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スイッチと花摘み 4月27日

定休日明け。
休みの間の頭からお店モードへスイッチの切り替え。
などと、そんな風に青から赤へというように、バチンバチンと
私のスイッチはきっちりとは切り替わっていない。できない。
頭の中はグラデーションというのか、バリエーションというのか、
言ってみたら虹のように赤系にいってみようとか、青系にいってみようとか
そんな具合に、境があるようでない中を泳いでいる感じ。

休みの日でもお店やそれ以外の仕事のことを考えていたりするし、
お店で仕事をしながら違うことが頭にぷかぷかと浮かんでいたりもする。
もっと切り替えが上手にできると効率もいいのだろうな。
それが私は下手だ。

家からお店までの道を歩いているときとか、開店前に花器の水を
取り替えているときとか。そうやって無意識のうちに
ギアをゆるやかにチェンジしているような気がする。大事な時間。

今日はお店へ歩いて向かう途中、道路脇に白いスミレが列を作って花を咲かせているのを見つけた。毎年律儀に姿を見せる白いスミレ。
そんなとりとめもないことも、頭の片隅にストックしておいて、
ゆるやかな切り替えの役に立てているのかもしれないし、私にとっては案外大切なことのような気がしている。


4月27日(土)晴れ 夜になって雨 最高気温18℃最低気温7℃
ゆるやかな土曜日。開店時間を過ぎていたが、店内にタンポポも
飾ろうと、お店の裏の空地へ。
戻るとお客様がいらしていたので「呑気にお花を摘みに行ってました」
と正直にお伝えした。「あら、いいわねぇ」とご年配のご婦人お二人が
笑顔で返して下さって和やかな空気に。
が、今、そのことを書いて気づいたが、登山中に「お花摘みに!」と言うときは「トイレに行ってきます」という意味だったことを思い出して恥ずかしくなった。嘘でもなんでもなく、本当にお花を摘みに行ったのだが。