相席を眺める。
ひとりでやってるお店なので、
キッチンからはどの席も見えるようになっている。
その中で大きく目に入ってくるのは4名がけのいちばん大きなテーブル席で(カウンターは別ね)キッチンど真ん前。
ご家族、3名のお友だち、2人で広々…
でも、たまに1人。
が、2組。
相席になる。
別にわたしがお願いした訳じゃない。
お客さんが座りたい席にすわっただけ。
(7年お店やってるけど、席を案内したことは片手に収まるくらいしかないと思う。お客さんたちで上手いことやってねスタイル。いやほんとに感謝しかない。烏滸がましい言い方だけど、ほんとにうちのお客さんたちはすてき)
広いテーブルに、各々の時間をゆったりと過ごす1人と1人。
同じ場所にいるけど、
なんだか違う時間が流れているように見えて、それぞれがその時間を楽しんでいるように見えて、わたしはだいすきだ。
どちらかが先に席を立つ、
ほほ笑んでふたりが会釈してその時間が終わる。
知らない人同士の2人の時間が終わる。
わたしはキッチンでひとりにやにやする。
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