確定申告で自分を点検したがストロングゼロで全部忘れた

ここ最近、この3月15日のことが気がかりで仕方のない日々を過ごしてきた。確定申告の〆切日だ。実は過ぎてしまっても1ヶ月以内に済ませればお金がちょこっとかかりはするものの大ごとにはならない……らしいのだが、まぁ、ちゃんとやるに越したことはない。

夏休みの宿題は余裕で最後まで溜めてきた。むしろ「やらずに済む方法」ばかりを考えたり夢見たり、ごにょごにょしてきた。当然、期限前に終わっているはずもなく、着手したのは前日の夜。

そのことをツイートしたら、ちゃんとしているフリーランス仲間のみなさまから「えっ?今から?」と呆れられたり、励まされたり。

さらに、差し入れのストロングゼロを(バーチャルに)いただいたりした。

もらった以上は飲まねばならぬと冷蔵庫からストックのストロングゼロを取り出し、グイグイと煽って領収書の山に向かっていった。気分は完全に有名画像のアレである。

なるべく物事を考えないようにして、黙々と仕分けして、領収書の内容をひとつずつ打ちこんで経費を計算した。青色申告のことがやはりイマイチよくわからず、トライしたけれど無理そうだったので、3年連続の白色申告になった。

領収書を整理する、ということは、ぼくが1年間かけて何にお金をつかってきのか、という意味でもある。掘り返すたびに懐かしくなったり、これが1年前のことなのかと思ったり。そこに書かれているのは日付と金額、店名くらいなのだけど、その3つの背景には過ごした時間や面白さが1枚ずつに滲む。

(もっとも、完全に記憶から抜け落ちているものも多数ある)

確定申告は、前向きに捉えれば「自分の点検」ができる時間でもあるし、1年分を思い返す良い機会でもあるのだけど、夏休みの宿題が終わらない勢のぼくはやっぱりどうにも最後まで、今年も満身創痍なのだった。

22時に「ゆうゆう窓口」で郵便に出して滑り込む。確定申告書の送付は消印有効なので、3月15日23時59分まで希望を捨ててはいけないのだ。こんなふうに窓口にかけこむと、大学生の時に就活でESを送ったり、文学賞に応募したりしたときのことを思い出す。結局、いつも、ぎりぎりなのか。

そういえば、某出版社のESが「期日の午前10時まで必着」という締め切り方をしていて、その出版社の最寄りの郵便局に問い合わせたら、同様の相談が多かったのか「朝8時までに持ってきてくれれば届けます、普通郵便で」と男気あふれすぎな対応をしてくれたこともあったなぁ。

疲れすぎて体も頭も精一杯で、祝杯のストロングゼロ ダブルレモンを飲んだら安らかに力尽きていた。

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