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菊之助の冒険、準備稿が完成しました。

 昨年のはじめから取材を重ねてきた『菊之助の冒険』ですが、ようやく準備稿が完成しました。菊之助さんによるまえがき、私のあとがきは、まだ書いていませんが、目次と本文は、ほぼ確定したことになります。

 プリントアウトに再度目を通して、疑問点に付箋を付けて、著者の菊之助さんに加筆、訂正などをしていただき、より完成度のたかい状態で、入稿したいと思っています。

 十代目三津五郎さんと同様の聞書きを作ったのは、二○○八年ですから、もう、十三年前のことになります。『坂東三津五郎 歌舞伎の楽しみ』『坂東三津五郎 踊りの楽しみ』の二冊で、現在は、岩波現代文庫に収録されています。こうした聞書きは、聞き手の力量に左右されますから、当時よりは、私の質問や応対がましになっていればいいなと願うばかりです。
 現在の目次では、『風の谷のナウシカ』から始まります。
次の「菊五郎家に生まれて」では、年少のころから成人するまでの半自叙伝を語っています。さらに、世話物、コロナ禍の歌舞伎、女方の大作、舞踊、時代物と続き、全七章となります。また、幕間として、鏡台まわりのことなど、楽屋こぼれ話を途中、箸休めにいれています。


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年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。