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仕事が本当にデキる人は、タスク管理をしていない(気がする)その理由は「身勝手の極意」!?

タスク管理とか、効率化ツールを入れて生産性を向上させる事が好きで、とてもテンションが上がる。

むしろ、効率化したかどうか、というよりも、効率化しそう、という予感に包まれながら新しいツールや考え方を取り入れている時が一番幸せ。

そんな生産性向上が趣味の私が衝撃を受け、今のタスク管理の礎(いしずえ)としている本がこちら

「衝動の脳」と「理性の脳」の概念は本質的かつ実践的

この部分を知っているだけでも、人生も仕事もだいぶ生きやすくなる、と思う概念なので、今日はここだけでも理解してもらえたら。本書のコアはここにある。

それが、こちら。

人間には〝理性の脳〟と〝衝動の脳〟という2つの脳があります。

勝手にツイートを引用してしまい恐縮ながら、今週みたこのツイートも、まさに「衝動の脳」の働きだな、と。

これを見て、ああ自分もポンコツ野郎だ、めっちゃわかる、、と思った人も多いのではないだろうか。(都市の中の過疎化について調べてツイートする人は少ないかもしれないが)

自分も、提案資料を作っている途中に、ふとニュースの通知に反応して、興味を持ったことに関連して、昨日来たメールに返信してないことを思い出して、その対応をしているうちに、気づいたら30分たってて、提案書を作っていたことすら忘れている、みたいなこと、結構ある。

これこそが、「衝動の脳」の働き。

この衝動の脳に振り回されず、「理性の脳」を優位に動かすようなタスク管理の方法が必要だ、というのが本書の根っこにある考え方。

 ・衝動の脳:「刺激」→「反応」 (衝動の連鎖)
 ・理性の脳:「思考」→「決断」→「行動」 (理性の連鎖)  

目標達成に向けた行動計画を作成し、それを理想的な形で実行するという〝理性の脳〟主導の〝理性の連鎖〟が自然にできるなら理想的です。 しかし、実際のところは〝衝動の脳〟をコントロールできる人はなかなかいません。そこで〝理性の脳〟を優位に動かすためのコントロール・システムが必要になってくるのです。

ちなみに、この「衝動の脳」と「理性の脳」という概念は、「ファスト&スロー」という本で書かれいる「システム1」と「システム2」に非常に近い、というか同じものだと思う。

この本は必読。わかっていても、制御できない人間の特性みたいなもの。まだ読んでいない人は読んでおくと生きやすくなると思う。

さらにちなみに、ベイジの枌谷さんが「ファスト&スロー」の概念をわかりやすくまとめたスライドが共有されていたので、こちらもシェア。本を読めない人は、コチラだけでも目を通しておくと捗ります。

https://speakerdeck.com/sogitani1107/huasuto-suro-shang-mian-qiang-hui

「衝動の脳」と「理性の脳」の概念を持っているだけでも生きやすくなる

話が若干それるけど、この「衝動の脳」と「理性の脳」、もしくは「システム1」と「システム2」という概念を持っているだけで、だいぶ生きやすくなった気がする。

たとえば、通勤時に改札で並んでいる時に割り込みされて、イラッとしてしまった時、「ああ、これは衝動の脳の働きだわ」と、認知できると、遅れてくる理性の脳の働きを待って、理性の脳で考えて落ち着くこともできるようになる。(それでも衝動的に、イライラしてしまうことも多いけど)

逆に相手が怒っている時も、衝動の脳に支配されているだけ、と捉えることで、共感することができたり。そのあたりの話は以下のnoteに書いたりしました。

「すぐやる」じゃなくて「明日やる」が基本

タスク管理に話を戻すと、タスク管理マニアの私がこれまで読んできた、それこそ何十冊ものタスク管理本の行動原則は「すぐやる」を基本に置くものばかりだった。

例えば、「5分以内にできるものは、すぐにやる。それ以上かかるものは、ToDoリストに書き込み、いつやるかスケジュール帳に書き込む」みたいなやり方。

本書では、すぐやるを基本にする仕事のやり方は衝動の脳優位な仕事の勧め方だと否定している。

人気のあるタイム・マネジメント手法の1つに「すぐやる」というメソッドがあります。これは数分程度の短時間で終わる仕事なら、TO DOリストに書くまでもなく、その場ですぐに片づけてしまうという方法です。 しかし、この方法には大きな問題があります。それは、「本当の仕事」を忘れて「忙しいだけの仕事」に飛びつく元凶 になってしまうということです。

