CLS高知で「信頼」を考えた

学んで、繋がって、楽しんで

5月18日に第三回のCLS高知が開催されました。既に沢山の方がブログでUPしていただいていて運営側としてはありがたい限りです。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございます。

前夜祭から始まって本編+ネットワーキング、懇親会、大人の遠足と盛りだくさんで、単なる観光やレクリエーションで終わらない「学ぶ」「繋がる」「楽しむ」が一度に味わえる、新しい「高知の楽しみ方」としてもっともっと広まってほしいと感じました。ライフ・シフト時代、令和時代の「リョーマの休日」です。

個々のセッションや前夜祭、懇親会などのレポは沢山の方がUPしてくださっているので、少し違った目線で、このCLS高知の熱量の高さがなぜ生まれるのかを考えてみたいと思います。

「コミュニティリーダー」と「信頼軸」

CLS高知は場に様々な仕掛けを工夫している事はありますが、そもそも参加者が積極的に動かなければ現場に熱は発生しません。この熱の発生源は関心軸でコミュニティをリードしている方々なわけ(コミュニティリーダーズサミットですから)で、その方々に共通するものって、なんとなくはわかるけど、上手く言語化できないなぁ…と、ずっとモヤモヤしていました。

そんな時にこのブログを目にしました。

ここにヒントがあると感じ、CLS後にこの本を読んでみたところ、本に出てくる「安心」と「信頼」の違いがこのモヤモヤを払ってくれました。

この本には「信頼」を軸に行動する人は利他的で繋がる事を重視しつつも、同時に他人をシビアに選別する眼も持っているとあります。

地域軸コミュニティだと住んでいる以上は参加しなければならなかったり、会社組織だと給与と労働力という縛りがあったりして、一定の拘束力が発生しますが、関心軸のコミュニティは、運営側から参加者を強制できる縛りがありません。

ですので、魅力あるコンテンツだけではなく、運営側が人としてきちんと信頼されなければ、参加者はすぐにバラバラになってコミュニティを維持していくことはできません。だからコミュニティを維持したいと思う運営側は自然と他人から信頼される努力をするようになるのだと思います。

コミュニティのコアメンバーというのは、コアであろうと自ら行動すれば、信頼軸の力が自然と蓄えられていくのでしょう。

「信頼軸」と「臨界量」

一方安心軸で動く方というのは、構造的にどうしてもテイカー(払ったものより多くを得ようとする)にならざるを得ません(詳しくは本を読んでください)。一方で信頼軸で動く方は先ずギブが信条です。場に安心軸で動く方の方が多いと、信頼軸で動く方は一方的に疲弊するか、テイカーの匂いを嗅ぎ分けて関係を持たない方向で動く事になります。安心軸の方同士は「他人を見たら泥棒と思え」の思考なので、訝しがって深く繋がりません。つまり、安心軸過多は場を冷ます方向にしか作用しません。

CLS高知は、コミュニティのコアメンバーという目に見えるフィルターで「信頼軸」で動く方々が非常に密度濃く集まって、臨界量を超えていることが、高い熱量を生む源になっているのだと思います。

沢山の人がお互いに繋がりたい、ギブしたい、相手の事をもっと知りたいというベクトルが臨界量を超えて80人分集まって、そこにちょっとした仕掛け(=CLS高知)が作用して巨大な積乱雲となった…そんな風に思います。

「信頼軸」と「VUCA」

本では、安心軸の組織と信頼軸の組織について興味深い例も取り上げています。

マグリブ商人は安心軸で組織が構成され、ジェノバ商人は信頼軸で構成されていました。2つの集団は競い合った結果、ジェノバ商人が生き残ったとあります。一方で、日本の戦後は安心軸で社会が構成されていたおかげで、単一品種高品質大量生産を低コストで実現でき、奇跡の戦後復興に繋がったともあります。

どちらが優れているという事はなく、時代が不確実で新しい常識が多く生まれる時期、つまりVUCAな時代には信頼軸での組織が優位で、革新的イノベーションの無い安定期には安心軸の組織が優位に立つと言えます。

高度なICT技術により機械の自律動作が可能になる時代は社会常識が大きく書き換わる時代でしょう。また、日本は超少子高齢化という他の先進国が未体験のゾーンに突入し、どこにも答えがありません。そして、安心軸で大きく成長できた日本は、様々な「常識」が安心軸起点で構成されていて変化への備えができていません。

VUCAの時代に「信頼軸」で都市部や県外とも繋がることのできるCLS高知は、今の高知に不可欠な存在だと自負しています。

コミュニティの繋がりと信頼軸で地域課題を突破

時代背景からも関心軸・信頼軸のコミュニティの力は高知にとって大きな武器になるはずです。そして、地域にあるバラバラなコミュニティの動きに繋がりを生むCLS高知はとても貴重なものです。

他県からの参加者に参加して良かったと思えるコンテンツをこれからも提供していきたいと思いますし、高知のコミュニティもどんどん巻き込んでいきたいと思います。

今後ともCLS高知をよろしくお願いします!




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はるより

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