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紙芝居公演終了!

お久しぶりのnoteです。
10月28日に第1回長谷川あひる紙芝居単独公演『はじまりはじまり』を開催しました。
長くてInstagramに書ききれなかった振り返りをここに。

2023.10.28(Sat.)

改めまして、第一回長谷川あひる紙芝居単独公演「はじまりはじまり」ご来場下さり、誠にありがとうございました!

正直、お客様が入るのか、本当に自分一人で公演ができるのか、不安は沢山でした。でもふたを開けてみたらこころみ亭にはたくさんのお客様が。いや、神様が。こんなにご予約が嬉しいだなんて、自分で主催してみなければこの重みは分からなかっただろうな、と、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。貴重なお時間をあひるにいただき、ありがとうございました。

 

そして、一人で始めたこの公演ですが、全く一人ではありませんでした。また後で詳しく触れますが、イラストレーターさんはじめ多くの方にお力添えいただき私の作りたい公演を実現することができました。力を貸してくれた皆さま、本当にありがとうございました。そしてこれからもどうぞよろしくお願い致します。 

 

さて、この公演は紙芝居処こころみ亭、というちいさな小屋で開催させていただきました。以前から師匠とらさんの主催イベントや石黒ヨンペイさんとのコラボ公演でも使わせていただいておりました、おなじみの場所。その名の通りみんなの「こころみ」を応援してくれる、あたたかい小屋です。 

そんな場所で初公演。こころみいっぱいの公演にしたくていろんなことをこころみました。 

 

こころみその1 紙芝居の縦の可能性を探る



蜘蛛の糸

今回の公演では紙芝居舞台を縦に二つ並べてみました。これが一番大きなこころみ。実は、はじめはそんなつもりはなく、普通に1つの紙芝居でやろうと思っていました。なぜこんな形でやろうと思ったかというと、今回蜘蛛の糸を描いてくださった野坂英恵さんの絵がきっかけでした。蜘蛛の糸がお釈迦様の手から垂れて次の場面で地獄にいるカンダタの上に垂れてくる絵。送ってもらった時、四コマ漫画みたいに縦に並べてデータを作ってくれたのですが、その蜘蛛の糸がちょうどきれいに縦につながるように描いてくださっていて、ぜひこの並びでお客様に見せたい!と思ったのが最初でした。それならほかの紙芝居も縦につなげられるように…ああしようこうしようとどんどん膨らんでいきました。私一人だったら思いつかなかったであろう演出が作家さんの作品に影響を受けて変わっていくことがとても面白かったです。本来横に抜くものなので必然的に横の動きが多かった今までの紙芝居。今回は一味違った、ここでしか見られない紙芝居になったのではないかと思います。 

また、ブレーメンのおんがくたいでは紙芝居舞台を縦長になるように90度回転させてみたり。作家さんにお願いするときに縦に並んだ動物たちを横長の紙に収めてもらうのがどうにも窮屈そうで、ならいっそ縦にしちゃおうと縦使いに挑戦しました。これも動物たちの迫力が伝わる構図になって気に入っています。

 

こころみその2 

 公演全体でひとつのストーリーにする 


カンダタ×ブレーメン

今まで私が見てきた、やってきた紙芝居の発表の場ではいくつかの紙芝居を一つ一つ完結させて次のお話に、というオムニバス形式のような形で行っていました。しかしせっかく最初から最後までお客さんが見てくれる機会があるなら、全部を通して一つの物語になるようにしたいと思いました。これは自主公演をやるなら絶対にこころみたい事の一つでした。今回は蜘蛛の糸という比較的重めのお話をどうしても取り入れたくなったので、すっきりハッピーエンドとはなりきらないこのお話をどうにか希望のあるラストにできないだろうかと考えた結果この様な形になりました。一つ一つの作品の絵描きの皆さんに協力してもらい、この公演のためだけに本編にプラスしてカンダタの絵を描いてもらいました。なんという贅沢。これも出版の紙芝居では絶対にできない新しいこころみになったなと思います。お付き合いくださった作家の皆さんありがとう。みんなで作った公演だとつくづく思います。

こころみその3  オープニングアクト


小劇場の公演なんかでもよく見る、音楽に合わせたpopなオープニング、あれ、大好きなんです。1回作ってみたかったんです。自分で。やれました。念願の。オープニング。いかがでしたでしょうか。今回は私の好きなアーティストMrs. GREEN APPLEの『はじまり』という曲を使わせて頂きました。オープニングは直前まで練習してました。
次回もやる機会があったらまた考えるのが楽しみです。次はカーテンコールも作りたい。

こころみその4 コラボする



ずっと紙芝居を描いてもらいたい!と思っていた演劇部の先輩であり職場の先輩、イラストレーターのみなみあすかさんとの初コラボ!こころみました!あひるとして関わるのは初めてだったのでこのお話をお願いする時、ちょっと緊張しました。快く引き受けて下さり感謝です。虫が大好きなみなみさん。とても可愛らしく虫愛に溢れたイラストをずっとSNSなどで見ていて、いつかコラボしたいな、と思っていたので、この第1回公演というタイミングで、えいやっ!とお願いしました。私の中ではこの公演一番の目玉です。これまでは元々原作のあるお話に絵をつけていただく形でしたが、せっかくならと虫いっぱいのお話をオリジナルで書き下ろしました。結果、すごく可愛い紙芝居が出来上がって、嬉しいです。虫は自分ではまず描かないので、みなみさんがいたからできた紙芝居だなと思います。当日は公演にも駆けつけてくださりありがとうございました!!