基本は「明日やる」

まず、なんでも「明日やる」に振り分けた上で、今日やらないと絶対ダメ、という仕事だけ「すぐにやる」もしくは「今日中にやる」。

「マニャーナの法則」の根底にあるのは「明日まで待てないほど、緊急な仕事はない」という考え方です。ポジティブに表現すれば「1日に発生する仕事を集めて、必ず次の日にやる」と言い換えられます。つまり、 常に仕事に1日分の「バッファー・ゾーン」を設ける考え方 なのです。
イメージをつかんでいただくために簡単に説明すると、以下の3ステップです。  
ステップ1 今日、新たに発生した仕事を集めておく
ステップ2 仕事を類別する
ステップ3 類別した方針に従って、翌日まとめて処理する  
こうして、メールや電話のメッセージ、書類を翌日、集中して処理します。同時に、すぐに処理できない手間のかかるタスクは細分化して管理します。

この他にも、本書では「衝動の脳」をコントロールして「理性の脳」を優位に働かせるためのシステムが書いてある。

結論からお伝えすると、仕事のシステムとは次の「7つの原則」を備えていなければなりません。  
原則1 「明確なビジョン」が存在する
原則2 「一事に集中」する
原則3 「少しずつ頻繁に」行う
原則4 「リミット」を設ける
原則5 「クローズ・リスト」を使う
原則6 突発の仕事を減らす
原則7 コミットメントと興味を区別する   
この原則で、仕事に対する充実度と成果、満足感は劇的に変わります。

具体的な内容に興味を持たれた方は本書を読んでもらえたら。

すべては「本当の仕事」に集中するために

衝動の脳をコントロールしてタスク管理をする目的は、「忙しいだけの仕事」に振り回されず、「本当の仕事」に集中するためにある、と本書は説きます。

「本当の仕事」とは、目標に近づくためのものです。そのためには、あなたの能力すべてを使わなければなりません。つらい困難にぶつかることもあるし、限界にチャレンジする必要もあります。ときには「もう嫌だ」と思うこともあるでしょう。 「本当の仕事」には、綿密な計画と入念な思考の時間が必要です。(中略)「忙しいだけの仕事」は「本当の仕事」をしない口実に過ぎません。

でも、本当に「仕事がデキる」人たちは、タスク管理とかしてない感じがするのは何なのか?

ここまで、思いっきりタスク管理の話をしてきて、自分自身もタスク管理マニアである、なんなら有料ツールにもガンガン課金してたりするわけなんだけど、そういうのって、ちょっと意識高すぎて恥ずかしい感じがするのはなんなんだろうか。

もっと言うと、自分が尊敬するような仕事がデキる人、仕事を通じて大きなインパクトを世の中に与えている人は、タスク管理なんて気にしてなさそう。

これは何なんだろうか。

その答えは「身勝手の極意」にあり

ビジネスマンでドラゴンボール超を観ていた人はほとんどいないんじゃないかと思うけど、悟空の最終形態はスーパーサイヤ人ではなく、「身勝手の極意」で、これはどういうものかと言うと、

「ドラゴンボール超」宇宙サバイバル編に登場する新たなる技能・領域。
戦闘中、状況に応じて自動的に肉体が的確な行動をとる能力。
第7宇宙の天使ウイス曰く「意識と肉体を切り離し無意識に任せる」力。

タスク管理の目的は、衝動の脳にコントロールされずに、理性の脳を優位に働かせることで、忙しいだけの仕事から脱却し、本当の仕事に集中する、ということにある。

しかし、意志や思いの強さが突き抜けると、衝動の脳に支配されていても、本当の仕事に集中できるようになる。だから、本当に仕事がデキる人はタスク管理なんて不要で、衝動の脳で本当の仕事ができる、まさに「身勝手の極意」状態になるのでは!?

なんて。

なんだか、中二病みたいな結論で申し訳ない。

凡人は、これがやりたい、こうなりたい、という強い意志が見つけるまで、タスク管理で自分を律していくしかない。

自分に立ち返ると、結局のところ、思いや意志が弱いのではないかと。

これがやりたい、こうなりたい、という意志が本能レベルで自覚できていないから、衝動の脳が忙しいだけの仕事に向かってしまい、身勝手の極意が発動しない。

戯言はさておき、凡人なので、当面はしっかりとタスク管理をして、衝動の脳をコントロールしながら、成果をしっかり出して行きたい。

なんだか、結局いつも、志とか、本当にやりたいコト、みたいな話に落ちて、このあたりがしっかりしてないんじゃないか、という現実に向き合わされている気がします。モラトリアム。

毎週、note書いてます

今年からはじめて、3ヶ月続いている。ビジネス本を一冊ピックアップして、それをアテに好きなことを書くというスタイルが確立しつつある。少しずつ自分の成長を感じられるので、楽しく続いております。

※今回は、3月24日(日)~3月30日(土)分


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