それでも幸せだって



いしがきの打ち上げ。




ライブハウスで飲んでてさ。
結構ベロベロ。
トイレ行こうと思って立ち上がったら目の前で小銭を大量に落とした人がいて。




大丈夫すか?って小銭を拾いながら伝えて、全部拾って渡したら、目の前にチバユウスケがいた。



「ありがとうなー」ってニッコニコの笑顔。



















これはヤバい。
地球がヤバい。
いや、俺がヤバい。
いやいや、ヤバい。









何も言えずに唯一の繋がりになりそうな小銭達をポッケに入れていた。

あー何も言えないのか俺は、と思っていた。




その時。















チバさんの足の袖から大量の小銭が落ちてきました。












「あれー!ポケットに穴空いてんじゃーん!」












かわいい!!!!!!!
この人、かわいい!!!!!!









「なにやってんすかー!?w」って目を見て言えて、そのまま笑い合えた。








「チバさん、ファンです。大好きです。」
「ありがと、いっぱい飲めよ。」






短い時間と会話。
俺にとっては宝物になった瞬間だった。







自己紹介できなかったなー。
でもまた必ず会って、このこと話すんだー。
って思いながら帰った。








チバさん。
盛岡でバンドやってるSWANKY DOGSのカイトって言います。
ポケットの穴、直しましたか?
あっちで小銭落とさないように気をつけて下さいね。









チバさんの好きだったハイネケン。
飲むよ。





チバさん。
ゆっくり休んでくださいね。
あなたの人生と音楽はもう十分すぎるぐらい、みんなの心に刻まれたから。








さー飲むぞー!


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