こころみその5  切絵仕掛け紙芝居 


一つだけ自分で作った紙芝居があります。「幸福なシーラカンス」という作品です。今回は切り絵にしました。初めての切絵もこころみです。そしていろんな仕掛けを施しました。誰かに頼むのでは絶対に作れない、手を動かしているうちに生まれる、クリエイティブが詰まった作品になりました。画材屋さんに行っていろんな紙を選ぶところから楽しかったです。見やすさが劣るかなという場面が多々あるのが難しいですが、最後までお客さんが飽きないように、やってる私も飽きないようなそんな今まで見たことないような紙芝居を作りたくて生まれました。 

もうお気づきかもしれませんが、今回の公演、私はほとんど絵を描いていません。絵はプロにお任せすることにしました。苦手なので。これは公演のこころみというより、この少し前から、そしてこれからもしばらくはお願いしようと思っています。苦手なので。。。そしてこの世には絵を喜んで描いてくれる神のような人がこんなにたくさんいるんだと気づいてしまったので。苦手なことは力を貸してもらおうと思います。

こころみその6 グッズ販売



私にとってはじめてのこころみ、グッズ販売、やりました!ポストカードとステッカー各2種。公演やるならグッズも!と意気込んで作ったのですが、これ、果たして売れるんだろうか。。と自信がなくて少なめに作りました。が!なんとレッド君ポストカード完売😭手に入れてくれた方ありがとうございます。みんな喜んで持って帰って下さりなんだか自信になりました。
本当にギリギリの納品になってしまい、バタバタでしたがそれも含めて公演て感じがして楽しかったです。
チケットやチラシデザインもこだわって作りました。お客様の手に渡ると倍嬉しいですね。次からはこれも誰かにお願いしたいなあと密かに思っているので、あひるデザインは初回限定盤になるかもしれません。

と、他にもちいなさなこころみは色々しましたが、大きなのはこんな感じでしょうか。やりたくてもやれなかったこころみももちろんあります。それはまた次回以降に。

宣伝部門の話を少し。
第1回公演、ということで色んな人に来て欲しくて、本当にたくさんの方に声をかけさせていただきました。初めて宣伝メールを送りました。各SNSではカウントダウン(ほぼ)毎日投稿もしました。毎日しつこくてすみません💦おつき合いありがとうございました。ひとつひとつのいいねが、コメントが毎日の励みになっていました。
お陰様で2公演で合計40名のお客様にご来場いただきました!これは私の中では大きな自信になり、これから活動をしていく力になりました。嬉しいご感想やお手紙、お差し入れもお花もたくさんいただきました。幸せ者です。
改めてありがとうございました。

さて絵描きさんには少し触れさせていただきましたが、ここからは絵描きさん以外の勝手にスペシャルサンクスのコーナーです。

まずはこころみ亭小屋主の水島ご夫妻。素敵な小屋を貸していただき、また宣伝にもご協力いただきありがとうございました!とても良心的で圧倒的味方感に助けられます。
是非1度こころみ亭使ってみてください。暖かい場所です。

そして受付をお手伝い頂いたアートべにかさん!!大変大変助かりました。ビデオ撮影だのポップ作りだのグッズ販売だの色々とお任せしてしまいましたが、快くやって頂き助かりました。何よりあひるの心のオアシス。。そばに居てくれてありがとうの気持ちです。出会えてよかった。これからもよろしくお願いします。

単独公演と言えど、たくさんの人の力で実現した『はじまりはじまり』。紙芝居を始めた当初は、ヘブンアーティストになる!が私の目標でした。それが叶った今年度。次はどこに向かおうか、と迷っているうちに、まだやってなかった単独公演に行き着きました。色んなことがあって、もちろん辞めちゃいたい時も、もうやりたくない時もいっぱいあったけど、なんだかんだ続けてこれました。辛い時も楽しい時も紙芝居はずっと私の人生にいてくれました。私の居場所でいてくれました。今は辞めたくないな、と思ってます。これからも、気張らずに、なんだかんだ、続けていきたいです。
目標は達成しましたが、きっとここからが『はじまり』です。

これからも、目の前にいる皆さんに楽しんで貰える紙芝居を模索していきます。
今後とも長谷川あひるをどうぞよろしくお願いいたします!

#紙芝居 #こころみ亭#金町#ヘブンアーティスト


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