英語で話したいことはありますか?中学英語で話したいことを話そう!に行ってきました。(会話編)

この記事の続きです。

前回は発音に関して書きましたので、今回は会話について、FoFの実践についてなど書いていきます。

どうしたら話せるようになるのか。という事で以下のような話がありました。

Survival Englishから始める

・すぐ使える文章やチャンク(意味のある塊)を暗記する
こちらの記事で ”よく使う200の文章を暗記してしまおう” とあります。よく英語をこれから始める人で、とりあえず単語を覚えよう。とする方がいますがバラバラに単語を覚えても、くっつけ方が分からず使うことが出来ません。

まずはすぐ使える文章など覚える→実際に使う→通じて嬉しい!→もっとやろう!のサイクルに入ることが大切だと思います。

・サッと簡単なことを答えられるようにする
とにかく即答。意味のある言葉を返す。もし何か質問されてすぐに答えられなくても、hmmと悩むのでなく、Let me seeなどをとりあえず言う。考え込む癖をつけない。返答は2秒以内にする。

このような時間稼ぎの為のフレーズを知っておくと便利かもしれません。

シンプルな文章を重ねることも大切とお話がありました。私が英語学習を始めた頃は関係代名詞など使って、とにかく長い文章を話したい!と思っていました。

ただ、実際にはそんな必要ありません。例として出ていた文章で

Seiji is my friend. We went to the same college. I've known him for 20 years.

このようにシンプルな文章を続けて言えば良いんだよとお話がありました。なんだか関係代名詞を使って繋げたくなってしまいますが、関係代名詞を使っても話している内容は同じですからね。

無理につなげようとしてスムーズさがなくなるよりは、滑らかに短いシンプルな文章をテンポよく言うことの方がよっぽど大切です。

・How are you?などのバリエーションはいらない
1つの言い方を覚えたら、言い換えは覚える必要がないということです。How are you?はHow's going? How you doing?など色々言い換えがあると思いますが、まずは1つで良いそうです。

実際、言い換えのフレーズを覚えても、言えることが増えるわけではないですからね。まず1つの言い方を完璧にして、他のことも色々言えるようになってからでも言い換えを覚えるのは遅くないかもしれません。

実際、同じ言い方を何回もしていると飽きてきます。例えばI thinkとか。
飽きてきたら他の言い方を探すくらいで良いんじゃないでしょうか。まずは飽きるまで何度も同じフレーズを使い、サッと言えるようにする。

・見本をそっくりコピーする
英語を身につける為の原則。でもありましたが、やはり真似することが大切です。空耳でいいから、聞こえたまま言うことが大切。

完全な余談ですが、東大教授の池谷裕二先生の本で、こんな発音に関する本があります。

Say it again. を発音しようとすると、多くの人がセイ イット アゲインとなってしまいます。ただ、これをセイーラゲインというとネイティブにも十分通じる発音になります。ギュッと縮めて言うとよりそれっぽく聞こえると思います。

この本に出てくる私の好きな例として、”ハゼゴン”があります。これはなんと言っているか分かりますか?

