フォローしませんか?
シェア
佐渡島庸平(コルク代表)
2019年6月5日 10:13
コルクラボ 編集専科を立ち上げる。今まで職業を大きく転換することは、個人にも会社にもリスクを伴った。編集者という職に興味を持つ人は多い。しかし、どんな職業か詳しく理解することなく、憧れだけでキャリアを捨てることは簡単にできない。そのような時に、クリエイターや編集者が多いコミュニティに属し、プロジェクト単位で副業として、そしてなめらかに転職していく。社会全体が、不用なストレスをなくすために、
長谷川賢人
2016年6月26日 10:40
スマートフォンはとても便利。インターネットにつなげる、文章が書ける、写真が撮れる、音楽が聞ける……挙げればきりがないほど「できること」が多いものだ。でも、僕はどうにも「それしかできない道具」に惹かれるところがある。それが「仕事を支える道具」なら、なおさらだ。電気工事士だけが使う特殊なドライバーとか、ラジオパーソナリティにとってのマイクロフォンとか、美容師の髪切り鋏とか。潔い佇まいと、高性能であ
2016年6月19日 22:14
「なんのへんてつもないもの」を買うことが人生でどれくらいあるだろうか。でも、たぶん「なんのへんてつもない」は他人に向けての言葉であって、私にとって大事なものというのはあり得る。だから、そんなものは胸を張っていいと思うのだ。この化粧板のように。なんのへんてつもない、板である。白くて、すべすべして、大人が持ち上げる時に少し踏ん張る程度には重い。こんなものが部屋にある男性は何かしらを疑って構
2016年6月12日 17:35
塗り薬を買った。「職業病」という言葉が、けっこう好きだ。その仕事をしているからこその痛みや悩みには、ちょっとだけ誇らしい響きもあると思う。誇らしい気持ちを隠して、弱っているんですよね、という表情を浮かべないといやらしくなるような気がするところも含めて、どうもいじらしく、愛らしい。僕はウェブメディアの編集やライターをしてご飯を食べているので、肩と腰、それから手首あたりにダメージが溜まる。同じ
2016年6月5日 14:33
塩を買った。赤いキャップにガラス瓶の食卓塩にはじまり、トリュフだ、ヒマラヤだ、カレーだと、味付けやら産地やらで個性ばらばら、そこはまるで人種のるつぼ。調味料でも一等面白いのが塩だと思う。麻布十番にある塩専門店では試食もできるので、あっちをぺろり、こっちをちろりとやってみると、粒の大きさ、滑らかさ、塩気の立ち方、甘みのあるなしというのがわかってくる。「しょっぱい」という味わいのくくりが、
2016年5月29日 13:09
革張りのセブンチェアを買った。最近、「かつての自分が好きだったもの」を思い出そうとする機会が多い。どうしても「好きに勝る情熱はない」のである。その情熱は書き物において、最後のひと押しになるというか、味付けになるというか。読んでいて、まったく違うジャンルだし、それまで興味がなかったくらいことなのに、「なんだかよくわからないけど迫力を感じるもの」は、どこか根底にある「好き」の気持ちがこぼれ
2016年5月22日 12:18
オリーブオイルで揚げたポテトチップスを買った。深夜のコンビニは、魔法だ。あらゆるものがきらきら光って見えるし、あらゆるものが欲しくなる。「あって助かった!」と感じることも多ければ、「こんなところで出会わなければ」と憎たらしい気持ちになることもある。たとえば、お酒をたっぷり飲んだ帰り道。脳からいろんな信号が出ていて、あれを食べろ、これを買えとひっきりなしに指示が来る。小腹も空いた、塩分も取り
2016年5月15日 12:37
野菜ジュースを買った。昼食がインスタントの油そばで、ほとんど炭水化物と脂質のみというカロリーのお化けみたいなものだったから、つい手にとったのだった。コンビニの棚には何種類もの野菜ジュースが並んでいて、どれも「β-カロテンが多い」とか「ビタミンCがレモン何個分」とか、いろんなことを謳っている。伊藤園の野菜ジュース「栄養強化型 野菜350g分使用 1日文の野菜」が目に留まった。なにしろ栄養
2016年5月9日 12:20
クロスバイクを買った。自転車、ではなく、クロスバイクとあえて呼びたい。試乗して驚いた。自転車よりぜんぜん速いのだ。僕が知りうる感覚からすれば、徒歩<自転車<クロスバイク<原付の位置づけ。会社まで徒歩18分くらいのところに住んでいて、満員電車に体力を削られないのはいいのだけれど、もっと気楽に行き来できないかと思った時、友人から勧められたのがクロスバイクだった。使い始めて通勤時間は6分になった
2016年5月8日 13:17
先日、財布をプレゼントしてもらい、長年使っていたものから替えた。買いたいと何度も思っていたのだけれど、しっくりくるものに出会えなかったのだ。「今日じゃなくてもいいか」なんて、ひっそり口にするのも、3回目から数えるのをやめてしまった。その長年使っていた財布はいろんな思い出があって、たとえば奇跡の生還を果たした。社会人2年目だったのではないかしら。酔っ払って終電を乗り過ごし、遠くの駅で降りることに