用できます。


Vtuberをされている方や配信に興味がある方はAG03 Mk2をおすすめされたことがあるかもしれません。


しかしAG03 Mk2はOBSのことを考えれば機能面で、komplete audio2に比べれば音質面・価格面で劣るので買うメリットというのはそこまでありません。

AGシリーズの特徴として様々なエフェクトをボタンひとつでかけることができ、ループバックという機能がついていることがあげられます。しかしこちらはOBSを使えば歌枠以外では不必要な機能です。さらにプリアンプが貧弱のためコラボの際にディスコードの音量を200%にしても音量が足りず、コラボ相手にOBSで無理やりゲインを上げてもらわないとまともに声が聞こえないということも…。

komplete audio2に比べて値段も高く、音質自体はKomplete audio2に劣ってしまいます。

ただスマホ限定で配信ができるアプリ(SPOONとか私を布教してとか)や歌配信をする場合には便利でかつ必須と言える機能ですのでAG03を買うのは絶対にやめておけとは言いません。あくまでもパソコンで録音・編集する前提でシチュエーションボイスを投稿するならおすすめしないというだけです。


ちなみに私は現在、macユーザーなのでUAD社のAPPOLO SOLOを愛用してます(Windowsで配信するときはVOLT276やUR22Cを
使ってます)。

お値段は可愛くないですし、むしろシチュボのためだけにこれ買ったら周りにドン引きされましたが、その分の性能はお墨付きです。付属するプラグインでかけ撮りもできますしね!


2、マイク

こちらが存在しなければお話になりません。音質を上げたいならヘッドセットマイクやUSBマイクではなくオーディオインターフェイスにつなげるタイプのマイクをお勧めします。

有名所で行くとオーディオテクニカのAT2020やマランツの888Mがあげられます。これらのマイクはコンデンサーマイクと呼ばれ、オーディオインターフェイスの中でもファントム電源がついていることが前提となります。ただほとんどのオーディインターフェイスについているため割愛します。


AT2020などのコンデンサーマイクは歌ってみた等に挑戦したい方にはお勧めされやすいですが、感度が高いため基本的にレコーディングスタジオなど防音設備が整った環境で使うことを前提としています。

そのため防音環境が整っていない宅録などをしようとすると環境音などを拾ってしまいノイズだらけに・・・。そのためコンデンサーマイクに比べれば感度が低いダイナミックマイクをおすすめします。

私はオーディオテクニカ社のAT2035を元々使っていましたが環境由来のノイズが気になるため、ゼンハイザーのe935マイクを使用しています。こちらはダイナミックマイクの中でもお値段控えめで性能はピカイチなのでおすすめです。

AT2035とも同じくらいの値段なのでこれなら手を出せる方も多いのではないでしょうか。またすでにAT2020やマランツの888Mを使っていて買い替えを検討したい方にもおすすめです。

予算は気にしない!一番いいのを頼む!という方にはこちら。私も使っていますが、性能はピカイチです。


(注)マイクにはオーディオインターフェイスに接続するためのケーブルやスタンドがついていませんので必要な方は別途ご購入ください



3、ノイズ消去ソフト

シチュエーションボイスを投稿される方が一番悩んでいる部分だと思います。無料ソフトaudacityを使っている方が周囲にも多くいますが、こちらはiZtope社のRXシリーズがおすすめです。

エレメンツ、スタンダート、アドバンスの3種類がありますが、シチュエーションボイスを主に編集・投稿される方ならスタンダートを、配信がメインだよという方はエレメンツの導入をおすすめします。


RXの機能の一つにvoice de noiseという機能があり、こちらはリアルタイムでノイズを消去してくれます(直接あたる風の音や近くでなっているモーター音等は除去に限界があります)。こちらはOBSでも使用することができるので配信でノイズに悩まされている方はぜひ活用してみてください。



また録音した音声に対してノイズやリップ音などを削除することもできるので購入しておいて損はしません。

ちなみにiZtope社は定期的にセールをやっているので購入の際はセールをやっていないか確認してから買いましょう(定価が買うのが馬鹿らしくなるくらい割引がすごい)。


4、DAW(楽曲作成・音声編集ソフト)

実際に録音したシチュエーションボイスを編集したり、パンニングで立体音響っぽくするために必要になります。また歌ってみたなどに挑戦されたい方にも必須と言えるでしょう。

私がyoutubeにあげている音声はモノラルで録音したものをパンニングで立体音響っぽく調整しています。

8/13追記
最近は3dioを使っています。


正直、DAWなら何を使っても大きく性能は変わりません。ただシェアとしてはsteinberg社のCubaseというソフトが圧倒的シェア率を誇っているので迷ったらこちらを買ってもいいと思います。

何かわからないことがあっても使っている人が多い分、解決法が見つかりやすいかなと。

ただオーディオインターフェイスを購入するとだいたい何かしらのDAWがついてくるのでそちらを使えばいいかと思います(上記で説明しているkomplete audio2では Cubaseではなくableton社のliveが付属しますのでご注意ください)。

自分はCubaseとableton社のLIveを持っていますが、実際に使っているのはableton社のliveです(というか教えてくれた人がliveを使用しているので・・・)。

DAWを使うメリットとしては上記で書いたRX8をDAWの中でプラグインとして動かしたり、コンプレッサー・イコライザーなどで音の調整ができることです。

たしかに録音段階で完璧であれば一番いいのですが、後から調整することも多いので少しずつ覚えてみるといいかと思います。


◇番外編:ASMRを撮るのにおすすめの機材

声だけでなく、咀嚼音などの音などのASMRに挑戦したい方はこちらのDR-07Xが使いやすいです。バイノーラルマイクにもなっているので立体音響にすることはできますが、音質自体はどうしてもオーディオインターフェイス+マイクには一歩劣るという印象です。

水が滴る音とかシャンプーを泡立てる音、ローションの音など環境音を録音したいのであれば文句なしの商品だと思います。


◇結論

高音質でシチュエーションボイスを録音編集したい、配信したいのであればオーディオインターフェイス、マイク、ノイズ消去ソフト、DAWの4点を揃えることをおすすめします。

特にノイズ消去ソフトがあればノイズを音楽で誤魔化す必要もありませんし、より声に集中しやすくなります。

せっかく素敵なVtuberとしての肉体を手に入れて色々と拘っているなら音質にも拘ってみませんか?


この記事を読んで役に立った!面白かった!と思ってもらえたらスキやTwitterにシェアしていただけると幸いです、よろしくお願いします!


また何かご不明点などございましたらTwitterにDMを送っていただければ可能な限りは対応させていただきます。



この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?