正解はHow's it going? です。

発音はフォニックスで学ぶべきと思いますが、この本は聞いたまま発音するということを理解するヒントになるかと思います。

これは別のタイミングで話されていたのですが、シーンに合わせた言い方を考えて練習することも大切とお話がありました。

シーンとは、大人、子供、目上の人、目下の人、異性と話す時などです。

日本語で話す時も、各シーンによって話し方を変えますよね?英語でもそれは同じです。それを意識して練習をする。

ですので、オンライン英会話で練習する際は先生を固定せず、色々な性別・年齢の先生と練習がオススメだそうです。

このシーンごとの英語の使い分けはドラマや映画で学ぶのが良いそうです。テキストだと基本的に無味乾燥な英語が多いですよね。

異性と話すときの英語が聞きたければ、恋愛映画などを見るのが一番ですね。

ちなみに私は女性に話しかける時の第一声は、FRIENDSのジョーイから学びました。笑

次に、会話の幅を広げる。ということで3つのお話がありました。

・Focus on formを自分でやる
・間違いはその場で直してもらう
・作文をし、修正してもらう

Focus on form(FoFについてはこちら)を自分で行う方法として、以下の6つのステップが良いそうです。オンライン英会話などですぐに実践できます。

1. テーマを決めて話す
まずは何でもいいので、テーマを決める。最初は自己紹介や家族についてなど簡単なことから徐々に難しくしていくのがいいと思います。

2. 間違いを指摘してもらう
オンライン英会話の先生は悪い評価がつくことを嫌って、すぐ褒めてくれます。ですが、それでは練習になりません。事前に先生には、いい評価をあげるから間違いはどんどん指摘してくれ。というのが良いそうです。

3. 言語形式(文法)の足りない所を学習する。文法すべてやらない。
指摘された間違いや、言いたくても言えなかったことを言う為に必要な文法だけを学習します。文法テキストすべてを最初から最後までやる必要はありません。

こうすることで、無駄なく効率よく使える英語が身につけられると思います。実際文法テキストを最初から最後までやっていざ実践に臨んでも、全部覚えて使えるわけじゃないですからね。足りない所だけを補うのはとてもいいやり方だと思います。

4. 足りない単語を補充する
これも同様に、無駄なく効率よく使える単語が身につけられると思います。

世の中にある単語帳って、あなたに合わせて作られていないですよね。もちろん単語帳に載っている単語すべて覚えられたらそれが一番だと思いますが、現実的に難しいし使わないとすぐ忘れます。

それより、言いたくても言えなかった単語を補充すれば、またすぐ使うし、使えば忘れにくくなります。

5. 同じテーマでもう一度話す。
ここまで来たら、再度同じテーマで話します。すると前回と比較して成長が実感できると思います。

6. 間違いを直してもらう
ここまでで1サイクルです。次のテーマに行くのは納得感が出たら。80点くらいの出来になったら次に行くといいそうです。また、忘れた頃に同じテーマでやると更に成長を実感できてモチベーション上がるのではないでしょうか。

このように色々なテーマについて話せることを増やしていく。イメージとして細い柱を何本も作って、太い柱にしていく感じでしょうか。

自分の英語を聞くのはけっこう精神的にきついですが笑、録音しておくのもありかもしれませんね。そうすると、再度同じテーマで話した時により進歩が感じられると思います。

会話の幅を広げる。で3つのお話がありましたが、その中で作文をし、修正してもらうというお話がありました。

これは会話だとどうしても文法ミスなどが流れて行きがちになってしまうので、文章を書いて直してもらうとミスに気がつけるとの事でした。

今は色々な英文添削サービスがありますし、Brightureなどで実際に学ぶのもいいですね。

それと、公演の途中で実際にやったのですが、写真などを描写するのもとても有効とのことでした。これもオンライン英会話でやってみると良いですね。
具体的なやり方は

1. 風景、写真、動画などを制限時間を設けて描写する。
実際に公演では↓の記事のTopイメージを全員で一人ずつ、英語で描写していきました。

例えば、The boy has brown hair. They are talking each other. などです。

2. 3分で何words言えるかなどを数える
このような描写を制限時間を設けて行います。ネイティブは1分で100 wordほど言えるようです。Brightureに来たばかりの人は1分で20 wordくらいだそうです。ここからはひたすら伸びるのみですね。

3. 間違いを指摘してもらう。もしくは、ネイティブに同じことをしてもらい、自分の言い方よりもbetterな言い回しを学ぶ。
ネイティブに同じことをやってもらうと、こちらが表現するのに数ワード費やした表現が簡単に言われてしまったり。ナチュラルな言い方を多く学べ、不足した言い回しを覚えることが出来ます。

