娘、1歳。母親、1周年。

 娘が1歳になった。当日は保育園にお休みをもらい、わたしたちも仕事を休んで、朝から晩まで、娘のためだけに時間を使って過ごすぞ!と意気込んで出かけた。とはいえ、実際のところ、初めての遊園地、初めてのボールプールにギャン泣きし、ほうぼう連れ回された娘は帰宅とともに夕食も食べずに翌朝までぐっすり寝てしまい、わたしたちの張り切りも尻切れトンボになったのだが、それもまたよい思い出になったと思う。

 娘の誕生日を迎える前夜は、夫とお寿司とビールを準備して、「去年のこのくらいの時間はもう病院にいたね」「陣痛で腰が痛くて八つ当たりしたね〜」などと思い出話しに花を咲かせた。母子手帳で出産時分を確認して、「あ!もうそろそろ分娩室に移動した頃だよ!」「いま産まれたよ!」と一緒にカウントダウンもした。子どもが産まれて1年経っても、夫のことが大好きでよかった。育児を一緒に試行錯誤して、困ったり笑ったりできる相手がいるのも心強いけれど、こうして過去を振り返って、ふたりで話せることが増えていくのは本当に嬉しくて、幸せだなと思う。

 さて母親も1周年。自分自身のことはどうだったかというと、母親として100点ではないにしろ、まあ子どもも死なせず怪我もさせず、なんとか乗り越えたという気分である。0歳で保育園へ入れることに不思議と後ろめたさはなかった(周りにどうこう言う人がいなかったのもラッキーだった)し、実際預けられて、本当に良かったと思う。最初はなんとなく「3歳くらいまでは家で一緒にいたほうがいいのかな〜」と無根拠に思っていたけれど、我が家の場合はそうではなかったみたい。

預けてからの娘は成長に加速がつき、どんどんできることが増えていった。朝、見送りの夫とバイバイするときに泣くこともないし、人見知りせず、保育士さんとも楽しくやっている様子。親はというと、娘可愛さにおもちゃで遊んだりあやしたりはできるけれど、保育に必要な運動の加減や塩梅がよくわからない。いろんなことをやりすぎたり足らなさすぎたりして、結果、親のほうが疲れてしまう。この半年、体調を崩して寝込んだりもしたのだが、そういうときにも、夫をはじめ保育園やベビーシッターさんのサポートがあるのは、心の底からありがたかった。

 そこで1つ、心に決めたことがあった。娘の健全な成長のためにも、わたし自身が健全で朗らかに過ごさなければいけないのだ、と。そのために、娘を保育園やベビーシッターさんに預けたとき、「ごめんね」と言わずに「ありがとう」と言うことにした。ママが元気で過ごすため、娘を誰かに預かってもらって、自分の時間を持ったり、夫とふたりの時間を過ごすのは「贅沢」なんかじゃなく「必要」なことで、それを「ごめんね」と思うのはやめようと。今は「待っててくれてありがとう」「保育園で遊べていい子だったね」と褒めることを心がけている。

 わたしは娘のママだけど、夫の妻でもあり、誰かの友人で、1人の働く女なのだ。そういういろんな顔をやりくりして、わたしという人間の人生をどうにかこうにかやっていっている。そんな最中なので、どうしても他人の助けが必要になる。そのことを後ろめたく思うのはやめよう。娘には「ごめんね」ではなく、ママがママでいるために協力してくれて、「ありがとう」と言おう。そう思ったら、いろいろと気が楽になったし、他人の子どももどんどん受け入れていこうと思えるようになった。

 今はまだ1歳で赤ちゃんの娘も、これから幼児になっていくにつれ、言うことを聞かなくなったり、思うようにしてくれないことが増えていくだろう。ママもまだまだ未熟な人間だから、イライラする日もあるだろう。そういう未熟な人間ふたり、あとは夫も含めて、3人でいろんな人の助けを受けて、パパとママはあなたを育てていこうと思う。なのであなたも、協力よろしく頼むよ、くらいの気持ちで娘に接していくつもりだ。そしてそんな日の折々をここにメモして、いつか楽しく読み返せる日を、今からとても楽しみにしている。

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はせおやさい/hase0831

都内在住・一児の母。はてなブログで「インターネットの備忘録」というブログを書いたり、たまに寄稿したりしています。noteでは子育てで感じたことを中心に、メモ的なものを書き留めていく予定です。 http://hase0831.hatenablog.jp/

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