【ベトナム旅行記】トランジットの恐怖

台北の空港に降りる。
ホーチミンに行くために、飛行機を乗り換えるのだ。

トランジットが怖すぎて日本→台北の飛行機の中でどきどきしていたのはここだけの話。

飛行機を降りると、すぐに、

「ホーチミン・ホーチミン」

と壊れたラジオのように繰り返す、優しそうな現地の空港スタッフさんがいた。

はい!はい!ホーチミンホーチミン!

不安が一気に解放され、
日本語を連発してしまう自分。

食い気味に反応し、近づくと、
ここで待っててと流暢な英語で彼女は案内してくれた。

お察しの通り、
スタッフさんは女性で、
天真爛漫そのもの。彼女は常に笑顔だった。

笑顔の絶えなさで言うと、

手荷物検査のために一度降りたのに
なぜか手荷物検査所が閉まっているという珍事が起きた。

そんなときも彼女は

やばい!開いてない!なんで!!

と笑っていたほど。
不安で仕方なかったのに、彼女のおかげで謎のポジティブ状態になれた。

一通りの手続きを終え、彼女と別れたあとの、空港ロビーで自撮りするほどには心が回復していた。

ありがとうお姉さん。。

ロビーで思い出していると、
感謝の気持ちを伝えきれずに別れてしまったことが悔しくてやるせない気持ちでいっぱいになった。

ああ、もうセンキューの一言も言えないのか。。

ポジティブが一転、
センチな気持ちで飛行機に乗り込む。

台北からの搭乗客は元気いっぱいで、
全員家族なのでは?と思ってしまうほどにコミュニケーションをとっている。

コミュニケーションは大事なのだが、
通路に立ってワイワイするのはちょっと困る。

10E、つまり前から10番目の比較的辿り着きやすい席なはずなのに、なかなか辿り着かない。

センチメンタルと少しばかりのストレスでぐちゃぐちゃ。ああ、早く座って落ち込ませてくれ。。

そんな自分の肩を誰かが叩く。

彼女だ。
エクスキューズミー、
と自分を抜かし、ズンズンと列をかき分け機内の奥へ進んでいった。忘れ物を届けにきたらしい。

ここしかない。

彼女が対応を終え戻ってくるタイミングで、話すしかない。でも、席に座ってて話しかけたら不自然だ…。このペースだと、ちょうど席に辿り着いてしまう……。

……台北の皆さん!もっと通路でコミュニケーションしてください!!もっと通路混み合わせてください!!

人間とは都合のいい生き物だなとつくづく思う。

彼女に言う言葉は、
センキューフォーインフォメーション
に決めた。来るまでブツブツ練習を決め込む。

これだけじゃ足りない。

無意識のうちに、ベトナムの友人に買った白い恋人の包装紙を破っていた。

彼女がこっちに来る。
センキューフォーインフォメーション
イッツジャパニーズクッキー
束の白い恋人を渡す。

また会えて本当に良かった。

接客と感謝、
どちらも自己満足の部類に入るが、
たまに見るこういう美しさが好きだ。

スペシャルサンクス
・台北からご搭乗の大家族の皆さん
・台北空港のお姉さん
・ホテル飛行機等見繕ってくれた友人
・チケット忘れてお姉さんに持って来させた方

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長谷川文二郎

1995年生まれ。坊主(髪型)
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