#9「〆さば一丁!」
幼きれんたろう君はお寿司屋さんで叫んだ。
おじいちゃんが好きな寿司のネタ。代わりに大きな声で頼むのがなぜだか楽しみだった。
その日は確か僕とおじいちゃんで2人で駅に行ってた。細かくどこに行ったとか、あんまり覚えてないんだけど、鮮明に覚えてるものがある。
お寿司屋さんで初めておじいちゃんの好きなお寿司を知ったこと。すっごい楽しかったこと。オレンジと黄色のお寿司やさん。小さなところ。懐かしい。
弟が生まれる時は一緒にいてくれて、僕をすっごい可愛がってくれた。家族の誕生日パーティーには、よく来てくれるし、ノリが良くて、笑顔が素敵で、美味しそうにお酒の話をする。ほんとに素敵なおじいちゃんなんだ。
僕が大学を卒業する少し前に、一つの約束をした。
僕「じぃじ、今度、美味しいお寿司屋さんに2人で行きたい。俺が連れて行くよ。」
おじいちゃん「おお、いいよ。」
僕「美味しいお酒ものもうね。」
おじいちゃん「そりゃ楽しみだ。」
僕はこの約束をこの世では果たせなかった。
なぜ、僕がこのブログを書いているかというと、どうしても伝えたいことがあるんです。
誰でもいいんです。自分が育ってきた中で関わってきた人、友達、好きな人、応援してる人、恋人、家族に、自分の思いを伝えて欲しい。
ほんとに。どんな思いでも形でもいいです。
ありがとうだっていい。頑張れでもいい。ごめんねだっていい。お世話になってますでもいい。お疲れ様でも。好きですでも。愛してるでもいい。なんだっていい。
すぐに伝えて欲しい、電話で、メールで、手紙で、LINEで、直接。
恥ずかしがる必要はないし、カッコつけてる暇もない。恥ずかしがっている場合じゃない。今すぐ、その指を、その口を動かして欲しい。
このブログを読んでる途中でいい。一旦ここで読むのをやめてでも伝えて欲しい。
伝わるということがどれだけ幸せなことか。
伝えられるってことがどれだけ幸せなことか。
時間は戻りません。だから、今すぐにでも伝えて欲しいんです。急にでも、いいんです。
そして、その人をもっと好きになって欲しいんです。
そう、そんな僕の今の好きなお寿司のネタは〆さばです。
じぃじ、いつか行こうね。
今、わんこわらいっていう4人で夢を追いかけてるんだ。夢が叶うまで、応援してくれたら嬉しいな。
いつも見てくれてる、応援してくれてるあなたへ。
出会ってくれてありがとう。ほんとにほんとにありがとう。力になってます、元気になってます。
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