「仕事が終わらなかったので飲み会キャンセル」を選べない性分

昼から代々木公園へ行き、北枕ふか子さんのピロートークラジオのゲストに出させてもらう。

https://note.mu/ktmkr_fkfk

ふか子さんは大学の後輩で、ひょんなことからのつながりで、さらにはこんなふうにおしゃべりできるとは嬉しいかぎり。家族づれやカップルで賑わう公園の片隅で、ベンチに腰掛けてiPhone片手に録音する。

まじめな話から雑談まで、ふと気づけば2時間ほど経っていた。公開が楽しみ。

その後、原宿に出て、トークイベント「若柳樂音筆の会 第1講」を聞く。テーマは「インタビュー」で、元WIREDの若林恵さん、Jazz The New Chapterで有名な音楽ジャーナリストの柳樂光隆さん、それから元文藝春秋の宮田文久さんが登場。

https://peatix.com/event/355786

インタビューの裏話から、ふだんやっていること、裏技的なテクニックまで、ぎっしりの3時間強。こんなふうに交換したり共有したりすることのない制作プロセスともいえるので、新鮮かつ勉強になる。

アシスタントをしてくれてる奥岡くんとか、一緒に「編集したい系の僕らに」をやってる鬼頭さんとか、そのほかにも見知った方がチラホラ。知ってる人がいると和やかな気持ちになれて嬉しい。奥岡くんが熱心にメモをとっていたので(彼は本当にできる)、だめな先輩はそのメモをまるまる後でもらった。

帰宅したら、すっかり日が暮れていた。やるべき原稿はまだまだある。たまに、ぼくのバイタリティを褒めてくれる方がいるのですが、「今日やらないと機会が失われるもの」を優先してしまうと、必然的にずっと動き回るだけの結果だったりする。

ラジオのゲストも、トークイベントも、今日無理だから明日にしようというわけにはいかない。でも、原稿を書くのは〆切さえ滑り込めればいいので、なんとかなる(だろう)という見積もりで後ろに倒す。

すると、帰宅したらこんなふうに夜で「さてこれから」みたいなことになる。それで「睡眠が足りない」とか言ってるのだから、まったく始末が悪い。でも、なかなかやめられない。今日でなければいけないことは、なるべく大事にしたい。

同じ理由で「仕事が終わらなかったので飲み会キャンセルする」みたいなこともしない。飲み会行ってから、仕事する。だいたい、誘ってくれた人からすれば、ぼくの仕事の進み具合など知ったことではないのだから、そこは涼しい顔して参加するのが筋だ、とおもっている。

(そういう人をDisりたいとか批判したい意図はないので、あしからず)

今夜も、帰宅して原稿に取り掛かる。恋人とのLINEですこし元気が出たけれど、筆の進みはぼちぼち。やらなければいけない書き仕事以外のことも粛々と進めていると2時をまわっていて、なにやら体から水分が抜けて、頭も心もカスカスになっているイメージが浮かんできた。

以前にYouTubeで予告編を見て、ずっと気になってウォッチリストに入れていた映画『ホームレス ニューヨークと寝た男』をAmazonで買って観る。

http://homme-less.jp/

元モデルのイケメン52歳がファッションフォトグラファーをしながら、ニューヨークのビルの屋上で暮らしているドキュメンタリー。こんな生き方もあるよね、という力強さと、彼の笑顔とコミュニケーション力、しかしその裏にある自殺を考えたことなど、陰と陽が詰まっていてよかった。カット割りが手早く、リズムも絵作りもよくて、実際の時間よりも長く思える充実感があった。

カスカスになったイメージはなくなって、わずかながらに、体もなめらかになったようだ。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

すき!
13

長谷川賢人

なるべく上等な劣等感日記

誰も劣等感を脱ぎ捨てることはできない。人生はけっして素晴らしいものではないが、どうせ生き続けなければならないのなら、なるべく上等な劣等感を身につけた方がいい。 ──吉行淳之介
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。