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沖縄ダイアリー Day1

・改めて、自分が荒んでいたことを自覚する。

ここ1ヶ月、どこか自分でもおかしいぞ?と思えるレベルには、精神が破綻していた。もちろん初日の今日も変わらずだ。チケットを取ったから、沖縄に来たから、なんかスカしてサングラスなんてかけたから(光に弱いのは本当)、さまざまな理由を駆使して、なんとか持ちこたえようと思ったけど、歩き疲れたのか、どこまでいっても1人だったからか、荒んだ。なんでこんなことをしているんだろう。そう何回も思った。那覇市周辺は、観光客が多い。だからなのか、幸せオーラがすごい。今の僕は、それを素直に「いいね!」とは思えなくなっていた。

シュミレーションでは、ゲストハウスで、たまたま会った人と何となく話して、屋上でボケーっとして、次の日もちょっとだけ一緒に行動しちゃうかも???!!!というものを思い描いていたが、現実はそう甘くない。そんなものは一切なく、実際にしたのは、自室のロッカーの使い方を会得するのに10分ほど格闘していただけだった。

いっそのこといつもとは違うことをして気分を変えてみよう!と思って、夜の居酒屋を探してみた。が、思えば1人で酒なんて飲んだことはない。そんな男が1人居酒屋をかますのはとても怖いのである。バーなんかも探してみた。しかし、どう見てもそのアンティークなドアを開けるのに敷居が高すぎる。二往復ぐらいその通りを歩いた。

ただ、そこで、ちょっとだけ雰囲気のいい映画館を発見した。2月に東京のミニシアターで見た、僕のお気に入りの映画も上映されているようだった。「桜坂劇場」というらしい。ここなら自分がいてもいい気がする。確かに精神は死んだままだ。だけれど、一つ、自分の中でいい発見ができたことを忘れない。まだ捨てたもんじゃない。自分で納得できることを積み重ねていった先に、運は巡ってくる(と信じたい)。

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