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釣り好きが見た『打ち上げ花火』予告

8月18日公開の劇場アニメ『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の予告を映画館で見て、釣り好きとしておもわず「おっ!」と声をあげたシーンがありました。

【「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」予告3】

https://youtu.be/YUvXV_i-42c

典道くんが自室(とおもわれる)の窓から外を見るカットなんですが、まんま「Daiwa(ダイワ)」の看板があるんですね。

そして続くショットを見ると、手前の看板は「SHIMANO(シマノ)」であろうと判断できます。

釣り具の最大手メーカーである「ダイワ」と「シマノ」の看板が並んでいるということにより、典道くんの家はおそらく釣具店、もしくは釣り船屋であろうと瞬時に推測できるようになっているんですね。

さらに、「Daiwa」の看板が“旧ロゴ"であることも大きなポイントです。

この大陽のマークをあしらった「ダイワ」ロゴが使われていたのは2009年まで(※ダイワ公式サイト「DAIWA BRAND HISTORY」参照)。

そのため、この作品の時代設定が「現在」ではなく「ひとむかし前の話」であることが、この看板ひとつで示されているわけです。

尺の限られた予告の中で、この看板は「典道くんの家業」と「時代設定」を伝える重要なアイテムなんですね。

釣り好きにしか理解できないけど!


ちなみに、「ダイワ」はゴルフ用品も手がけており、「シマノ」は釣り具よりも自転車部品メーカーとして世界的に有名です。

そのため、「ダイワ」ロゴだけだとゴルフショップの可能性もあるし、「シマノ」ロゴだけだと自転車屋の可能性もあるわけで、このふたつのメーカーの看板が並んでいるからこそ「典道くんの家は釣り関連を生業にしている」と断言できるわけです。

ただ、ガチガチな競合ライバルメーカー2社の看板が同じカットに描かれるなんてすごいことですね(「シマノ」の看板は見切れているので、相応に配慮したのかもしれませんが)。

『釣りバカ日誌』だってダイワ製品しか出てこないわけで、どちらか片方だけになっちゃうのが普通だと思います。

そういう意味でも、『打ち上げ花火』の予告は釣り人として感心してしまったのでした。

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