不動産は生命保険代わりになりません〜夢のマイホーム購入編〜

こんにちは!

最近、不動産を購入するので保険を見直した方が良いのか、といったご質問を続けて受けました。

タイトルで結論を言ってしまっているのですが、巷の不動産営業マンのセールストークでよく聞きますが、どうなんでしょうね?

先に言っておきますが、僕はアンチ不動産ではありません。
ただ、クライアントのみなさんを守るためにも、あまりに低レベルで乱暴なセールストーク(ローンを心理的に組みやすくする、保険解約トーク。)を耳にしたので記事にしようと思いました。

そもそも、「不動産が生命保険代わりになる」との考えが生まれた理由に、「団体信用生命保険」(以下、団信。)というものがあります。

略して、団信なんて呼ばれています。

【団体信用生命保険とは】

ご存知の方も多いでしょうが、この団信は住宅ローン等を組む際に加入をし、債務者が死亡、高度障害等(*)になった際にローン残債分が保険金として借入をしていた銀行に渡り、ローンがなくなるといった仕組みです。

(*最近では、3大疾病なども含まれるものがあります。)

団信の主たる目的は、「銀行の債権回収リスクの回避」です。

このような団信があるため、生命保険代わりになるといったものが、セールストークの背景にあるのですが、よく考えてください。

団信では遺族のみなさんは保険金を受け取れません。

一方で生命保険ですが、何のために加入をしているのでしょうか?

目的はさまざまでしょうが、第一に「遺族の経済的なリスクの回避」をするためではないでしょうか?

では、なぜ「銀行の債権回収リスクの回避」をするための団信で、「遺族の経済的なリスクの回避」を目的とした生命保険の代わりが務まるのでしょうか?

住宅ローンがなくなり、家計は幾分か楽になることはあると思いますが、生活していくだけのお金はどこからもらえるのでしょうか?

根本的な経済的なリスクの回避には至りませんよね?

(たまに拗らせた方が、家賃は無くなるんだから後は妻が働いてなんとかする、だなんて言ってくれますが、なら何故保険に入ったのか?当時の思いを完全に忘れていますよね。)

(大変なこと全部押し付けられて、お子さんを育てながら働いて家計を一人で支えるのは本当に大変ですよ。筆者は母子家庭。)

話が逸れました笑

ここまでのお話しを振り返ると、

・住宅ローンには団体信用生命保険がある。
・団体信用生命保険は銀行の債権回収リスクを回避するもの。
・団体信用生命保険で住宅ローンは無くなる。
・住宅ローンは無くなるが、遺族のその後の生活を保障するには足りない。

以上を以って、不動産は生命保険代わりにはなりません!

ただ、住宅購入時にはライフステージやライフスタイルの変化がありますから、保険の見直しをする事はとても良い事だと考えます。

適切なライフプランニング等を抜きに保険の解約を勧められる場合は要注意です!

はせたく

P.S.
次回は、「不動産は生命保険代わりになりません〜ワンルーム投資編〜」

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