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「心理的ご近所さん」を作ろう

物理的ご近所さんができた

といっても実家の話。

現在、両親がそれぞれ入院をしていて、実家が人間不在のためこまめに帰って犬の世話や掃除や頼まれごとをしているのだけれど、きのう帰ったとき、お向かいさんが出てきて「ご両親どうかされましたか?」と尋ねてくれた。

聞けば両親は思ったよりご近所づきあいをきちんとしているようで、お惣菜をおすそ分けしたり、車のライトがつけっぱなしだったのを知らせたり、まあそういう細々としたお付き合いがあったようだ。

そういう相手がいたことも知らなかったし、そのことを相手が喜んでくださって、何かあったら連絡してくださいね、と携帯番号とご自宅の番号を交換しましょうと申し出てくれたのも嬉しかった。

わたしは東京に住んでいて、両親は横浜なので、電車で帰ると1時間と少しかかってしまう。わりと没交渉だったこともあり、あまり連絡も頻繁にはとっていなかったけれど、病気となるとわけが違う。とはいえしょっちゅう帰ってくるのも難しいので、お向かいさんの申し出は非常にありがたかった。

ただ、同時にちょっと「重いな。お付き合いに対応しきれるかな」と思ったのも事実。

ネットでつながる「ご近所さん」

わたしのようにインターネットが好きで、ガンガン社交するタイプでなくとも日々生活していると家族以外の他人とコミュニケーションするのに飢えるときがあるし、なんとなしの雑談や季節の変わり目の実感を交換したいと思うときもある。それが会社員だったら同僚や取引先になるのかもしれないけれど、現在そういう所属をしていないので、なんとなく気持ち寂しい部分は実際あった。

そこで思いついたのが「心理的ご近所さん」。

ここで大切なのは「ネットリテラシーのレベルが近い」という点だなと思っていて、物理的距離はあっても親しいお付き合いをしようと思ったとき、使うツールやコミュニケーション方法にズレがあると、たぶんしんどい。さらにいわゆるデマや煽り系のTweetをRTしていたり、100万円あげます系のバラマキキャンペーンに参加していたりすると「ああ、ちょっと違うスタンスの人かな」と思ってなんだか距離をおいてしまう。

近いけど近くない、遠いけど遠くない

そういうわがままな要望ではあるけれど、ネットの海は広大だし、物理的距離にこだわらなければ、そういうお付き合いができる人がどこかにいそうな気がしている。というか、実際にいる。わたしが勝手に心理的ご近所さんと感じている人たちは、前項の感覚が似ていて、遠慮さえしなければわたしの声かけに「いいよ!」と快諾してくれる人たちだろう(と思いたい)。

そして逆の立場として、わたしも誰かの心理的ご近所さんであれたらいいなと思っている。毎日連絡を取るわけでもないし、密に会うわけでもないけれど、お互いの近況や最近の興味関心をなんとなく把握していて、困っていたりつらそうだったらスッと「最近どう?」と声をかけられるような間柄。

昔、ミクシィで「寂しがりやの一人好き」というコミュに入っていた人ならきっとわかってくれるだろうと思うのだけれど、近すぎると疲れるし、かといって遠すぎると声が掛けづらい。

そして思わぬところ(寝起きでコンビニへ行くときとか)で顔を合わせずに済み、自分に他者とコミュニケーションを取るエネルギーがあるときに浮上できるような、お互いにとって「都合がいい」感じでお付き合いができる人が少しずつ増えていったらいいなと思っている。

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