8年というのは、わからないには長すぎ(2016年4月29日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです! ★

このひと月で、障害者差別解消法施行、自閉症・発達障害啓発デー、熊本地震、、、関わることでも、大きなことがいっぱいです。

私は、原稿を書いて、校正もして、もあったのでね。上手に休みながらしないと。このメルマガを書き始めた10年前は若かったけど、もう、ふ〜ふ〜言うてます。とはいえ、求められる量は多くなりました。やはり、脂がのった50代なのかもれませんね。昔なら、60で定年ですもんね。あと、6年かあ。

今日は、子育ての会をしてはるリーダーさんからの相談。参加されている親御さん、「8年も視覚的支援をしているけれども、ちっともわかってくれない、いつも言わないと動かない」とのことでした。でも、わかってくれないと言いながら、8年も続けてこられたのは、偉いです。だって、たいていの人が、「わからない」とやめてしまうもの。

でも、8年というのは、わからないには長すぎですよね。で、まず、使っているカードや手順書などがあるなら、それが、本人にわかる「情報のモード」でできているのか?を見てください。

私も最初「見せたほうがいいらしい」と聞き視覚的支援を始めるのですが、「描けばわかる」と思っていました。だから、保育所の絵が「黄色帽」なんですよ。今ならわかる「あれではわかっていなかった」と。「黄色帽=保育所」う〜ん、無理かも(汗)

親御さん「絵が描けないから」とシンボルの本からよく引っ張ってくるけど、それがすぐわかるようになるわけじゃないのでね。写真がわかりやすいのに、文字だけで書くとかも、いきなりすぎて「わかんないから、もういいや」と本人も思っていきます。

つまり「言わないと動かない」というのは、結局わからない情報を使うために、本人が動かないとなると、口で指示して動かすことになってしまうからです。で「言われてから動く」になってしまっているのでしょう ね。8年というと、もう相当の指示待ちさんですよ。

でも、どうして「視覚的支援をしているのに・・」となるんでしょう。それは、「本人が知りたい情報ではなく、大人が伝えたい情報を教えようとするから」。ズレがあるんです。スケジュールでもそうですよ。子供が「@@へ行ってから、%$へ行きたいなあ」と頭の中で思っていても、親が、「今日は、&% →@@」と示しているかもしれません。それなら、まだいいか「スーパー →  銀行」みたいに、こどもが想いもしていないところを並べていることもありますよ。大人のさせたいことばかりで、本人がしたいことという視点がないんです。

「大人が教えたいことを伝えるんじゃなくて、本人が知りたいことを伝える」

もっと、コミュニケーションを取りましょうよ。それには、上記のことを、ちょっとずつ見直してみてください。違ってきますよ。

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