それを伝えたくて書いた文章が『杖の役割〜障害支援の素〜』(2017年5月1日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです! ★

新しい月の新しい月がまわってきました。さて、5月は、おめめどうの創業月。5月のお得は、本日ネットアップされていますよ。

『レイルマン2』の出版と同時におめめどうを起業しましたが、それからすぐに出したのが『杖の役割』です。私が障害支援について、syunさんに教わり、一番発信したかったこと。最初は知らなくて、次男の子育てがうまくいかなかったこと。障害に対して誤解していたことが、そこに書いてあります。今も、一般啓発(たいていの一回目)には話す「杖の役割」つまり、強い・動く・好きな方をしっかり支えると、弱い・動きにくい・苦手なこともひきづっていくというお話です。

最初聞いた方は「え?そうなの?支援というのは、障害のある人の弱い・動きにくい・苦手としているところを、助けたり、訓練したりすることじゃないの?」と思われます。実際、私も子供の障害がわかった時、「どうしていけば、障害があって動きにくいところを、私たちと同じようにすることができるだろうか?」と思いました。それが「親の務め」のようにも感じました。

けれども、全くの逆「本人の動くところを、しっかり支えたら、動きにくいところをひきづっていく」とわかったときは、「合点!」も行きましたし、人に伝えないといけないと思ったのです。それを伝えたくて書いた文章が『杖の役割〜障害支援の素〜』。

例えば、視覚的支援をするのは、自閉症・発達障害の人は目で見えるものの情報処理が得意(動く方)だから。なので、動く方に支援をする(しっかり支える)と、当然動きにくい、聞き言葉の方も緩やかについてきます(つまりコミュニケーションがしやすくなる)。でも、逆だと、苦手なところなので、嫌になり、どちらもコミュニケーションがうまく取れない。

才能開発でもそうですよ。絵が上手であれば、絵に没頭してすごい作品を書くようになれば、評価もされる。それが他の場面での暮らしでも自信を持たせる。よく障害を克服してといったドキュメンタリーがありますが、あれは「克服」しているのではなく、得意なことが大きくなって「苦手な部分が見えにくくなっている」というだけのことなんです。けしてなくなっているわけではない。

これは、障害ばかりでなく、子供への対応、高齢者への支援なども、同じなのです。今できている、本人ができる、得意なところを、支えることなしに、居心地の良い暮らしはありません。

5月はその気づきを書いた『杖の役割』をお安くしています。古い本なので、もう部数もそんなにないですし、増刷も考えていないので(2024年に復刻版を出しました)、ぜひ、この機会にお読みください。子供の障害を治したいと思って苦しんでいる人に、オススメします。

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