今日は藤井風さんのデビュー４周年🎊
魅力に憑りつかれて はや４年目を迎えるにあたり、感謝を込めて💐

幼少期に挫折したピアノに再挑戦した藤井風オタクのピアノの楽しみ方、そして人生がポジティブになった話です。
長文にお付き合い下されば幸いです。

🎹ピアノに挫折した幼少期

幼稚園の頃、Tb奏者を生業としていた父の知り合いのピアノ教室に通い始めた私。
最初こそ楽しかったが、好きな曲を選ぶこともなく、一人孤独な練習は苦手で、次第に熱も冷めてゆく。
毎週火曜日の「あー、また怒られんなコレ。」の繰り返し。
なんとか小６まで続けたが、親からの「辞める？」の一言を、待ってましたとばかりに退散。
その後、中学校からcla.を始め、職場の楽団を退団するまで大勢の仲間と共に吹奏楽に明け暮れた。

ピアノを続けたことで人並みに楽譜が読めたし、長く習わせてくれた両親には感謝。
しかし、
「頑張ったけど、ものにはならなかった」
という挫折感は、大人になってもピアノを見るたび、心の奥底にどんよりと居座っていた。
祖母に買ってもらったアップライトピアノも結婚して地元を離れ、置く場所も無く手放した。

遊びにも行かず、ひたすら一人ピアノに打ち込んでいた藤井風氏には尊敬しかない。

🎹魅力の宝石箱、藤井風と出会う

時を経て2020年夏、「何なんｗ」のグルーヴ感にやられ藤井風氏に心奪われる人生の幕開け🎊
深く甘い歌声、容姿淡麗、ピアノを弾くために生まれてきたかのような恵まれた長い指。愛とユーモアあふれる人柄。
しかも地元 岡山弁の親近感。
この魅力に酔わずにいられるほうがどうかしてるぜ。
藤井風をただ聴いているだけで、心躍る毎日が始まった。

🎹再びピアノに向き合う

ようやく念願叶って初めて生で風氏の音楽に触れたのは、沼落ちして１年以上が経った2021年10月のHEAT大阪。
そのキラキラした音と歌声に涙が止まらず、もっとライブで聴いてみたい！と願うも、その後のチケットは入手困難😭

ピアノを再開した一番のきっかけは、申込10連敗のツアーaahtだ。片っぱしから惨敗😭
小さなホールでピアノと藤井風だけという号泣嗚咽間違いなしの憧れのライブ。
しかも私の人生一度きりの全国大会の晴れ舞台、倉敷市民会館にも来てくれるやーん！
ところがこの憧れも見事に打ち砕かれた。

ツアーに行けない悔しい時間をただ嘆いているより、今できることを…
一番近くで聴くには、自分で弾くしかない！ということで電子ピアノ購入を決意。

コロナ禍でどこも在庫不足の中、お店で希望の機種を発見した時、夫は私の三日坊主を見越してか「ほんまに買うん？」といぶかしがっていたが、ワシの覚悟を見ておれ。と購入し車に押し込み帰宅！

🎹公式スコアは読み物

まず数ある藤井風名曲のどれから始めるか。
市販の楽譜は原曲より弾きやすくアレンジされていて、初級レベルなら弾けた感じは味わえそう♫

違う違うそうじゃな～い！😎
藤井風オタクとしては弾ければ何でもいいわけじゃない。
あくまでもご本人が生み出したコードそのものを味わうのが醍醐味なのだ。

ご本人監修の公式スコアは、ピアノもない時に憧れだけで買ったオタクだ。
きっとそんな方も多かろう。
冒頭には曲ごとの風先生のアドバイスがあり、これだけでも読み物として大満足！
しかし弾きやすくとか、買う人への忖度は一切ないエグすぎる難易度。
この時はただただありがたい「神聖な書物」だった。

🎹いったん寄り道

エグすぎる公式スコアの難易度に心が折れそうな時、耳コピの楽譜を動画にあげてくださる方がいらっしゃったのが本当にありがたかった🙏
風ファンには音楽経験豊富な猛者が多いのもさすがだ✨
この頃まだLASAスコアの出る前で、いつか「岡山県民の歌」に制定願いたい「旅路」に目標を決めた。
公式スコアから少しの寄り道。

音源は「HAPPY GW Piano Live Streaming ねそべり配信」の冒頭。
この曲ならご本人は寝そべってるし、音数はシンプルだが、藤井風コードの醍醐味は味わえそう！

ちなみにヘッダー画像の風氏が好き過ぎて、このたびフォルダに同じ画像を４枚発見して、我ながら震えた。

🎹ひたすら練習

Cla.で吹くドの音がピアノでは♭シとなるため、聴く音のズレや「へ音記号」「臨時記号多すぎ」などに苦戦しつつ、とにかくテンポを落として確実に弾けるまで片手ずつ何度も繰り返し体に叩き込む。
ここは吹奏楽部で鍛えられたのが役に立った。

