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筋膜についてⅡ 〜結合組織について〜


こんにちは

前回は

筋膜とは途切れることのなく連続する結合組織の三次元的構造ということで

結合組織について説明してきました。

引き続き結合組織についての説明からしていきます。

前回では結合組織には分類わけがあり

筋膜は固有結合組織に分類されるところまで説明したと思います。

しかし、固有結合組織は

さらに4つに分類わけすることができます。

1.疎性結合組織

2.密性結合組織

3.脂肪組織

4.細網組織

なぜ、ここまで細かく知らなくてはならないのかというと

これらの分類わけを理解することが

筋膜治療をする際の触診に役立ってきます。

それなので、今回はそれぞれの組織の説明をさせて頂きます。

1.疎性結合組織

線維がまばらであり、基質の割合が大きい特徴があります。
また線維が少ない分、血管や細胞が豊富であり、まばらな線維の間には細胞外基質の中に様々な種類の細胞が浮かんでいます。
主に皮下組織や粘膜の組織層がこれに含まれます。

2.密性結合組織

線維が密であり、疎性結合組織に比べて細胞や基質が少ない特徴があります。また膠原線維の割合が多い組織となってます。
これには腱や靭帯などの深部の結合組織が含まれます。

3.脂肪組織

意外と脂肪組織も結合組織に含まれています。
浅筋膜をサンドイッチするように構成されてます。そのため、昔は浅筋膜も脂肪と捉えられていたようです。
ちなみに浅筋膜は主に脂肪組織と疎性結合組織によって構成されています。

4.細網組織

細網組織は細網線維により構成され、その名の通り網状のネットワークを形成し、
脾臓やリンパ節、骨髄で発達しています。

固有結合組織の分類を見ても明らかなように、
結合組織は臓器と臓器の隙間を埋めて、組織を支持しひとつにまとめあげる役割を持っています。

次回はこれら結合組織が解剖学的にどのような構造を持っているのかを説明していきたいとおもいます。

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