椎名 夏未(しいな なつみ)さん@百笑の湯(ひゃくわらいのゆ)【リバース東京】2019年2月27日

静岡ツアーの〆は、伊豆の名湯、伊豆温泉村内にある百笑の湯にて、椎名 夏未(しいな なつみ)さんの施術を受けてきました。タイ古式60分コース。


夏未ちゃんとは2年前、社内の接客コンテストであるR-1グランプリの予選会で知り合えました。目の前に現れた時からそれはもう向上心に溢れた人だったので、今回どうしても受けたかったのです。再会してみたら、当時の情熱は変わらぬどころか、向上心自体が向上してた! 

接客は受け答えの丁寧さにまず惹かれます。早すぎない、高すぎない声の安定感、その落ち着きぶりはタイ古式のゆったりとした手技に実にふさわしい。「モード」を作れる声なんだよなあ。楽しみを「受けてる感」、ほどよい「非日常感」。地声、素なんだろうから、武器にするも何もないんだろうけど、ぜひ自信につなげて活かしてほしいです。


施術についても性格が出ている感じで、ややソフトめのストレッチと圧迫が心地よさを引き出します。ただ、欲を言えば血止めや引き圧しなどの、ハッキリとした「タイ古式」手技をもう少し強調して織り交ぜてもいけば、よりさっきの二つの「感」は強まると思いました。

また、ストレッチも、一回セラピスト同士の練習で、あえて「痛い痛い」って言われる限界値までやってみて、ここまでやったらやりすぎなんだな、ってとこまで測るのと、その時の相手の反応(言葉だけじゃなく、体のちょっとした抵抗感とか)まで経験値としてストックしておいて、それを指標の一つに加えてみてほしい。そのMAXの限界値から、どれだけ緩めればいいのか、という、引き算をして、「ベストなテンション」を導き出せたら言うことないんじゃないか。圧迫についても同じで、不快な意味で痛いって言われるのが、どの辺の強さなのか、もちろん人によって違うけれど、それでももう一度改めて探ってほしいかな。この点を強調するのは、「痛い」っていうリアクションを恐れるあまり、相手の間合いに「踏み込み足りなすぎる」気がしたから。距離を近づけるって、近づいた方もそれなりにリスクを負う。だから、離れている方が楽。でも、そこをあえて近づく。そこに価値が生まれる。う~ん、伝わるでしょうか? 単なるおじさんの説教になってしまってたら、ごめんなさい。生返事で流してもらってOKです(笑)。

ま、偉そうに色々書きましたが、オリジナリティの萌芽、つまり、夏未ちゃん独自のスタイルの芽生えのようなものは少し感じたんです。最後のパロスペシャルの、指先でグニグニ刺激する時の(しつこいけど)安定感。このバランス感覚は素晴らしい! 根底にある芯の強さ。自分では無自覚だろうけれど、おそらく夏未ちゃんの中に深く根付いているものだと思います。意外とこの仕事はメンタルの強さがものを言いますからね(実はどんな仕事でも、ですが)。そういう、心と体に共通の「美しい安定感」を、これからもどんどん磨いていってね!


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