ピアノの上達のコツは「好きこそものの上手なれ」って、風先生も言ってたっけ。
１日の家事を手早くやっつけ、あれだけ苦手だったピアノに毎晩向かう日々。
酔っぱらうと差し支えるので、晩酌もほぼ辞めた。
なんて健康的オタク！！

🎹弾いてみたからこそわかること

練習を続けること約１年の考察。

「う～ん」と唸る箇所は、同時に４つの和音を押さえ、さらに１拍ずつ和音が変化する練習でも苦労した難所。

そして苦悶の表情のこちら👇

楽譜内で最高音の「♯ソ」が、この体勢ではギリギリなのだ。
他にも人並み外れた手のデカさを体感して笑うしかなかったり、「音、詰め込みすぎやん！」によって、曲が流れるように聴こえるのも納得。
次に来る音の手クセみたいなのがつかめてくると、こっそり楽譜のラブレターをもらったような嬉しさ♡
「愛すだろう〜」の部分は、自分で弾きながら毎度ヒザから崩れ落ちそうなほど、何度でも酔える。毎日が二日酔いw

どうよ、このコードの知識ゼロの根性で弾いてこそわかるオタク目線！
キモいって言葉はそっと胸の奥にw

🎹ついに憧れのストリートピアノに

新しい事にチャレンジ！とユーキャンのCMを見て思わずペン字講座を申し込みそうになる新春。
今年こそは憧れの「ストピ」を...とひそかに思いつつ、世の中ピアニストだらけの昨今、公衆の面前で弾くなんざ、あたしにゃ100年早い。
そんな時、立ち寄った施設でストリートピアノとの運命の出会い✨
ジャジャジャジャーン♫

魔が差して弾いてみようか…と思い立ったのは、私が常に藤井風に酔っている二日酔い状態だからに他ならない。
人通りの少ない時間をこれ幸いと、そっと触れたピアノは、電子ピアノとは雲泥の差の鍵盤の重さでたじろぐ。

ピアノにも個性があり、どんなコンディションでも、いつでも最高のパフォーマンスを届けてくれる藤井風氏！改めてリスペクトよ！

「きっと誰も聞いとらん」と開き直り、勢いだけでミスしながらも、ショートバージョンの旅路を弾ききったが、緊張のあまり記憶は無い。
誰とも目を合わせないようダッシュで逃げたw

帰りに立ち寄ったコンビニではWorkin’ Hardが流れるミラクル✨
風先生からは「よう頑張ったな」と褒めてもらえたような気がして、とっても嬉しかった。
こんな時、心で繋がっていると感じずにいられない🫶
華麗に弾きこなす人たちには足元にも及ばないが、もっと精進せねば…もっとたくさんの曲を弾いてみたいと欲も出てきた。

2021年、日産スタジアムで開催された無観客ライブでのインタビューで彼はこう語っている。

「少しでも聞いてくれとる人の人生が、ポジティブな方向に向くようなものであり続けたい。」

聴くだけだった私の心の奥底にどんより居座り続けていた、
「頑張ったのに、ものにならなかった」
という挫折感も大人になって新たに挑戦した今、少し克服できた。
こんなにポジティブな人生後半戦が待っているとは！

藤井風さん、ありがとう！

今は老後に備えて公式スコアの「帰ろう」を練習中。
行方知れずの愛亀、デモゴルゴンも驚きのスローリーな歩みで、まだ２ページ目。
先は長いw

なぜ「帰ろう」なのか、こじらせたnoteはこちら👇

🎸もうひとつの感謝💐

コロナ渦にあらゆる行事が中止になり、修学旅行さえ行けなかった何事も諦めモードな息子。
周りに左右されず、自分でも楽しみを見つけられることを知ってほしかったのも、ピアノを再開した理由の一つ。

それを知ってか今はエレキギターに夢中だ。
私が帰ろうを練習する後ろで息子が弾くのはOasisやQueenなどハードロックの「泣きのギター」だ。
ギュインギュインいわしている。
親子で音楽の世代も逆転して噛み合わないが、リクエストすると旅路のイントロを聴かせてくれるのも嬉しい誤算。
とにかく音楽の楽しさを知ってくれたことが親としては嬉しい。

家族にもこんなポジティブな変化をもたらしてくれた藤井風さん！
心から本当にありがとう！

最後に。こんな歳で恥ずかしいとか、もしもピアノが弾けたなら〜と思っているそこのあなた～
いくつになっても今日が一番若いのだから、怖がらず踏み出してみてほしい。
藤井風沼にハマるタイミングが、いつからだって遅くはないように。

そして藤井風さんがこれからも健やかに音楽を楽しめる日々が続くことを心から願っています🙏
４周年おめでとうございます💐

長文にお付き合いありがとうございました。