筋膜についてⅣ 〜結合組織線維〜
こんにちは。
前回は結合組織の細胞と細胞外の
話をしたと思います。
中でも細胞外マトリックスが占める割合が
高く結合組織線維、基質、たんぱく質に
大きく分けられるところまで説明しました。
今回はその内の結合組織線維の
説明をしていきたいと思います。
結合組織線維には主に
コラーゲン線維、エラスチン線維
といったものがあります。
コラーゲン繊維とは
**例えるならば革のベルトであり **
伸長性には乏しいが、張力には強いといった性質があります。
ある一定のところまでしか
伸びませんが、引っ張られたりしても
耐えることができます。
コラーゲン線維には様々なタイプがあり
それらのタイプとの組み合わせで腱や靱帯、筋膜など様々な種類の組織を作り出しています。
ちなみに、Ⅲ型コラーゲンは前回細網組織のところで説明しましたが、肝臓や脾臓、リンパ系で多く見られます。
胎生期や創傷治癒のさいに出現しⅠ型コラーゲンに変換されるといわれてます。
細かく分岐しており網目状のネットワークを形成し細胞などの足場を作っています。
続いてエラスチン線維です。
**例えるならばゴムです。 **
エラスチン線維は伸長性、弾性に富み大体1.5倍くらいまで伸びることができるそうです。
またエラスチンには形状記憶という
作用もあるため
エラスチン線維が45分以上同じ状態で
引き伸ばさられるとその状態を
維持しようと働くと言われてます。
つまりイメージすると
革のベルトにゴムを巻きつけた状態です。
エラスチンが結合組織に柔軟性を与え、丈夫なコラーゲンで組織が伸びすぎて損傷が起こらないように守る。
これらが機能することで
私たちは力を上手く伝達することができています。
では、次回は基質について説明していきたいと思います。
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