花小金井の鍼灸院 はり導楽にて安井 力弥（やすい りきや）さんの施術を受けてきました。ボディケア60分コースです。

安井さんはこの道一筋20年、カイロプラクティックの専門学校を出た後、リラクゼーション業界に。そこからリバース東京に配属となり、おふろの王様 花小金井店に勤務しながら、鍼灸師の資格を取得、今年2018年の夏に開業とのこと。趣味はバイクのツーリング。北海道行ったり九州行ったりしています。身一つで遠くまで行くって、いいですよね。行こうと思えば行けるってとこが。そういう選択肢があるだけで、なんか心に余裕が生まれる気がします。

さて施術ですが、前フリの流れで言うと、本当に「選択肢」が多いと思わせる施術でした！　ある一つの手技だけを取り上げてみても、その幅の広さにまず驚かされます。だから名付けて、マルティプルチョイス施術。いや、長いから「マルチョイメソッド」にしよう（笑）。本当にいろんなやり方ができるけど、あなたのこの部位に関しては、その中で一番適切なこの技術を選んでやってますよ、その理由も説明しようと思えばできますが、長くなるので割愛します、という雰囲気がすごい出てる施術（笑）。いや、本人は「上手く言語化できないから」と謙遜してましたが。

安井さん、そもそもは鍼灸師で、やっぱり鍼が一番だというアイデンティティは揺るがないみたいですが、かと言って他のメソッドを軽んじているかというとそんなことはなく、カイロもボディケアも整体も相当の、それこそ20年分の研鑽を積んでいます。印象に残ったのは、仙腸関節の矯正や、大胸筋から腹直筋のリリース（停止のトリガーを圧されて、裏側の菱形筋にまで響いた！）、顔（咬筋）や頭（側頭筋）のほぐし。仰向けの首周りの圧し方もカイロ系で、微妙に揺らしているような、まるで浮力の強い海面に浮いているような不思議な感覚でした。もちろん気持ちいいんです。この上なく。

どんな手技でも、アプローチやポイントの核心がある。お客様の身体の状態、または自分の今現在の体調、あるいはその働いている職場環境の条件、それらがどんなに変化しても、崩れない法則がある。決して揺るがない原理原則がある。それにしたがって、相手を楽に導いてゆく――それがはり導楽のコンセプトなのでしょう。

「痛みに触れると自分の指先がヒリヒリします。しびれはザラザラですね。指と爪の間で感じるんです」

いや、誤解してほしくないんですが、安井さん、全然スピリチュアルとかそっち系の人じゃないですよ？　どちらかというと、ゴリゴリの理論派です。でも、そういうのを感じ取れるようになっちゃったんだと思います。あるいは、言葉で説明するとなると、そうとしか言えないというか。首と腕と胸の痛みが、スッと抜けていきました。次回はぜひ鍼を受けたいと思います。個人的には、特に頭痛でお悩みの方に、激しくオススメのお店です。西武新宿線花小金井駅から歩いてすぐ！