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「ChatGPT」に可能性を感じた8つの構文

非営利の人工知能(AI)研究組織OpenAIは、米国時間11月30日、対話型言語モデル「ChatGPT」を発表した。

「ChatGPT」は、ユーザーがテキストで話題を投げかけると精度の高い文章で応答してくれる。日本語にも対応。まるで人間が書いたような文章を生成すると、話題になっている。

従来のチャットボットのような「コミュニケーション」も可能だが、「高い表現力で文章を創造」しているのに、驚かされる

ChatGPTは、OpenAIのアカウントを作ってから、こちらのサイトで利用できる。現在はテスト期間中で、無料で利用できる。

このサービスの凄まじいところは、「理解力」そして「表現力」だと感じている。

「自然な文章」となると、このnoteのような「文章」だけを想像してしまいがちだが、ソースコードのようなものも作れる。むしろ「書式やルールが決まっているもの」の方が、強みを発揮するようだ。

画像生成AI以上に、ウェブに関わるビジネスやサービスを大きく変えうる驚異の技術だ。

なぜなら、「画像」は「今ないものを生み出す体験」が多かったが、「文章」は「過去書かれたような文章を、瞬時に高い精度で再現・再創造する体験」だからだ。

質問者のアイデアや質問技術によって、既存のデジタルコミュニケーションや仕事の多くがリプレイスされたり、スピードや質を高めていくだろう。

ChatGPTの特徴
・前の対話内容に続く質問への回答が可能。
・間違いを認めることもできる。
・正しくない前提に対する異議を唱えることもできる。
・不適切なリクエストには応じない。

ChatGPTはどのように学習を行なっているのか

その可能性を探るために、実験したことをいろいろ紹介していこうと思う。

(※私は非エンジニアなので、技術的な事は疎い部分があります。誤りやプロンプトの拙さは、「何か言ってらあ」位の多めに見ていただけますと幸いです)

「ChatGPT」に可能性を感じた8つの構文

  • 簡単な解説

  • Googleビジネスプロフィールのクチコミ返信文

  • GAS

  • robots.txt

  • 構造化データ

  • 正規表現

  • Googleタグマネージャーの設定方法

  • エクセル関数

生成された文章の事例の紹介

簡単な解説

まずはイメージしやすい使い方から。話題をかんたんに紹介したり、網羅的にまとめたりするのに強い。わからないキーワードや詳細を知りたい場合は、「続きを」お願いすれば、より詳細に書いてくれる。

もちろん、そのままではコンテンツとして弱い。 AI生成コンテンツに肉付けしたり、根拠となるリンクをつけたり、プロンプトを追加して補足したりするだけで、かなり良さげなものができそう。

Googleビジネスプロフィールのクチコミ返信文

ユーザーからのGoogleのクチコミに対して、Googleビジネスプロフィールのオーナーは返信ができる。

まだテンプレ感やくどい表現はあるが、コピペ定型返信文よりはるかにマシな文章。返信文に悩むビジネスオーナーは多いので、参考にしたい方は多そう。正直、AI返信より数段下手な返信文を書いている店舗も多い。

しかし、多くの店舗は、手間や文章作成の難易度から、放置やコピペ文になっていることがほとんどだ。否定的なものの例。肯定・否定のニュアンスを勝手に汲み取っているのもすごい。
冒頭部分はもう少し具体的に書きたいが、うまい言い回しで勉強になる。

GAS

「やりたいこと(複数のスプレッドシートを1つのスプレッドシートにまとめる)」を「GASで書いて」と依頼したもの。

自分のGASの知見が浅いせいで、このコードが実用的なものかは、わかりかねるが、専門知識を持った方なら、プロンプトの精度を上げることで、もっとマトモなものやチューニングは可能だ。

robots.txt

SEOで使う「robots.txt」の生成や解説も可能。テスターと組み合わせれば、かなり便利。

構造化データ

そのほか、SEOでよく使う構造化データも生成可能だ。構造化データは種類も多く、書式を覚えるが大変だが、このように一度ベースを作ってもらったと、修正することができれば、作業はかなり楽になる。
今回は、schema.orgの構造化データを作ってもらった。

もちろん、FAQ以外の構造化データもいける。恐ろしいことに、ローカルビジネスの構造化データは、店名だけでもいける。

※現状のChatGPTは、「2021年のデータまでしか持っていない」そうなので、情報の鮮度は注意が必要

正規表現

文字列の検索や置換を行うための正規表現。複雑な文字列パターンを簡潔に表現するための数式。これもまた作れる。この例では、かなり雑に作ったが、構造化データの例のように、利用用途を指定したり、もう少し細かくプロンプトを書くことで、精度を高めることが可能だろう。

Googleタグマネージャーの設定

やりたいことを書けば、その用途でのタグマネージャーの具体的な設定方法まで教えてくれる。こうした設定情報は、調べれば出てくることが多いが、細かい条件は違うので、個別の情報で返してくれると助かる。文章もわかりやすい。指示書としても有効そうだ。

エクセル関数

こういう簡単なエクセル関数を作ってもらうのは、地味に助かる。最も、広く実用性に富んだ使い道かもしれない。ググってもいいが、自分で調べるより早いし、条件を個別に設定できるのが強い。

間違っている関数の誤りを教えてもらうこともできる。

最後に注意点

いろいろおかしい部分もあったが、これはプロンプトを改良すれば、直せる。

繰り返しになるが、個人的には、「文章力」がChatGPTの一番の魅力だと思う。 わかりにくいものをわかりやすくしたり、複雑な状況を整理したり、丁寧な言い回しを考えたり、書式が決まっていて面倒な文章を代行してもらったりが魅力。

なChatGPT、特定の人物やデータが少ないトピックを考えさせるのだいぶ苦手なようだ。自分もよく知らない領域だと、「間違っている」ことも気がつけないので注意。

なお、専門的な話題は、プロンプトの内容にかなり左右される。また、複数の意味を持つテーマや海外にデータがないテーマ、2022年以降の話題は不向き。コンシェルジュ的なもの(例:「渋谷のおすすめの居酒屋は?」)も苦手。

また、スパムや誹謗中傷、差別のリスクを考えてみてか、「特定のサービスや人物」のコンテンツについて語らせるのは不向きのようだ。

また面白い使い方が見つかったら更新していこうと思います。

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