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四国サロンでABD®やってみた

4/20に高知でABD®やりました。取り上げる書籍は「学習する組織」入門です。

ABD®のファシリテーターをやるのは3回目。今回のファシリテーターとしての目標は、「対話をするのに安心できる場を作る事」でした。今回も色々チャレンジし、上手くいったこと、上手くいかなかったこと、いくつか見えてきました。参加していただいた皆さん、ありがとうございます!

会場設営

会場は、高知市市民活動サポートセンター大会議室で、ここは壁の一つがスチールになっているので、マグネットが使えて便利です。設営のポイントとして、以下のような点に注意しました。
①サンプルを貼る → 書き方のお手本として過去のものから綺麗だと感じたものを貼って、書き方で迷う方にお手本として提示しました。
②道具は事前に配置、本は事前に分解 → 時間節約と最初からバタついた雰囲気を生まないためにそのようにしました。
③手順をプレゼン → ほぼ全員が初めて体験するので、手順を説明するプレゼンを用意しました。
④アジェンダを貼り出す→ 進行順が見えるようにプレゼンから抜粋して別資料を作り貼り出しました。
⑤手順資料はダウンロード可に → やり方を持ち帰っていただくために、資料はダウンロード可にしてQRコードで会場に貼り出しました。

アイスブレイク

アイスブレイクはファシリテーターと参加者の間で一回、参加者同士で一回の計二回。

チェックインを兼ねて「〇〇の得意な(大好きな)誰々です。ABDに望むことを一言」で全員に話していただいて、MF(私)がWBに書き出してオウム返しします。最初に半強制的にMFと参加者一対一で会話をする過程を作り、MFを知っていただく時間を作りました。こんな感じで、WBに書き出して忘れないように記憶を強化します。

参加者同士のアイスブレイクは、話しやすさをお互いに感じていただくために、共通セクションのお試しのあと、「ヒーローインタビュー」を交互にやっていただきました。

アイスブレイクは概ね狙い通りとなり、あまり堅苦しい雰囲気にもならず、会場から質問も随時出る感じになって、この点は感想でも良い評価でした。MFと参加者の間のアイスブレイクはこれまで意識してこなかったのですが、結構大事だと感じました。

共通のセクションでお試し

まず、全員で最初の章をやっていただきました。量は本番のコ・サマライズの約半分です。しかし、初めてやる方が多いので、時間を延長しても最後まで要約できない方も居て、ここで「上手に出来てない」と感じた方の気持ちを上手くキャッチアップできなかったのが、今回の反省点です。

本を読んで要約を書くというのは、普通やらない事ですよね…なのに、3回目で慣れてきたこともあって、「要約をどう書くか、そのためにどう読むか」という点を深くは掘り下げずに、本番のコ・サマライズに入ってしまったのです。事前にABD®体験者が少ない事はヒアリングできてたのに、悔やまれるます。

コ・サマライズ~ギャラリーウォーク

幸いに質問してくださる参加者が居て、「要約をどう書くか」について、追加で説明をした後で、本番のコ・サマライズに入りました。ただ、本が入門編とはいえ、「学習する組織」はやっぱり難解で、2回延長しても時間が足りません…それでも皆さんとてもキレイに整理してリレープレゼン開始です。

時間を守って皆さんスムーズに順番にプレゼンしていただきました。この流れからギャラリーウォーク→ダイアログに入っていく過程で、結構盛り上がっていく感じが普段はあるのですが…今回はここで少し戸惑う空気が場にありました。

ダイアログが進まないワケ

参加者の方には二通りあって、ABD®そのものを体験したい方と、「学習する組織」を読み解きたい方でした。「学習する組織」が特徴的なキーワードを多用する事もあって、前者の方にとってはギャラリーウォークを経ても咀嚼が進んでない感じです。結果として、ダイアログに上手く入り込んで行くことができず、あまり話せない状況となってしまいました。振り返りでも、本の難易度の高さを挙げている方が複数いらっしゃいました。

良かった点

振り返りで、今回の自分のメイン課題だった、「場に安心感はあったか」という点では、半数以上の方が5点満点を挙げていただいたので、その点では良かったです。MFとのアイスブレイクが、質問しやすさを感じていただけたのかもしれません。

また、手法そのものはとても好評で、持ち帰って自分でもやってみたいという方が複数いらっしゃいました。手法を広げるという点では良かったです。

反省点

本の難易度が高い事もありましたが、プレゼンからダイアログに入る流れは参加者の相互作用に依存する部分もあり、ここをどうデザインするかは悩ましいところで今後の課題です。上手くここを繋げるには、MFは対象の本を完全に読み解けてないと難しいのかなぁ…なんて感じています。

あと、難しい本は、ABD®のやり方で混乱する状況の方が大半だと、どっちつかずな感じになりかねません。前回やったドラッカーの「5つの質問」のような短い本でABD®そのものを体験し、その上で難しい本をゆっくり数回に分けて読み解いていくというのが良さそうです。

ABD®に関する資料


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