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一目惚れ、あるいは入信のはなし

本を読了した感想や、映画を鑑賞した感想を書きたいと思っていたのに、
初めての記事から今まで、一冊も読破できず、一本の映画も観終わっていません。

本を読んではいるのですが、ここ数年、「一冊」を読み終えるまでに
非常に長い時間がかかるようになってしまいました。
精進します。

と、言い訳めいた始まりになってしまいましたが、
折角noteを始めたからには文章を書かなければ!と決心し、
募集中のハッシュタグから「#私の推しキャラ」について書いてみることにしました。

子どもの頃は父親に漫画を禁止されていました。
ただ、母親は漫画やアニメが好きだったので、父が仕事から帰ってくるまでの時間、母が観ているアニメを一緒に観ていました。
その時間のことは父にはもちろん内緒で、バレたら叱られるのではないかというドキドキと、少し後ろ暗いことをしているようなワクワク感を抱いて、あらゆる意味で愉しいひとときだったように思います。

小学生のとき、母が観ていたアニメの一つに『デュラララ‼』がありました。
いつものように、何となく横目でそのアニメを流し見していた私が突然心を惹かれ、画面に釘付けになってしまったのは、「折原臨也」という人物がそのアニメに出てきた瞬間です。

黒髪に細身で整った容姿、そのビジュアルが当時の私の好みど真ん中だったのは間違いありません。
ただ、一番刺さったのは、軽薄な喋り方と、その口調でペラペラと淀みなく紡がれる、やたらと難解で人を食ったような台詞です。
まるで神のように、人類を俯瞰した視点で語る彼が、まるで世界を手のひらで転がしているように見えて、小学生の私は魅入られてしまいました。

女子高生の携帯を踏みつける前に言う絶対に必要ではないはずの口上、屋上で女の子に向かって長々と放つやけにイライラする正論、その全てが好き!と思い、一気に恋に落ちたのです。
もはや恋というより、信者という感じかもしれませんが。

東京に旅行に行く友人に、アニメイトで彼のグッズを何でもいいから買ってきてくれるように頼んだり、
声優という概念しか知らなかったのに、折原臨也役の声優の名前をエンドロールで探して覚えたりしました。
神谷浩史さんは私が初めて名前を知った声優で、神谷さんが演じられたキャラクターは大体好きになってしまいます。


また、『デュラララ‼』の原作が小説だという事を知り、初めて電撃文庫の本を購入したりもしました。そのおかげで、『世界の中心、針山さん』という素敵な本に出会えたりもしたので、本当にありとあらゆる「推し」という存在は私の世界を広げてくれています。

かつて漫画を禁止されていた反動か、一人暮らしを始めてからはアニメやゲームも趣味の一つとなり、推しキャラも沢山増えました。
それでも、推しキャラといわれて一番に思い浮かぶのは、常に折原臨也です。

ただ申し訳ないことに、現在、私は『デュラララ‼』を最後まで観ることができていません。
ファンの方からすれば、途中までしか観ていないのに何を推しだとか語っているのだ、と思われるかもしれませんが、
一目惚れということで許していただきたいと思います。
いつか、全話観ることができたら、また違った彼の魅力を発見できるのではないかと思うと、楽しみは広がるばかりだという気がします。

また近いうちに何かしらの文章を書きたいと思います。
本当に面倒くさがりなので、記録に残る形で、ここに宣言しておきます。


#私の推しキャラ

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