中村 泰三(なかむら たいぞう)さん@ボディデザイン整体 泰庵(京都府) 2018年2月7日

セラピストの皆さんなら誰しも、仕事をする日々の中で「このままリラクゼーションを続けていっていいのかな?」と一度は考えたことがあるかと思います。その疑問点にも様々な理由があるでしょうが、たとえば、代表的なもので言えば「もみほぐしてもすぐまた元に戻っちゃう」というものがありますよね? ほぐす→硬くなる→ほぐす→硬くなる……の繰り返しに、お客さん自身が満足しているのならそれはそれで構わないのだけれど、それでも時々徒労感を抱いてしまうというのは自然なことだと思うんです。月に一度のヘアカットと同じでいいのかな? かと言って、じゃあ本格的な治療の世界に移りたいかというと、またそれはそれで様々な制限やデメリットがあるという話を経験者から僕なんかは聞きますし(一例をあげるなら一人の患者さんに対する施術時間が10分程度と非常に短い、など)、やはり自分のやりたいことから遠ざかってしまう気がする……。


そんなジレンマに、答えの一つを出してくれる人が、今回紹介する中村泰三さんです。ずっと前から、ぜひとも皆さんに紹介したかった!


泰三さんとは今から9年前、僕がまだ駆け出しの新人セラピストだった頃、ヘルプ先の横浜で知り合って以来、僕は勝手に「師匠」と呼んで様々な教えを乞い、成長させていただいたのですが、今回、初めて「整体師」としての施術を受けてみて、あまりの技術と効果の高さに、もはや勝手に弟子を自称すること自体失礼にあたるなと思い至りました。なので決めました。「私、長谷川昌史は、泰三さんの弟子を卒業します!」(総選挙風に。どうでもいいとこも含めて)。


泰三さんの詳しい経歴はHPのプロフィールページを見てもらうことにして、まずお伝えしたいのは、その持続効果がいわゆる普通のリラクゼーションとは大きく違うという点です。とにかく効き目が長い! 今日で施術を受けてから一週間が経ちますが、いつも「呪われている」ほど重ダルい左肩甲骨が、まだ軽いんです! そして回旋させてもゴリゴリしない。もちろんその前後でも施術を受けているので他のセラピストさんの影響もあるとは思いますが、ここまで持続しているのは、泰三さん独自の施術の影響が強いだろうと個人的には感じています。この長さは、今までにないことなので。


施術スタイルというか、僕が解説するのもおこがましいのですが、印象だけを語るなら、優しく、素早く、同じ個所を何度も繰り返していきます。でもそれも毎回微妙に違うのかもしれません。何かの明確な基準があって、それをクリアしたら初めて次の部位に移動する、という流れのようです。泰三さんが口癖のように言ってたのは「強さじゃない。とにかく血行をよくすればいい」。そうすれば体の辛さ自体はなくなると。問題なのはそこからで、いかにその効果を継続させるか。その謎を解くべく、リラクゼーション、つまりリバース東京に所属してからも、整体の専門学校で学んだ知識をベースに、独自の施術を研究し続けたそうです。「この頃の数年間が一番苦しくて楽しかったですね。お客様の笑顔を見るのに必死でした」とプロフィール欄には書いてあります。単なる踏み台としてじゃなく、きちんとリラクゼーションの世界でも結果を出そうとしたところがまた尊敬に値します。


ただ指先だけの感覚を頼りに、筋肉をほぐす、関節を緩める、そして内臓にまでアプローチする。ここまでくると僕なんかには何をどうやっているのか皆目見当もつきません。内臓へのアプローチ。「ただ腰を圧すのと、腎臓が堅いからほぐそうと思ってやるのとでは、結果が大きく違うよ」。そうなのか。確かにそうだろうな。でも今はただ、受けている間はひたすら気持ちいいってことしか考えられない。非常にソフトな圧。全然怖くない。でも、なんかすごいことをやってくれてる。仰向けになる。肩関節を押さえながら、肘関節をじわじわ整えてネジを締め直してくれる――。


追い打ちの足底療法も、体に優しいライスブランオイルを使って、しっかり末端まで血を巡らせてくれます(寒い2月の時期にはホントありがたかった!)。


終了後、こんなソフトなやり方でもここまで血が巡るんだ、という、勝手に作っていた限界への、心地よい打破が訪れました。そして、最後に泰三さんが言います。「施術直後が回復のピークになるようにはやってないからね。1週間後とかまた体の調子、聞かせて」と。実際、それが現実ものとなっています。驚くべきことですよ。


その後も、内臓のケアについてや、食生活・体に触れる製品の重要性、また人体科学会についてなど、様々な話をしてもらえましたし、自分の施術を見てもらうこともできました(非常に、非常にためになった!)が、これ以上は割愛します。


繰り返しますが、今回泰三さんを紹介するにあたり最優先でお伝えしたいのは、その効果の「持続時間」です。もちろん施術の内容も、圧倒的な知識と経験に基づいた凄みが伝わるんですけどね。ただ、今回久しぶりにお会いして、自分の施術を一過性のものにはしたくない、という強い気持ちを一番に感じました。そのためには食生活から何から、家族全員で変えていくこともしておられます。ただアドバイスを伝えるだけじゃなくて、まず自分から実践してみる。そうやって答えを探し続ける姿勢にも、改めて尊敬の念を強くしました。


泰三さん、何から何まで本当にお世話になりました。また会いましょう!
そして関西圏の人たちに、ぜひ一度受けに行ってほしいです! 料金もリーズナブルだし。

泰庵HP
http://taian802932.amsstudio.jp/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?