公演では、この写真描写のActivityをもう1度行いました。その写真は、女の子が部屋でベッドの上で歌をうたっているというものでした。

これを表現するために、on the left side of..., on the top ofなどの言い回しが必要となりました。こういう言い回しって実際にすごく使うんですが、なかなかテキストでは大切さが強調されていません。

ですので、こういった写真描写のトレーニングを通じて実際に使える、自分に足りなかった表現・言い回しを身につけるのは会話上達においてとても有効だと思います。

また、このActivityで私の犯したミスで、写真の女の子の後ろにクマの人形が置いてありました。

私は'There is a bear behind her left leg.' と言ったのですが、松井さんに'Is it real bear?'と言われました。人形はstuffed animalと言えばよかったのですね。特に今回はクマの人形だったので、stuffed bearが正解でした。

こうして恥ずかしい思いをしたので、stuffed bearという単語は忘れることはありません。笑

そして、これは個人的な考えですが、こういった描写するトレーニングはいつでもどこでも一人でできるので是非習慣化すべきだと思います。つまりは独り言です。

例えば、町中で目の前の景色を英語で描写してみるのは立派なトレーニングになります。

今の私の目の前の状況だと

A cactus is on my desk. A clock is on the shelf. The curtains are brown. など描写することが出来ます。

夕飯を買いにスーパーに行ったときなども、自分ひとりで会話をするトレーニングが出来ます。

What should I have for dinner? Hmm, maybe curry? 
Ok, that's great. Then we should buy potatoes, carrots, onion. What else?

などとブツブツ言うのもなかなか楽しいですよ。

まとめは以上です。大分ざっくりとした書き方ですが、個人的にすぐ使えそう、大切だなと思う所をまとめてみました。本当はもっと発音のところなど詳しく書きたかったのですが、詳しくは公演を聞きに行ってみてください。

最後に質問をする機会があったので、Q&Aを簡単にまとめます。

本を読む際に英語→日本語に頭の中で訳してしまうがどうしたら良いか
スピードを意識する。時間制限を設けることが大切。時間制限を設けると返り読みや頭で翻訳して読んでいる暇がなくなる。

実際に松井さんは海外の大学に行って、あまりに課題の読む量が多く、初日は英→日で訳して読んでいたがそれでは追いつかないと分かり英語を英語のまま理解するようにしたそうです。

会話の反射スピードを早くするにはどうしたらいいか。瞬間英作文は日本語を介してしまうから使いたくないが、どのような方法があるか
瞬間英作文は便利だが、後で日本語を抜く作業が必要になる。
それよりは、会話の際(返答)に時間制限を設けてとにかく話す。自分にプレッシャーを与える。しりとりとかゲームで瞬発力をあげるのもいいのではとの事でした。

確かに、しりとりを順番にやるのではなく、複数人で順番関係なく思いついた人からどんどんワードを言うActivityをやると良いかもしれませんね。

英語を話していて頭がこんがらがってきて言いたいことが上手く言えない
これは松井さんも同じ経験をされたそうで、過渡期の症状だそうです。話すことを続けていけば直るとのことです。

Q&Aの所はちょっと正確に書き留めれていなかったので、漏れた質問や正確ではない箇所があるかもしれません。すみません。

おわりに

英語学習を始めてからもう10年近く経ちますが、今日聞いた話をもっと早くから知っていられたら良かったなと感じます。

独学でやってきて一番無駄だったなと思うのは、英語学習方法を探し続けて、試しては辞め。を続けることです。英語学習方法は世の中に溢れていますが、本当に正しいものって多くは無いと思います。

そして、大切なのは自分に合う英語学習方法があるはず!と一人で色々模索しないことです。

もしあなたが泳げるようになりたい!と思ったら、まずは水泳教室を探しますよね?いきなり海で泳ごうとしないですよね。

英語も同じです。正しい方法を、正しく教えてくれる人を探すことがまず大切です。そして、英語は3ヶ月などの短期間で身につきません。

じっくりと腰をすえて、少なくとも1〜2年かけて、じっくり英語を学んでみてはいかがでしょうか。

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